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『わたしを離さないで』原作者カズオ・イシグロが来日 白鵬と一緒にテレビ出演で笑顔

日本生まれの英国人作家カズオ・イシグロ氏が1月24日(月)、東京・千代田区の駐日英国大使館で行われた自著の映画化作『わたしを離さないで』(マーク・ロマネク監督)の来日会見に出席した。  

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『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ来日会見 photo:Yoko Saito
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日本生まれの英国人作家カズオ・イシグロ氏が1月24日(月)、東京・千代田区の駐日英国大使館で行われた自著の映画化作『わたしを離さないで』(マーク・ロマネク監督)の来日会見に出席した。  

5歳のときに父親の仕事の都合で渡英し、その後、英国に帰化。1989年には長編第3作「日の名残り」でイギリス最高の文学賞、ブッカー賞を受賞した。

来日は10年ぶりで「昨日、日本に着いたばかり。その日は早川書房の早川さんに、相撲を見に連れて行ってもらいました。相撲を生で見たのは初めて。その様子がテレビ中継に映っていたみたいで、白鵬と一緒にテレビに出られて嬉しかったです」と軽妙なトークで挨拶。「日本に来ていろいろなものを見ると、5歳より前の、昔見た懐かしい記憶、深く潜んでいた思いが蘇ります。例えば、小学館の『小学一年生』という雑誌で読んだ、大好きだった漫画の主人公が力士だったなぁ、とか」と郷愁にかられるひと幕もあった。

本作は、英国の全寮制学校を舞台に、実は悲劇的な秘密を背負って生きていた男女3人が、運命を受け入れて生きていく姿を描く物語。「彼らは境遇を受け入れ、生きる意味を見いだそうとして人生をベストなものにしようと選択をしていく。それはほとんどの人がすること。そこにとても惹かれます」とひたむきな人生観をうかがわせた。  

約1時間の会見のシメには「最後にみなさんにお詫びを言いたい。日本語がもうちょっとできたらこんなに時間をかけないで直接、お話できたのにすみません」と苦笑い。MCから、でも日本語は聞いていてお分かりになるんですよね? と聞かれると、「5歳まで母の日本語を聞いていたので、女性が話す日本語は分かりますが、男性の日本語はまったく分からない」と言い、会場の笑いを誘っていた。

『わたしを離さないで』は3月26日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマにて公開。

《photo / text:Yoko Saito》

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