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ユアン・マクレガー インタビュー「気恥ずかしさなんて気にしない、恋愛映画が好き」

もしもある日、人間に備わった感覚が全て失われてしまったら…。映画『パーフェクト・センス』は、極限下の世界で恋に落ちる2人の男女の姿を通して「真の愛とは何か?」を問いかける。「僕はラブストーリーを語るのが大好きなんだ」。イギリスが生んだマルチ俳優ユアン・マクレガーが語る、本作における“愛”とは?

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『パーフェクト・センス』 -(C) Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010
『パーフェクト・センス』 -(C) Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010
  • 『パーフェクト・センス』 -(C) Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010
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もしもある日、人間に備わった感覚が全て失われてしまったら…。映画『パーフェクト・センス』は、極限下の世界で恋に落ちる2人の男女の姿を通して「真の愛とは何か?」を問いかける。「僕はラブストーリーを語るのが大好きなんだ」。イギリスが生んだマルチ俳優ユアン・マクレガーが語る、本作における“愛”とは?

「監督から送られてきたこの映画の脚本を読んでみて、とても気に入ったんだ。キャラクターも素晴らしいし、過酷なラブストーリーというアイディアも、より良き判断に反して恋に落ちるふたりの物語も素晴らしかった」と語るユアンにとって、本作で描かれるラブストーリーは格別なものだった。
「ここしばらく、ロマンティックな物語を語ることにちょっとした気恥ずかしさがあって、例えばコメディなどで描くのが一般的になっている。気恥ずかしさなんて気にしない、人間らしさを何かで覆い隠そうとはしない、そんなロマンティックな映画に僕は興味を持っているし、この映画には何か詩的なものがあると思った。ここで描かれる世界は文字通りバラバラになって、感覚を失いつつある。でも恋に落ちるとき、僕たちは感覚を失い、バラバラになる。食べることもできず、眠ることもできず、恋に支配されるんだ。そして、2人は最後に近づき合い、互いに愛し合っていることを知る。エンディングは陽気ではないが、そこには希望がある。僕は脚本を読んでいるときから映像が浮かんできて、泣きそうになったんだ。とても美しいエンディングだよ!」

ユアンが今回演じるのは、シェフのマイケル。嗅覚・味覚といった感覚を道具とするカリスマシェフを演じるにあたっての役づくりは?
「僕自身はコックじゃないから、切り方だって分からない…そこでグラスゴーにいる何人かの優れたシェフのところに行って、昼も夜も厨房に張り付いたんだ。それと、僕が育ったクリーフにマレーパークというホテルがあるんだけど、14歳からそこで僕は働いてたんだ。2年くらいそこで皿洗いをしてたから厨房の様子は少し分かっていたよ。今回の体験の全ては細かい部分を習得するためで、とても楽しかったよ。でも、それ以来調理はしてないよ。この映画のおかげで、僕は偉大なコックになれないことが分かったからね(笑)」。

謎のウイルス“SOS”によって感覚を一つずつ蝕まれたマイケルは、貪るようにしてスーザン(エヴァ・グリーン)の愛を求めていく。感覚が失われていく設定で演じるラブストーリーとはどんなものだったのだろうか?
「一番難しかったのは聴覚だった。聴覚を失った設定のシーンでは、音に反応できないからね。エヴァとお互いに『それは聞こえないはずだから反応しちゃダメだよ』と注意しあっていた。自分で音を立てることは出来るのに、相手が立てる音は聞こえないというギャップを演じるのが難しかったね」。

時に激しく、そして時に穏やかさを帯びた恋愛模様を共に演じたエヴァについては「リハーサルが始まったときから僕たちならうまくやっていけると直感した」というユアン。自身の故郷であるスコットランドでの撮影も満足のいくものとなったようだ。
「彼女のことはまず一人の人間として好きだ。とてもドライで機知に富んでいるし、すごく変わったユーモアの持ち主で、そこが好きだ。エヴァに今回、スコットランドやグラスゴーを紹介できて嬉しかったよ。いい週末も過ごせたし、仲良くなれて最高だった」。

そんなユアンにとって本作は、ある夢を叶えた特別な作品となった。自身の叔父であり、俳優を目指すきっかけとなったデニス・ローソンとの初共演である。
「叔父とは俳優としていつも共演したいと思っていたんだ。以前に舞台と、叔父が作った短編映画で演出してもらったことはあったけど、共演したことはなくて、何か特別な作品に出会えるのを待っていたんだ。デニスはこの役にとって完璧だったし、この映画でのマイケルと(デニス扮する)レストランのオーナーの関係は親しさが感じられるから、僕たちはそれを大いに利用することができた。デニスとの共演シーンは本当に楽しかったよ」。

『トレインスポッティング』で大ブレイクをしてから早16年。40代に突入し、円熟味を感じさせる演技を見せるユアンだが、その活躍の場は映画に舞台にと休むことを知らない。一体何が、彼を演技へと突き進めるのだろうか?
「僕は自分が気に入った物語に惹きつけられるんだ。本流の映画かインディペンデント映画かは考えない。脚本も気に入って、デヴィッド(・マッケンジー監督)のような優れた監督と仕事ができるなら、大きさも予算も関係ない。本当に尊敬する監督と一緒に愛の物語を作りたくない俳優がいるだろうか? 高予算じゃないからといって、そんなチャンスを逃すなんて馬鹿げているよ」。

そんな俳優としてのモットーを聞いたついでに、最後に一問。あなたが「セクシーでいられる秘訣」とは?
「セクシーでいるのは簡単じゃないよ。多くの人がセクシーさは生まれ持つものだと思っているようだが、努力が必要なんだ。だけど、演技の授業では『セクシーに見えるためには、努力しているように見せてはいけない』と習った。白鳥のように、水の上ではセクシーで優雅に見えても、水中では必死に水を掻いているんだ。ただ、僕はセクシーさについて語るべきじゃないよ。普段『俺ってセクシーだな』と思いながら歩き回っているわけじゃないからね」。
《シネマカフェ編集部》

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