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【雅子ブログ】『よりよき人生』

心配していた雪もなく、冷たい雨の降るも、午後には晴れ間も見えてきました。今日は仕事があっという間に終了し、本屋に行ったり、カフェでのんびり考え事をする時間もできて、悪くない。その後、予定通り試写へ。観たのはフランス映画、『よりよき人生』。

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心配していた雪もなく、冷たい雨の降るも、午後には晴れ間も見えてきました。今日は仕事があっという間に終了し、本屋に行ったり、カフェでのんびり考え事をする時間もできて、悪くない。その後、予定通り試写へ。観たのはフランス映画、『よりよき人生』。

シェフを目指すヤンはナディアと偶発的に出逢い、すぐに恋が始まった。ナディアには9歳になる息子スリマンがいる。ある日、3人で出かけた湖畔で廃屋を見つけ、ふたりの夢は大きく広がっていくが、融資も受けられない資金の問題が起こる……。

2011年のTIFF【コンペティション部門】で上映され、その時に観たので、今回は2度目の鑑賞となる。移民モノがひとつのキーワードだったTIFFのコンペ作品の中でも最も印象に残ったのが、後に世界中で大ヒットとなった『最強のふたり』と本作。私の勝手なサクラグランプリはこのどちらかで、たぶん『最強…』かな、なんて思っていたのでした(見事、的中!)。で、2月に晴れて日本公開となるわけだけど、非常に嬉しい限り。ひとりでも多くの人に観てもらいたい。

とはいえ、フランスの素敵なラブストーリーではなく、負のスパイラルに陥ってしまうダークな話。キラキラと輝く美しいパリの風景はなく、移民や貧困層が多く暮らす郊外が舞台だ。監督・脚本は、『倦怠』、『チャリーとパパの飛行機』等のセドリック・カーン。主演のヤンにギョーム・カネ、ナディアにはレイラ・べクティ (若手有望株の大好きな女優)が命懸けで演じている。映画初出演というスリマン役のスリマンくんも、複雑な子供心を自然に好演。フィリップ・ガレルの妻ブリジット・シィも彼らに助言するカウンセラー役で出ている。

物語は夢を追うも次々と壁が立塞がれ、困難な現状がどんどん悪化していく。挙句、多重債務となって窮地に追い込まれる怖さと、その厳しい生活ぶりをこれでもかと見せつけるけれど、返って愛に飢えているヤンとスリマンは実の父子のような絆が芽生えてくるのだ。劇中でもヤンが言うように、運命を受け入れるのではなく、闘う。闘ってこそ、至難な人生を良い方向へと導いていくことができるのだから。

そうそう、思い出しました。この映画はタイトルがいいなと思ってました、『よりよき人生』。原題は『une vie meilleure』。
《text:Masako》

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