【MOVIEブログ】女の幸せって?

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『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』-(c)2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」
  • 『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』-(c)2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」
  • 『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』-(c)2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」
  • 『アンナ・カレーニナ』-(c)2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham
そういえば全然映画の話を書いていないな、とふと思いました(笑)。なので、最近観た試写を2本。

『すーちゃん まいちゃん さわこさん』には映画のタイトル通りの3人の女性が登場します。かつてのバイト仲間であるカフェ店員のすーちゃん(柴咲コウ)、メーカー営業のまいちゃん(真木よう子)と、在宅webデザイナーのさわこさん(寺島しのぶ)。34歳、34歳、39歳、そして3人とも独身。このままでいいのだろうか? 結婚とかして子どもとか産んだりしなくてはいいのだろうか? となんとなくよぎる不安。

3人とも可愛いくて、全体的にほんわかムードの映画だけれども、描かれている悩みはけっこうリアル。仕事があればいいとか女友達がいればいいとか、それはやっぱりきれいごと。すーちゃんの“休日に一人で買い物してるとき、幸せそうな家族を見かけて「寂しい」と思う気持ち”。30代独身女子の心の迷いを、強がりとか皮肉とかでなく、「素直」に描いているところがいいなぁと思います。

3人の中で、いちばん心おだやかでないのはまいちゃん。ようやく不毛な生活を脱出! 憧れていた幸せを手にすると、今度は手放した生活もアリだったかも…とまた悩む。でもこれって、きっと多かれ少なかれ、みんなそう。自分が選んだ選択が正しかったのか、間違っていたのか、決めるのは自分なわけだし、100%自信を持てるほど、強くなくていい。少なくとも行動しなくて後悔するより、行動して後悔する方がきっといい。頑張れ、まいちゃん。

『アンナ・カレーニナ』はかの有名なロシア文豪トルストイの名作を映画化した、壮大なラブストーリー。19世紀末のロシア、政府高官の妻であるアンナ(キーラ・ナイトレイ)は、思いもよらない出会いをし、自分に向けられたあまりにもストレートな愛情に、次第に彼女も感情が芽生え、抑制出来ずに溺れていく。

彼に出会うまで、彼女にとっての人生は、華やかな社交界であり、大切な息子であります。そして、思いっきり恋をし、愛する男と一緒になるためにいとも簡単にその全てを犠牲にする。アンナはこれこそが幸せ、と決断するのだけれど、愛に心奪われ、やがて愛に破滅させられるわけで。彼と出会うことになるモスクワへ単身向かう電車の中、「息子が産まれてから一度も離れたことなくて~」と愛しの息子の写真を乗客に見せるアンナが、ですよ。本能のまま、愛を追い求めることが女の幸せなのか…愛に激しく揺さぶられるアンナに圧倒されながら、翻弄される彼女を見て、思わず考えてしまいます(私は息子を手放してまで、なんて想像もしたくないですけど)。

『すーちゃん まいちゃん さわこさん』『アンナ・カレーニナ』は全く異なるタイプの映画ですが、共通するのは、「女の幸せって何なのか?」と考えさせられるところ。仕事に恋に趣味に子育てに…女性は大忙し。人生に選択肢が多い女性は確かに大変だけど、それは特権でもあります。結局、どこに幸せを見出すかはもちろん人それぞれ。個人的には穏やかな毎日と、ちょこっとのトキメキ。それくらいのバランスがちょうどいいなぁと思う今日この頃です。
《text:Aiko Soyama》

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