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山田孝之、主演映画『凶悪』完成で「観ろ、バカヤロー!」

実際の殺人事件を追ったルポルタージュを基にした映画『凶悪』の完成披露試写会が9月4日(水)に都内で開催され、主演の山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴に白石和彌監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。

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山田孝之&ピエール瀧&リリー・フランキー&池脇千鶴/ 『凶悪』完成披露試写会
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実際の殺人事件を追ったルポルタージュを基にした映画『凶悪』の完成披露試写会が9月4日(水)に都内で開催され、主演の山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴に白石和彌監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。

死刑判決を受けて収監中の元ヤクザの男が、自らが関わり、闇に葬られたままの殺人事件について新潮社のジャーナリストに告発し、雑誌記事により事件が明るみに出ることで首謀者が逮捕されたセンセーショナルな事件を映画化。元ヤクザの死刑囚に彼が“先生”と呼んで慕った保険金殺人による錬金術師の男、事件を追う記者の姿を描き出す。

映画にちなんで、登壇陣は週刊誌の中吊り広告風の舞台に登場。凄惨な殺人描写や救いのない凶悪犯の姿など、かなり激しい内容となっているとあって、山田さんはこれから鑑賞する観客に「この後、パーティや友人との楽しい食事会を控えている人は楽しめなくなるかもしれません。僕はこれまでもこの映画を観る人には再三、そう言ってきたので、もしそれで友人関係がダメになっても責任は取れません」と警告を発する。

「あまちゃん」の板前役が人気のピエールさんは「最近、朝から寿司屋の格好でみなさんを困らせていますが、今回は死刑囚にヤクザ…。みなさんのお口に合うでしょうか?」とおどけた挨拶で笑いを誘ったが、映画に関しては「ハッピーなところが一つもない映画です」と断言。

リリーさんは、これまでの映画出演作にない殺人を楽しんでいるようにさえ見えるほどの凶悪な殺人者を演じたが、「最初に犯人役を僕とピエール瀧で考えていると聞いたときは、『この監督、ふざけてるのか?』と思った」と述懐する。

その白石監督は、意外性にあふれつつも、見てみると妙にしっくりくるキャスティングについて「見たことない役で画面の中で躍動してもらいたかった」と説明し、「山田さんは悪人を演じることやコメディが多かったけど、正義を持って突き進む役を見たかった。リリーさんとピエールさんは、いい大人の色気をぶち壊していく姿を僕自身が見たかった」と明かした。

池脇さんは原作にはない、山田さん演じる記者・藤井の家庭シーンに登場し、仕事ばかりの夫と認知症の義母の世話に神経をすり減らしていく妻を演じている。この一連の家庭のシーンの撮影はわずか2日だそうで、池脇さんはこの場に立っていることに居心地の悪さを感じているようだが、リリーさんは「殺人事件のシーンよりも藤井家の空気の方がよっぽど重い! この夫婦にはディナーに呼ばれたくないですね」と絶賛する。

陰惨な事件を扱う現場だからこそ、ピエールさん、リリーさんらのいる現場は「意外と笑いが起きる現場だった」(山田さん)、「空き時間はずっとリリーさんと『どうぶつの森』をやってました」(ピエールさん)など、明るい雰囲気が伝わってきたが、この藤井家の空気だけは全く別物だったよう。

池脇さんは「和気あいあいとした感じは一切なく、地獄の2日間だったことだけ覚えています…」と沈んだ口調で明かし、劇場は笑いに包まれた。

暗い内容ながらもその骨太な内容に映画業界内部からも絶賛の声が集まる本作だが、山田さんは、興行面で決して大ヒットするような映画ではないと自覚しつつも「観てほしいです」と語る。「『観なくていいの?』という気がします。観る勇気がないのか? 観てくれ……観ろ! 観ろ、この野郎、バカヤロー!!」と言葉をヒートアップさせながら思いを訴えていた。

『凶悪』は9月21日(土)より公開。
《シネマカフェ編集部》

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