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【インタビュー】イ・ビョンホン アジアから世界へ…ハリウッドでも“個性”光る

決して立ち止まらない、前進し続ける男、イ・ビョンホン。韓流ブームの火付け役として不動の地位を確立した彼は活躍の場をアジア、そして世界へと広げる。ハリウッドデビューを果たした『G.I.ジョー』では…

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イ・ビョンホン『REDリターンズ』/PHOTO:Nahoko Suzuki
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決して立ち止まらない、前進し続ける男、イ・ビョンホン。韓流ブームの火付け役として不動の地位を確立した彼は活躍の場をアジア、そして世界へと広げる。ハリウッドデビューを果たした『G.I.ジョー』では、世界にその名を轟かせただけでなく、鍛え上げられた美しい肉体でアクションスターとしても注目を浴び、『G.I.ジョー バック2リベンジ』に続いて『REDリターンズ』に出演! 

アクションスターの代名詞ブルース・ウィリスを筆頭にヘレン・ミレン、アンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコヴィッチなど名だたる名優たちと肩を並べ、世界一の殺し屋にして元CIAエージェント、しかも超セレブのハン・チョバイを熱演。そこには新しい挑戦があった。

1作目の『RED/レッド』がとても気に入っているというイ・ビョンホン。43歳の彼は韓国ではすでにベテラン俳優。韓国の仕事では「キャストの中で僕が最年長であることの方が多いけれど、今回は僕が一番年下。かわいくしなくちゃ! と思ったんです…というのは冗談だけど、とても不思議な感覚だったのは確かですね」と、ハニかみながら『RED/レッド』に惚れた理由を語る。

「あれほどの名優たちがシリアスな姿ではなく、たくさんのジョークやユーモアを見せてくれるところですね。小さなユーモアから大きなユーモアまでどれもセンスがあって、内面から滲み出てくる力がある。あの年齢にして強烈なアクションを見せてくれたこと、それもとても印象的だった。最初から最後までキャッキャとはしゃぎながら楽しむことができた作品なんです」。

自分が好きな作品の続編にキャスティングされる──滅多にあることじゃない。しかも、シリーズものは「『1』以上の『2』はないとよく耳にしますからね」と本人も言うように、より高いレベルが求められるのは避けられないこと。『REDリターンズ』の舞台はパリ、ロンドン、モスクワ…物語自体のスケールが世界に広がっているだけでなく、アクションも何もかもがレベルアップ! そこに飛びこむことは嬉しくもありプレシャーもあるはず。だが、イ・ビョンホンはその好機を存分に楽しんだ。自分のキャリアを最大限に活かす意外な形で。

「この映画がスタートする前にディーン・パリソット監督が自宅に招待してくれたんです。映画のためにいろいろとアイデアを出せる機会だと思って、いろいろなことを話し合いました。嬉しかったのは、監督が僕の『グッド・バッド・ウィアード』を観ていて、本当に良かったと言ってくれたこと。僕の演じたパク・チャンイというキャラクターが良かったからあの映画を最後まで楽しむことができたと言ってくれて。チャンイというキャラクターは、満州の荒野で馬に乗っていた人物。時代的には昔の設定なんです。なので、“彼がもしも現代に生きていたとしたら…”という設定で今回の役、ハンを演じてはどうか? という提案をしたんです」。

チャンイとハンのキャラクターはもちろん別ものだが、その発想はとてもユニークだ。しかも、良いものをさらに別の形として磨き上げることで力強いキャラクターになる。監督も「それはいいね!」とイ・ビョンホンのアイデアを気に入り「実は名前もハン・チャンイにする予定だったんです(笑)」というほど会話は盛り上がったそう。

「互いのアイデアを出し合い、しっかりと話し合い、常に良いものは何かを考えて、それを上手く組み合わせていきました」。『REDリターンズ』のおもしろさはそうやって生まれた。また、イ・ビョンホンは韓国後のセリフを取り入れるというアイデアも提案。

「もともと英語のセリフだったんですが、韓国語で話してみたら面白いんじゃないかというシーンがあったので、飛行機の爆発のシーンは韓国語のセリフになっています。もうひとつ、僕がこの映画の中で罵倒するシーンがあるんですが、いま日本では『倍返し』(※ドラマ「半沢直樹」より)という言葉が流行っていますよね。それと同じくらい韓国で流行っている言葉があって、僕が最後に韓国語で言っているアドリブのセリフがそれです。日本やアメリカの人たちが面白がってくれるか、それは少し心配なんですけどね…」。

心配は無用。たとえ韓国語が分からなくても、その言葉が出てしまうキャラクターが置かれた状況のおもしろさは、しっかりと伝わってくる。どこまでコメディ感を伝えられるか、きっとそれも彼の挑戦の一つだったのだろう。

それだけじゃない。“キラースマイル”と言われ女性を虜にしてきた魅惑の微笑み、鍛え上げられた肉体美のサービスショットなどイ・ビョンホンと言えばコレというポイントもさりげなく、かつ印象的に盛り込まれているのもいい。そういう“遊び”ができるのも、彼がこれまでに培ってきた素晴らしいキャリアがあるからこそ。撮影が始まる3か月前から肉体的なトレーニングは始まった。

「今回の撮影のような体を作るとなると、当然すごく激しいトレーニングをしなくてはいけないし、かなり厳しいダイエットもしないといけないんです。だけど、普通の日はそうじゃない。いつもは1週間に3日くらいしかトレーニングはしないんです」。

あの体を維持することは簡単なことではないはずなのに、決して苦労を表に出さない。だから、愛され続ける、求め続けられる。そして「もっと違う面も見せていきたい」とイ・ビョンホンの挑戦は続く。

「アメリカでは僕は“アクションスター”だと思われているようですが、(アジアのアクションスターとは)少し背景が違うと思っているんです。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーというのはもともと武術をしていてその専門家であり、後に俳優としてアクションをするようになった人たち。僕の場合は演技から始まって、いろいろなジャンルをやってみてアクションにたどり着いた。専門的にアクションをする方たちとは比べものにならないけれど、ハリウッドでアクションが必要なときに呼んでもらえる。その期待に応えていきたいし、アクションだけじゃない、演技においてももっと違う面を見てもらえるよう進んでいきたいですね」。
《photo:Nahoko Suzuki/text:Rie Shintani》

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