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【予告編】ゴダールの名作『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』が新訳、デジタル・リマスターで蘇る!

フランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督の名作『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』が、

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フランスの巨匠、ジャン=リュック・ゴダール監督の名作『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』が、デジタル・リマスター、寺尾次郎の新訳となって生まれ変わり、公開されることが決定。さらに、公開に併せポスタービジュアルも一新し、そして今回シネマカフェに予告編が到着した。

『勝手にしやがれ』は、28歳のゴダール、26歳のジャン=ポール・ベルモンド、20歳のジーン・セバーグが、映画に革命を起こした名作。「ベルリン国際映画祭」銀熊賞、イタリア・ゴールデングローブ賞などを受賞しており、圧倒的な影響を及ぼし続けるヌーヴェルヴァーグの金字塔が、デジタル・リマスターで蘇る。

自動車泥棒の常習犯ミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)は、マルセイユで車を盗み、追ってきた白バイ警官を射殺してしまう。パリに着いた彼は、アントニオ(ジャック・ユエ)から約束の金を受け取るために旅行会社を訪ねるが、渡されたのは小切手で、ベリュッティという男が現金化してくれるという。そうこうするうちにヴィダル刑事(ダニエル・ブーランジェ)の尾行が。まいたミシェルは、パトリシア(ジーン・セバーグ)と行動を共にする。彼女はアメリカ人の留学生で、2人は南仏の海岸で出会いベッドを共にした仲。けれど、記者志望の彼女はミシェルの誘いをけり、新聞社の男に会いに行ってしまう…。


そして同時に公開される『気狂いピエロ』は、35歳のゴダールが、長編10作目で到達したヌーヴェル・ヴァーグ波高の頂点。『勝手にしやがれ』以来の盟友である撮影のクタール、ゴダールのミューズでありながらゴダールと離婚したばかりのカリーナ、『勝手にしやがれ』で大スターになりこの映画でゴダールと決別することになるベルモンド。各自がキャリアの臨界点で燃焼しつくした奇跡的傑作だ。本作は、マスターポジ消失のため、今回撮影ネガをデジタル化、新たな音ネガも復元したデジタル・リストア版となっている。

フェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)は、金持ちの妻との生活に退屈し、逃げ出したい衝動に駆られていた。そんなある夜、夫婦がパーティに出かけるため、幼い娘のベビーシッターがやって来る。彼女はなんと、かつての恋人マリアンヌ(アンナ・カリーナ)だった。パーティを抜け出し、ひとりで帰宅したフェルディナンは、彼女を車で送り、そのまま一夜を共にする。翌朝目覚めると、彼女の部屋に、首にハサミを突き立てられた男の死体が。驚く彼とは裏腹に、平然と朝食を作り歌うマリアンヌ。フェルディナンは、わけは後で話すという彼女と一緒に、着の身着のままでパリを後にし、マリアンヌの兄がいる南仏へ向かう。お金のない2人は、ガソリン代を踏み倒したり、物語を語ってチップをもらったり…。フェルディナンは大満足だったが、マリアンヌは欲求不満を募らせ街に飛び出す。そこで出会った小男がまたもハサミで殺され、マリアンヌは姿を消す。フェルディナンはギャング2人組に捕まって、彼女の居場所を教えろと拷問されるが、何も知らないと分かり解放される。マリアンヌを探し歩いたフェルディナンは、ようやく彼女を見つけるが…。


今回、公開に合わせてこの2本の予告編が解禁。『勝手にしやがれ』に関しては、当時の彼らが、28歳、26歳、20歳であった点も強調し、一新されたポスターとも基調色を統一している。そして、『気狂いピエロ』に関しては、ヌーヴェルヴァーグの最高峰の本作でさえゴダールは 35歳でつくっていることを強調し、青・赤・黄色といった原色をモンドリアンの絵のように見立て、自由な感じのするフリージャズのような音楽も加えている。2作品共に、フランス語字幕の第一人者寺尾氏の新訳であることを強調しつつ、ストーリー説明ではなく作品の雰囲気や奔放さに重点を置いて作成。ゴダールファンのみならず、若者にも共感してもらえるようなつくりになおされているようだ。

そして今回は、両作品共に「ARUTA SOUP」によるデザインのオリジナルTシャツ・トートバッグが各数種類が作成されるなど、アートワークにも力を入れ、そのほか、『気狂いピエロ』ではアンナ・カリーナが着用していた水色のバスローブも、バスローブ専門店「affett」よりオリジナルで再現されるという。

『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』は7月23日(土)より新宿 K’s cinemaにて公開。
《シネマカフェ編集部》

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