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変態で天才!?『お嬢さん』パク・チャヌク監督の伝説と魅力徹底解剖!

2016年カンヌ国際映画祭を席巻し、韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新するなど大ヒットとなったパク・チャヌク監督の最新作『お嬢さん』。パク監督といえば、約3年8か月ぶりの来日で日本を代表する女優・真木よう子

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パク・チャヌク監督/『お嬢さん』来日
パク・チャヌク監督/『お嬢さん』来日
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  • パク・チャヌク監督/『お嬢さん』来日ジャパンプレミア
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2016年カンヌ国際映画祭を席巻し、韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新するなど大ヒットとなったパク・チャヌク監督の最新作『お嬢さん』。パク監督といえば、約3年8か月ぶりの来日で日本を代表する女優・真木よう子とも対面を果たしていたが、“復讐”や“狂気”、“残酷なバイオレンス”“究極のエロス”などで知られる、世界中の映画人が嫉妬する異才にして鬼才。その魅力を、徹底解剖してみた。

本作『お嬢さん』は、「このミステリーがすごい!」第1位のサラ・ウォーターズによる長編小説「荊の城」を原作に、舞台を1939年の日本統治下の朝鮮半島に移して映画化。複数の登場人物の視点で描かれる騙し合いと過激なエロスが、息を飲むような美しい映像で綴られ、韓国のみならずフランスやアメリカなどでも大ヒット。外国映画として全米で映画賞を次々と受賞している。アジアの枠をも軽々と飛び越える映画監督パク・チャヌク。その魅力とは何だろうか?

■いま、アジアで最も評価される映画監督

2000年に製作されたイ・ビョンホン&ソン・ガンホ共演『JSA』が国内の賞を総なめにし、当時のソウルでの動員記録を塗り替え、国内全域では583万人を突破、社会現象を巻き起こした。その年の第51回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも出品され、パク・チャヌクの名を一躍世界に知らしめた。

日本の漫画を映画化した『オールド・ボーイ』(’03)が第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、審査員特別グランプリを受賞。授賞式の際、審査委員長のクエンティン・タランティーノから「できればパルム・ドール(最高賞)を授与したかった」と激賞されたほど。6年後に発表されたヴァンパイア映画『渇き』(’09)でも、第62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、カンヌ常連の地位を確立。さらにはミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマンらを迎えた『イノセント・ガーデン』(’13)で、ハリウッドへの進出を果たし、現在もアジア映画界のトップを走り続けている。

■同じテーマで三部作をつくるのがお好き!?

パク監督の“復讐三部作”として知られるのが、『復讐者に憐れみを』(’02)、『オールド・ボーイ』、『親切なクムジャさん』(’05)だ。徹底的なまでに“復讐”をテーマに製作を続け、“復讐三部作のパク・チャヌク”として国内外から高い評価を受けている。続けて『サイボーグでも大丈夫』(’06)、『渇き』、『イノセント・ガーデン』と“人間ではない存在の何か三部作”を製作し、ついつい(?)3本くくりでエキセントリックな映画を撮りがちな監督で知られている。

■「虐殺器官」の実写化監督に決定!

デビューからわずか2年で早逝した伊藤計劃の処女作「虐殺器官」は“ゼロ年代最高のフィクション”と称えられ、発売から10年近く経つ現在も、多くのSFファンから人気の高い1作。日本では満を持してのアニメ映画が現在公開中だ。かねてより実写化を切望されていた本作は、パク監督の起用が決まった情報が解禁されるや、「日本映画にはできない過激な表現に期待が高まる」「パク監督の『虐殺器官』、いまこそプロジェクトに止まらず突撃してほしい、本当に頼む、本当に頼みます」とSNS上でファンから歓喜の声が! 世界中を魅了してきたその映像表現を、多くのファンが待ち望んでいる。

■正直カメラなんて関係ないね!全編iPhoneで映画を制作

2001年に公開された『ナイト・フィッシング/Night Fishing』(英題)は制作費わずか約1,105万円で撮影されたが、驚くべきはその撮影方法。なんと全編、iPhone4で撮影されたのだ。当時の取材で監督は「制限はいっぱいあったけど、映画の新しいスタイルへのアプローチになったと思うよ」とこの試みについて語っており、次世代の監督たちに良い影響を与えられればと、今後も同様の製作を続けるつもりだという。

■伊の高級スーツブランドとコラボし、ローマ国際映画祭に挑戦!

2014年に世界的に有名なイタリアのスーツブランド「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」とコラボし、『A Rose Reborn』という題名のショートフィルムを製作した。香港のスター俳優ダニエル・ウーと、リメイク版『ベン・ハー』に抜擢された英国人俳優ジャック・ヒューストンが出演し、脚本をパク監督と日本人女優の藤谷文子が務めた本作は、上海国際ファッションウィークのクロージングイベントを始め、釜山国際映画祭とローマ国際映画祭でも上映された。

■“復讐”にはまずハサミ!? 見ているだけで痛いパク・チャヌク映画

パク監督の代表作『オールド・ボーイ』といえば、チェ・ミンシクが金づちを構えるビジュアルが印象的だが、実は監督の作品の中で“ハサミ”が登場するシーンがやたらと多い。“復讐三部作”に続き、『渇き』『イノセント・ガーデン』でもハサミを使った演出が多く登場し、監督作品の中でもキーアイテムとなっている! 『お嬢さん』では、果たしてどんなものが登場するのか…。

■興味ないから大ヒットホラー映画のリメイク権も蹴っちゃう!

アメリカのスプラッター映画の金字塔『死霊のはらわた』が、2013年にリメイクされた。メガホンをとったのは、『ドント・ブリーズ』をスマッシュヒットさせたフェデ・アルバレス監督だ。実は同作は当初、パク・チャヌクにオファーが来ていたという。前作の監督で、リメイク版ではプロデューサーを務めたサム・ライミによると、確かにパク・チャヌクにオファーをかけたとのことだが、当時監督は多忙を極めており、また“作品に気持ちが向かなかった”とか…。やたらとハサミを使いたがるが、電動チェーンソーには興味が湧かなかったのかもしれない!?

『お嬢さん』は3月3日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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