映画『ハリー・ポッター』シリーズの最初の2作でダンブルドア校長を演じていたリチャード・ハリス。3作目への出演も熱望していたものの、2002年に闘病の末、亡くなってしまった。以降、マイケル・ガンボンがダンブルドア役を引き継ぐことになったが、イアン・マッケランも同役のオファーを受けた1人だった。当時、『ロード・オブ・ザ・リング』で魔法使いのガンダルフを演じたばかりのイアンは、「(違う作品で)また魔法使いを演じる気にならなかった」と2代目のダンブルドア役を辞退した理由をシンプルに語ったが、詳しいことは口にしなかった。 しかし、先日BBCのトーク番組「HARDtalk」に招かれたイアンは、この15年間明かすことのなかった本当の理由を告白。それは生前のリチャードが、イアンとデレク・ジャコビ、ケネス・ブラナーの3人の俳優の演技を「技術的には素晴らしいが情熱が感じられない」と形容したことだったようだ。この意見に「ばかばかしい」と言うイアン。リチャードの死後、「『ハリー・ポッター』シリーズへの出演に興味はありませんか?」と連絡を受けた彼は、リチャードの代わりのダンブルドア役のオファーであることをすぐに察したそうだ。「私を認めていなかった俳優の後を引き継ぐなんてことはできなかった」と吐露した。