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河瀬直美監督『光』の劇中短編『その砂の行方』、待望の劇場公開へ

第70回カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門に正式出品され、河瀬直美監督が日本人女性監督初の快挙となるエキュメニュカル審査員賞を受賞した映画『光』

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第70回カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門に正式出品され、河瀬直美監督が日本人女性監督初の快挙となるエキュメニュカル審査員賞を受賞した映画『光』。このほど、本作で話題を呼んでいる藤竜也が主演を務めた劇中映画『その砂の行方』が、劇場公開されることが決定した。

『光』は、視覚障碍者向けの映画の音声ガイド制作にたずさわる美佐子(水崎綾女)と、徐々に視力を失っていく天才カメラマン、雅哉との心の触れ合いを丁寧に紡いだ物語。河瀬監督は本作で8度目、日本人監督最多のカンヌ出品となり、現地でも大絶賛を受け、エキュメニュカル審査員賞を受賞した。

日本では劇場公開直後より、何度も劇場へ足を運ぶ観客が多く、熱い感想とさまざまな問い合わせが寄せられている。中でも、藤さんが主演を務めた劇中映画『その砂の行方』は、カンヌで河瀬監督が公開を発表していたこともあり、全編を観たいという声が観客のみならず、キャストからも挙がるほど。今回、映像の最終調整を経て、劇場での公開を迎える運びとなった。

『その砂の行方』は、1本の完全オリジナル映画として製作された16分の短編作品。脚本から撮影に至るまで、河瀬監督はじめ、本編と同じチームが手掛け、キャラクター設定やストーリーも細部まで作り込まれている。同作の監督は、藤さん演じる本編『光』にも登場する北林という設定。運命の女性に囚われ、過去に執着する男・重三を、その“北林”自らが熱演し、認知症の妻・時江役を神野三鈴が演じている。

かつてサンド・アートで一世を風靡した吉原重三(北林こと藤竜也)。いまは年老いて、妻・時江(神野三鈴)とともに、人里離れた場所で暮らしている。認知症を発症した時江は、たびたび家を抜け出し徘徊していたが、そのたびに重三は時江を強引に連れ戻す。重三は時江と2人でこの家に留まることに固執していた。

しかし、ある朝、目覚めると時江の姿はどこにもなかった。焦燥感に駆られた重三は、家を離れ、20年ぶりに駅に向かう。聞けば、朝一番の電車に老女が乗ったという。 飛び乗った電車で海辺の町に着いた重三。どこまでも続いているかのような砂浜を、時江を求めてただひたすらに歩き続ける。そして、砂の斜面を上り詰めた重三が、そこで見たものとは――。

『光』は全国にて公開中。

『その砂の行方』はシアター・イメージフォーラムにて6月30日(金)、7月1日(土)本編『光』と併映。
※音声ガイド対応はしておりません。※『その砂の行方』はBDでの上映。
《シネマカフェ編集部》

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