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『ダンケルク』でブレイク必至! 気になる新星俳優たち

世界興行収入は5億ドルを突破、日本でも並みいる話題作を抑えて動員ランキング初登場首位に輝いた『ダンケルク』。才能あふれる監督クリストファー・ノーランのもとには、“ノーラン組”といえるトム・ハーディにキリアン・マーフィー

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『ダンケルク』(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
『ダンケルク』(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
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  • 『ダンケルク』(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
  • 『ダンケルク』プレミア(C)Getty Images
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世界興行収入は5億ドルを突破、日本でも並みいる話題作を抑えて動員ランキング初登場首位に輝いた『ダンケルク』。才能あふれる監督クリストファー・ノーランのもとには、“ノーラン組”といえるトム・ハーディにキリアン・マーフィー、さらにベテランのケネス・ブラナー、オスカーに輝いたマーク・ライランスといった名優たちとともに、ほぼ無名の若手俳優たちが名を連ねている。

ノーラン監督作品で主役級のキャストたちと肩を並べる彼らは、「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズも含め、大々的なオーディションで選ばれたという。リアルを徹底的に追及するノーラン監督は「本物の“未熟さ”をもつ新人俳優を配役した」と語っており、当時、実際にあの浜辺にいた若い兵士たちと同世代のキャストを揃えた。そんな若手俳優たちが、陸・海・空で観客と同じ目線となり、生き抜くために走り、泳ぎ、耐え続ける姿は実に眩しい。

これから、「ああ、あのノーランの、『ダンケルク』の」と形容されるであろう、ブレイク間違いなしの彼らに注目した。


■フィオン・ホワイトヘッド 【陸】トミー役


ダンケルクへの案内人に大抜擢

『ダンケルク』(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
まず、主人公の陸軍兵士トミー役を演じたのが、本作が映画デビューとなる新星フィオン・ホワイトヘッド。まだ本作の情報が少ない中、ポスターに登場した際には「この子はいったい誰!?」と世界が騒然となった。

ほんの1年半前まで、ロンドンのコーヒーショップで皿洗いのアルバイトをしていたという、正真正銘の新人俳優フィオン。1997年、ロンドン・リッチモンド生まれの現在20歳。芸術系の一家で、幼いころはブレイクダンスで“ブレイク”することを夢見ていたというが、13歳のとき演技に開眼。『ダンケルク』に抜擢されるまでは、アルバイトの傍らオーディションを受ける日々で、英国ITV放送のミニシリーズ「HIM」で超能力に目覚める青年役で主演を務めたのみ。だが、ノーラン監督は、『さざなみ』『ドクトル・ジバゴ』などで知られる名優トム・コートネイの“若き日”を彷彿とさせると、彼に魅了されたという。

フィオン・ホワイトヘッド(C)Getty Images
2017年は1本の舞台出演のほか、「シャーロック」のマーク・ゲイティスが監督を務めた、英国での同性愛“合法化”「Sexual Offences Act 1967」50周年を記念する短編ドラマシリーズ「Queers」に出演。ベン・ウィショー、アラン・カミングらとモノローグの1人芝居に挑み、同作は舞台上演もされた。

待機作としては、「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン」『あるスキャンダルの覚え書き』のリチャード・エアー監督のもとエマ・トンプソン、スタンリー・トゥッチと共演した主演作『The Children Act』があり、現在は全編140分ワンカットの『ヴィクトリア』を撮ったドイツの鬼才ゼバスティアン・シッパー監督のもと『Caravan』(いずれも原題)を撮影中。ちょっぴりクセのある監督に好かれているようで、これからも引く手あまたとなるはず。

『ダンケルク』ではココに注目!
冒頭、銃撃をくぐり抜ける彼の必死の疾走から始まる本作。銃の使い方もままならない様子は、まさに年端のいかない新兵そのもの。ほとんどセリフはなくても、そんな彼の表情や佇まいが何より雄弁に壮絶さを物語る。特に注目してほしいのは、ラスト。本作が奇跡の大撤退を描いた単なる美談ではないことが、彼の一瞬の表情に凝縮されている。おそるべき新星の誕生を、私たちは目にしているのかもしれない!


■ハリー・スタイルズ 【陸】アレックス役


世界で最も有名な新人俳優

『ダンケルク』(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
トミーと同様、ダンケルクから命からがらの脱出に挑む兵士アレックスを演じたのが、「ワン・ダイレクション(1D)」のハリー・スタイルズ。1994年、イングランド・ウスターシャー出身。「1D」はもはや説明不要だが、その解散後、5月に自身の名前を付けたソロ1stアルバムをリリースしたばかり。UK男性アーティストのデビューアルバムとしては過去最高の売り上げを記録、55か国でチャート1位に輝いている。その宣伝のために、人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」や「レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」ではコントも披露していた。世界的スターではあるものの、俳優としては本作がデビュー。ノーラン監督は「彼がそれほど有名だとは知らなかった」と語っており、ハリーは実力でこの役を勝ち取った。

「俳優としての仕事は『ダンケルク』が最初で最後かもしれない」なんて発言もしているが、なかなかどうして、スクリーン映えする彼の姿に「なかなかやるじゃない!」と思ったファンも多いのでは? この秋からはソロになって初めてのワールドツアーがスタート、12月と来年5月には来日もしてくれるが、しばらくは歌に専念したいよね。とはいえ、映画関係者が彼を放ってはおかないはず。

『ダンケルク』プレミア(C)Getty Images
『ダンケルク』ではココに注目!
ハリーが演じたアレックスは、フィオン演じるトミーとは別の部隊・高地連隊(ハイランダー)に所属する。トミーと比べたら、より戦場の過酷さを知っている兵士だ。海に落ちたところをトミーに助けられ行動を共にするようになるが、廃船に彼らが身を潜めているとき、あることがきっかけでトミーと一触即発に。ハリーの熱演が光る、この船内の出来事は見逃せない。


■アナイリン・バーナード  【陸】ギブソン役


謎多き兵士を演じる麗しきイケメン

アナイリン・バーナード(C)Getty Images
フィオン演じるトミーがダンケルクの浜辺で出会う兵士ギブソンを演じているのは、1987年・ウェールズ生まれのアナイリン・バーナード(アノイリンとも)。12~13歳のころ『欲望という名の電車』を観て「超クール」と感激し、俳優を志すようになったとか。王立ウェールズ音楽演劇大学で学び、数々のTVシリーズや舞台、映画で活躍してきたが、『ダンケルク』は彼にとって初めてのメジャー映画となった。

2010年にミュージカル「春のめざめ」で権威あるオリビエ賞を受賞。ミニー・ドライバー主演の映画『Hunky Dory』(’11/原題)でも美声を披露し、サイコスリラー『シタデル』(’12)は高い評価を得た。英国で「ハリポタ」並の人気を誇るファンタジー小説の映画化『マライアと失われた秘宝の謎』では主人公マライアを演じた。

日本ではNHKで放送されたリリー・ジェームズ主演ドラマ「戦争と平和」のボリス役、Huluで配信中の「サーティン/13 誘拐事件ファイル」ティム役と、全くタイプの違うドラマで麗しいイケメンぶりを発揮しているので、ピンと来た方がいるかも。さらに『007』シリーズのスタッフが贈るサム・ライリー主演のスパイドラマ「SS-GB ナチスが戦争に勝利した世界」(AXNミステリー放送中)にも出演している。

そして、『アマデウス』から20年ぶりという本格モーツァルト映画『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』が12月2日(土)より日本公開に! 音楽の才能も豊かな彼が演じたモーツァルトをぜひチェックしてみて。

『ダンケルク』ではココに注目!
トミーとアレックスと行動を共にし、何とか駆逐艦に乗ることができたギブソン。しかし、なぜか彼だけ1人、“ダンケルク飯”とSNSで話題の“ジャム塗り食パン”が待つ艦内には入らず、別行動をとる。機転が利くものの、秘密を抱えている様子の彼の動向には注目だ。


■トム・グリン=カーニー 【海】ピーター


ウエストエンドの舞台でも活躍中

『ダンケルク』(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
遊覧船ムーンストーン号で、兵士の救出のためダンケルクを目指す民間人ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)の息子ピーターを演じている、トム・グリン=カーニー。1995年生まれの彼はロンドンのギルドホール音楽演劇学校で学び、「ピーターパン」「マクベス」などの舞台を経験、本作で映画デビューを飾った。

1965年の中東を舞台にしたBBCドラマ「The Last Port」(原題)に出演するほか、現在、ウエストエンドで『007/スペクター』のサム・メンデス監督が演出する舞台「The Ferryman/フェリーマン」(ジェズ・バターワース原作)に出演中。パディ・コンシダイン主演の同作は高い評価を受けており、2018年1月までロングラン公演が決まっている。『ダンケルク』とは一転、野性的な北アイルランドの青年を演じるトムの演技にも絶賛の声が。メンデス監督はディズニー実写版『ピノキオ』を手がけるといわれており、もしかしたらトムの抜擢もあり得る!? と妄想が膨らむ。

トム・グリン=カーニー(C)Getty Images
『ダンケルク』ではココに注目!
小さな船の中、父を助けて懸命に働くピーターを演じるトム。ダンケルクに向かう途中で漂流していた謎の英国兵(キリアン・マーフィー)を助けるが、その兵士とのやりとり、そして終盤に彼がとった行動は涙を誘う。


■バリー・コーガン 【海】ジョージ


カンヌを沸かせた若き実力派

バリー・コーガン(C)Getty Images
少しでもドーソン親子の役に立ちたいと、ムーンストーン号に乗り込んだジョージを演じたのがバリー・コーガンだ。1992年、アイルランド・ダブリン生まれ。5歳のときにヘロインで母親を亡くしている。自国のTVドラマ「Love/Hate」で一躍脚光を浴び、レベッカ・デイリー監督の『Mammal』(原題)の演技で2016年アイルランド・アカデミー賞主演男優賞にノミネート。ジャック・オコンネル主演の『ベルファスト71』などに出演してきた。 

そして今年5月、ニコール・キッドマンやコリン・ファレルと共演した、『ロブスター』ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『The Killing of a Sacred Deer』が第70回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、不気味な彼の演技も注目を集めた。カンヌではランティモス監督が脚本賞を獲得した同作は、トロント国際映画祭でも上映されており、10月からは北米、英国ほかヨーロッパ各国で公開予定。『ダンケルク』と2作品を引っさげたバリーが、賞レースに旋風を起こす可能性大!

『The Killing of a Sacred Deer』バリー・コーガン(C)Getty Images
また、待機作にはエヴァン・ピータース、ブレイク・ジェンナーら共演の『American Animals』、ヒューゴ・ウィーヴィング主演『Black 47』(いずれも原題)が控えている。「ハリウッド・レポーター」誌は「カンヌで次に受賞するスター」の1人に彼を選出しており、実力派として期待される存在だ。

『ダンケルク』ではココに注目!
バリー自身、「僕のキャラクターはとても若くて、何が起こっているのかわかっていなかった」と語る通り、彼が演じたジョージは事情もよくわからないまま、ただならぬ雰囲気を感じて自分も何かを成したいと船に乗り込んだ。ダンケルクの大撤退の陰で起こっていた、彼をめぐる物語も必見。バリーの素朴な演技は強い印象を残している。


■ジャック・ロウデン 【空】コリンズ


話題作が続々待機!ブレイク一番乗り!?


ジャック・ロウデン(C)Getty Images
小さな民間船ムーンストーン号に救出される英国空軍のパイロット、コリンズを演じているのが、舞台で頭角を現し、近年はドラマ・映画と幅広く活躍するジャック・ロウデン。1990年、イングランド・エセックス州で生まれ、スコットランドで育った。スコットランド王立音楽演劇アカデミーを卒業後、2010年の「ブラック・ウォッチ」リバイバル公演が話題を呼び、13年にはリチャード・エアー演出「幽霊」でオリビエ賞も受賞した。

スクリーンデビューは、ブライアン・シンガー製作総指揮の『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』。以後、映画『ベルファスト71』ではバリーと共演、BBCドラマ「戦争と平和」ではニコライ・ロストフ役を演じてアナイリンと共演、ライランス主演の「ウルフ・ウォール」にも参加した。

今後の待機作としては、レイチェル・ワイズとの共演作『否定と肯定』が12月8日(金)に日本公開! 若き日の「ザ・スミス」のモリッシーを演じた主演作『England Is Mine』ではメガネ男子に(サイモン・ペッグに似てる!?)。シアーシャ・ローナンがメアリー女王、マーゴット・ロビーがエリザベス1世を演じる、撮影中の『Mary Queen of Scots』(いずれも原題)ではメアリー女王の2人目の夫ダーンリー卿を務めるなど、話題作が続々。ドウェイン・ジョンソンやニック・フロスト、レナ・へディら共演のレスリング・コメディ『Fighting with My Famiiy』も楽しみだ。

ジャック・ロウデン(C)Getty Images
『ダンケルク』ではココに注目!
トム・ハーディ演じるファリアに絶大な信頼を寄せる、年下パイロット・コリンズを演じるジャック。彼の戦闘機は海に不時着してしまうが、ミスター・ドーソンたちに救出され、彼もまた救助活動を手助けする。陸軍兵士から「空軍は何をやってたんだ!?」と責められる場面があるが、それに対するドーソンとのやりとりは胸打つシーンの1つ。誰もが戦争など経験したくないと思う、大切なメッセージが込められている。ちなみに、彼らの隊長(声のみ)として名優マイケル・ケインがカメオ出演しているらしい。

ネクストブレイク必至の若手たちの目線で描かれる『ダンケルク』。いまから、彼らの顔と名前を覚えておいて損はない。
《text:Reiko Uehara》

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