【シネマカフェ的海外ドラマvol.372】愛すべきはみだし者キッズにハマる人続出の「ストレンジャー・シングス」って?
「近頃は『ゲーム・オブ・スローンズ』か『ストレンジャー・シングス』を見ていないと、普通に会話することができないよね…
海外ドラマ
コラム
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昨年7月にNetflixで始まった「ストレンジャー・シングス」は、80年代のインディアナ州が舞台。一見のどかな田舎町で、12歳の少年ウィルが失踪するところから物語が始まります。その事件を受け、半狂乱に陥る母親のジョイス、警察署長のホッパー、そして友達のマイク、ダスティン、ルーカスがウィルの行方を必死に捜索。それぞれの日常が激変していく中、失踪の真相にかかわるらしき謎の少女イレブンがマイクらの前に現れ…。
Netflixにて配信中の「ストレンジャー・シングス 未知の世界 2」
ちなみにナイルは「枕に隠れながら55分を過ごした」とのこと。ウィルが失踪する衝撃的な冒頭や不穏さを増していく雰囲気が彼をそうさせたのでしょう。それこそが、SFであり、ホラーであり、アドベンチャーであり、青春ドラマでもある「ストレンジャー・シングス」の持ち味でもあります。と同時に、心奪われるのはたっぷりと詰め込まれた80年代テイスト。『グーニーズ』『E.T.』『スタンド・バイ・ミー』などなどの名作映画を愛した者たちにメガヒットする展開はもちろん、散りばめられたポップカルチャーに視聴者は大興奮。監督や脚本を手掛けるマット&ロス・ダファー兄弟は、瞬く間に注目のクリエイターとなりました。また、キャストの躍進も目覚ましく、イレブン役のミリー・ボビー・ブラウン、マイク役のフィン・ウォルフハードら、愛すべきはみだし者キッズをキュートに演じた子役たちが大ブレイク。母ジョイス役のウィノナ・ライダーも再評価を集めました。
第23回全米映画俳優組合賞ドラマ部門でキャスト賞を受賞
その興奮に応える形で製作されたシーズン2が、先月27日から配信中。あどけない子どもだったマイクたちが、ちょっぴり大人になっています。いえ、だいぶすくすくと成長しています。それに合わせ、物語はジョン・ヒューズ風味が増量。シーズン1の青春ドラマパートを担っていたのはマイクのお姉さんやウィルのお兄さん(彼らも重要な登場人物!)でしたが、今度はマイクたち自らジョン・ヒューズ映画の世界へ足を踏み入れつつあります。そう言えば、「ブレイキング・バッド」などで人気のアーロン・ポールは本作の大ファンを公言し、以前から「(イレブン役の)ミリーを養子にしたい!」と叫んでいますが、彼の手には余りそうなお年頃になってきましたね…。シーズン1ではマイクとイレブンが小さな恋のメロディを奏でていましたが、シーズン2は恋模様の複雑化も見どころです。
「ストレンジャー・シングス」出演で注目を集めるミリー・ボビー・ブラウンら
と、ここまでオススメしたものの、最後に注意事項を。シーズン1全8話、シーズン2全9話を見終えた後は本当につらいです。作品の世界に魅了され過ぎて、登場人物たちが好きになり過ぎて、とてもじゃないけれどシーズン3まで待っていられません。そうなった方は、同時配信中の特別番組「ストレンジャー・シングス 大解剖」もどうぞ。スタッフやキャストが撮影秘話を語り合う充実の内容で、少しだけロスが紛れるはずです!