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【シネマカフェ的海外ドラマvol.374】全米が熱視線!50年代NYでコメディアン目指す“常識破り”な女性の再生劇

現地時間の1月7日、第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式が開催されました。オプラ・ウィンフリーの感動的なスピーチ、『スリー・ビルボード』の4部門受賞など注目ポイントはたくさんありましたが、このコラムではもちろんTVドラマ部門に目を向けていきます。

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第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「マーベラス・ミセス・メイゼル」主演レイチェル・ブロズナハンほかマイケル・ゼゲン&マリン・ヒンクル&トニー・シャルーブ-(C)Getty Images
第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「マーベラス・ミセス・メイゼル」主演レイチェル・ブロズナハンほかマイケル・ゼゲン&マリン・ヒンクル&トニー・シャルーブ-(C)Getty Images
  • 第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「マーベラス・ミセス・メイゼル」主演レイチェル・ブロズナハンほかマイケル・ゼゲン&マリン・ヒンクル&トニー・シャルーブ-(C)Getty Images
  • 「マーベラス・ミセス・メイゼル」キャストら-(C)Getty Images
  • 「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」キャストら-(C)Getty Images
  • >第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」キャスト(左からローラ・ダーン&ゾーイ・クラヴィッツ&リース・ウィザースプーン&シャイリーン・ウッドリー)-(C)Getty Images
  • 第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式アフターパーティにて「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」主演エリザベス・モスほかアレクシス・ブレデル&イヴォンヌ・ストラホフスキー&サミラ・ウィレイ&アマンダ・ブラグル-(C)Getty Images
現地時間の1月7日、第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式が開催されました。オプラ・ウィンフリーの感動的なスピーチ、『スリー・ビルボード』の4部門受賞など注目ポイントはたくさんありましたが、このコラムではもちろんTVドラマ部門に目を向けていきます。

■「ビッグ・リトル・ライズ」「ハンドメイズ・テイル」2017年を象徴する海外ドラマは“女性”が筆頭!



>第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」キャスト(左からローラ・ダーン&ゾーイ・クラヴィッツ&リース・ウィザースプーン&シャイリーン・ウッドリー)-(C)Getty Images第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」キャスト(左からローラ・ダーン&ゾーイ・クラヴィッツ&リース・ウィザースプーン&シャイリーン・ウッドリー)-(C)Getty Images
「ビッグ・リトル・ライズ」がリミテッドシリーズ&TV映画部門で作品賞と主演女優賞(ニコール・キッドマン)に輝いたほか、共通部門の助演男女優賞(アレクサンダー・スカルスガルド、ローラ・ダーン)も独占。

第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式アフターパーティにて「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」主演エリザベス・モスほかアレクシス・ブレデル&イヴォンヌ・ストラホフスキー&サミラ・ウィレイ&アマンダ・ブラグル-(C)Getty Images第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式アフターパーティにて「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」主演エリザベス・モスほかアレクシス・ブレデル&イヴォンヌ・ストラホフスキー&サミラ・ウィレイ&アマンダ・ブラグル-(C)Getty Images
そして、ドラマシリーズ部門では「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」が作品賞&主演女優賞(エリザベス・モス)を受賞と、今年のゴールデン・グローブ賞はエミー賞と同じ受賞結果が目立ちました。

しかも、これらの作品は共に女性たちの物語。「2017年を象徴する海外ドラマには女性の存在あり」と言い切ってもいいのかもしれません。

■いま注目したいのは、ウィットに富んだコメディドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」



第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「マーベラス・ミセス・メイゼル」主演レイチェル・ブロズナハンほかマイケル・ゼゲン&マリン・ヒンクル&トニー・シャルーブ-(C)Getty Images第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式にて「マーベラス・ミセス・メイゼル」主演レイチェル・ブロズナハンほかマイケル・ゼゲン&マリン・ヒンクル&トニー・シャルーブ-(C)Getty Images
さらに、「2017年を象徴する海外ドラマには女性の存在あり」をより印象づけたのが、コメディシリーズ部門で作品賞と主演女優賞(レイチェル・ブロズナハン)を受賞した「マーベラス・ミセス・メイゼル」。とてつもなくチャーミングで、世の中の空気にも合った同作が2部門に輝いたのも嬉しい瞬間でした。



Amazon配信の「マーベラス・ミセス・メイゼル」は、50年代のニューヨークに生きる主人公ミリアム・メイゼル、愛称ミッジの物語。完璧な夫と完璧な住居で誰もが羨む結婚生活を送る良き妻ミッジが、ある日を境に夫に去られ、幸せな暮らしの崩壊に見舞われるところから物語は始まります。しかし、ミッジの本当の幸せは崩壊の先に? 良き妻生活から解放されたミッジは、持ち前のパワフルさを武器に第2の人生を歩み出すことに…。

「ギルモア・ガールズ」でも知られるクリエイター、エイミー・シャーマン=パラディーノ(作品賞受賞の際に喜びを爆発させていましたね!)の描く作品世界で、思いがけない事態に戸惑いながらも羽ばたき始めるヒロインがとにかくキュート。


名門女子大学を出て、良き夫を見つけ、子どもも生んでゴール! という“常識”が、決して常識ではないと知ったミッジの再生物語が、「ギルモア・ガールズ」でも見られた軽快で小粋な会話の応酬、見悶えさせられるほど素敵な50年代ファッションが、たっぷりの笑い&ここぞの感動と共に味わえます。

実はミッジが周りの人々と繰り広げるトークが面白いのは、天性のコメディセンスの持ち主でもあるから。あれよあれよという間にスタンドアップコメディアンの道を歩み始めるミッジのサクセスドラマとしても、物語を楽しむことができます。

エミー賞も受賞の「ビッグ・リトル・ライズ」はもう見たし、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の配信(Hulu)は2月28日からだし…という人は、ぜひこの機会に「マーベラス・ミセス・メイゼル」を。ゴールデン・グローブ賞受賞も納得の面白さです!
《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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