“凱旋帰国”の辻一弘さん、夢追う若者にエール!「心に正直に」

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で日本人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いた辻一弘が3月20日(火)、凱旋帰国を果たし、会見に出席。オスカー像を手に「改めて重みを感じている」と語った

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『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で日本人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いた辻一弘が3月20日(火)、凱旋帰国を果たし、会見に出席。オスカー像を手に「改めて重みを感じている」と語った。

■「実際に重たい(笑)」 オスカー像の置き場所は?


3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第90回アカデミー賞において、日本人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻さんは、「メイクが作品の一部として認められて良かった。受賞したことに大きな意味があると思いますし、改めて重みを感じている。実際に持ってみても、重たいですし(笑)」と喜びのコメント。オスカー像については「作業場の応接に置くつもり」だと語った。

辻一弘/凱旋帰国
また、受賞発表直後の心境を「とにかくスピーチを早く終わらせようと思ったので、正直ほとんど思えていない」とふり返り、「目の前には有名な俳優さんもたくさんいらっしゃるし、とにかく、ゲイリーさんの方を見て、スピーチをした」。今回、チャーチル役の名優、ゲイリー・オールドマンも見事に主演男優賞を初受賞しただけに「一緒に受賞できたことが良かった」と話していた。

■目指したのは「メイクに見えないメイク」


2012年に映画界から身を引き、現代美術家に転向した辻さんが、オールドマンから直接「あなたが引き受けてくれたら、私はこの映画に出る」と熱烈なオファーを受けて、久しぶりに映画の特殊メイクを担当することになったのは、有名なエピソードだ。

「映画はやらないと決心していたので、(オファーを受けると)人生を裏切る思いもあったが、やはりゲイリーと一緒に仕事がしたかった。最初にゲイリーには『セットでメイクはしたくない』と伝えたんです。大勢の人間がいる現場は精神的にもつらいので…。ゲイリーとチャーチル本人は、顔も体型も違う。バランスを意識しながら、メイクに見えないメイクを目指した。単に似せただけでは、演技につがらないですし。周りからは『メイク技術の新しい基準を示した』と言ってもらえて、それもうれしかった」(辻さん)

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

■2020年に日本で個展開催を予定「あくまでメインは現代美術」


今後の活動に関しては「あくまでメインは現代美術」だといい、「2020年に日本で個展をやろうと思っているので、下調べやスポンサー探し、もちろん、創作活動もあるので忙しい」のだとか。映画作品への参加は「本当にやりたいことであれば」と可能性を否定しなかった。

ネコ好きでも知られており、「自分にとっては大事な存在。ストレス解消してくれますし」と創作活動における“癒し”についても語っていた。

■夢を追う若者へ「自分を信じ、やりたいことを見極めることが大切」


10代の頃から独学でメイクを学び、18歳で単身渡米し、メイクアップ界の巨匠ディック・スミスのもとで修業を積んだ辻さん。ついに師匠と同じ、オスカー像を手にする夢を実現したいま、夢を追う若者たちにこんなエールを送ってくれた。

辻一弘/凱旋帰国
「自分を信じ、やりたいことを見極めることが大切。心に正直にいるべきだし、他人の意見に耳を傾けて流されると後で後悔する。まずは10年続けることですね。やりたいことをやり続けると、どんどんいいことがつながっていくもの。今回の受賞で、いったん映画界を離れたことも含めて、自分は正しかったと思えた。毎回勉強ですし、作り続けて、結果を出すだけです」。

■『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』とは?


1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前という絶体絶命のタイミングで、英国首相に就いたのは、「政界一の嫌われ者」ウィンストン・チャーチルだった。最大の国難に直面しながら、彼はいかにして国民に勇気と希望を与え「伝説のリーダー」になったのか? 実話を基に、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描き出す歴史エンターテインメント。

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は3月30日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開
《text:cinemacafe.net》

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