【インタビュー】木村カエラ「無理なく格好つけず子どもへ向き合えるようになった」

小さなころからアニメや漫画が大好きだったという木村カエラ。歌手になったときから「いつか絶対にやりたい」と思っていたアニメーション映画のエンディングテーマ。そんな夢が、スタジオポノック最新作『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』で現実となった。

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木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
  • 木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
  • 木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
  • 『ちいさな英雄ーカニとタマゴと透明人間ー』(C)2018 STUDIO PONOC
  • 木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
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  • 『ちいさな英雄ーカニとタマゴと透明人間ー』/『サムライエッグ』(C)2018 STUDIO PONOC
  • 木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
  • 木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
小さなころからアニメや漫画が大好きだったという木村カエラ。劇場にアニメを観に行くと、作品の内容はもちろんだが、主題歌、劇中歌、エンディングテーマなど音楽が気になり、気がつくと「自分ならこういう感じがいいな」と思いを巡らせていたという。歌手になったときから「いつか絶対にやりたい」と思っていたアニメーション映画のエンディングテーマ。そんな夢が、スタジオポノック最新作『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』で現実となった。

願い続ければ夢は叶う!



木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
元スタジオジブリの西村義明プロデューサーが立ち上げたスタジオポノックの最新作は、『メアリと魔女の花』の米林宏昌、高畑勲監督の右腕として活躍した百瀬義行、宮崎駿監督作品でアニメーターを務めた山下明彦という3人の監督が「ちいさな英雄」というテーマのもと描いた3つの短編作品からなるオムニバス映画だ。

本作のエンディングテーマのオファーを受けたとき「やっと来たー!」とかなりテンションがあがったことを明かした木村さん。デビュー当時からずっと、アニメーション作品に参加して歌いたいという思いは強く、今回の話を聞いたときは「願い続けていれば夢は叶うんだ」と思ったという。

『ちいさな英雄ーカニとタマゴと透明人間ー』(C)2018 STUDIO PONOC
しかし、普通のアニメーション映画とは違い、本作は3つの短編の最後を束ねるように流れるエンディング曲。コンセプト次第では大きく曲の内容も変わってくる。西村プロデューサーと木村さんは、密に打ち合わせを重ねたという。

そんななか、西村プロデューサーからは「まっすぐな声でまっすぐなものを歌える人」という褒め言葉をもらったという。この言葉の意味を、「テーマが違う作品が集まっているが、それを凌駕するまっすぐさ、力強さ、軽快さが求められている」と木村さんは解釈。さらに西村プロデューサーからもらった手紙には、コメディからエロティックなものなどごちゃまぜになったコントをまとめ上げ、すっ飛ばしてしまうドリフの「8時だョ!全員集合」のテーマ曲のようなイメージというヒントが書かれていたという。

『ちいさな英雄ーカニとタマゴと透明人間ー』/『透明人間』(C)2018 STUDIO PONOC
木村さんは、こうしたさまざまなヒントをしっかりイメージし具現化。「ちいさな英雄」という曲が完成した。

「観終わった人が、エンディング曲を口ずさんで映画館を出ていくような……そんなイメージの曲を作ろうと思いました。しかもアニメ作品なので、子どもも歌えるようなシンプルさも兼ね備えたかったんです」。

木村さんの言葉通り「あそぼ あそぼ ちいさな英雄 あそぼう」という伸びやかな声から始まる曲は、爽快感いっぱいだ。一度聴いただけで口ずさむことができるシンプルさと、心地よいフレーズは、一瞬にして人の心をつかむ。

『平成狸合戦ぽんぽこ』はサントラを買ってヘビーローテーション!



木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
アニメ愛溢れる木村さんだが、特にスタジオジブリ作品は「ほとんど観ていて好きなものばっかり」と語る。そのなかでも「お気に入りの作品は?」という難しい質問を投げかけると「『平成狸合戦ぽんぽこ』や、ジブリ作品ではありませんが『パンダコパンダ』が好きです。特に『ぽんぽこ』は子どものころに映画館に観に行ってサントラを買って家でずっと聴いていました」と懐かしそうに語っていた。

その後も『千と千尋の神隠し』や『魔女の宅急便』、『となりのトトロ』などいろいろな作品の名前があがったが、どれも“音楽”にまつわる思い出が付随しているところが、木村さんならではのアニメーションとの接し方なのだろう。「何度も定期的に繰り返し観ているので、好きを通り越して日常になってしまっていますよね」と笑顔を見せる。

無理なく、格好つけずに子どもに対する気持ちが沸いてきた



木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
木村さんといえば今年4月に、自身初となる描きおろしの絵本「ねむとココロ」を発売するなど、近年、子どもの視点に立った作品作りが見受けられるようになった。

「これまでも『Ring a Ding Dong』のような子ども目線の曲はあり、私自身も好きなのですが、最近『子どもに伸び伸び育ってほしい』とか『自由に生き生きとしている顔がみたい』という感情が無理なく自然と思うようになってきたんです」と気持ちの変化を述べると「その意味で、この作品との出会いは本当に貴重で、無理なく格好つけずに『子どもに楽しくあそんでほしい』という気持ちを表現できた。おそらく何年か前の私だったらできなかった」と、本作とのめぐり合わせに感謝していた。

「早く劇場で流れるのが観たい」と公開を待ちわびている木村さん。「緊張はすると思いますが、私も劇場に行って、お客さんと一緒にドキドキしながら作品を観たいです」と目を輝かせながら語ってくれた。

木村カエラ『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』/photo:Yosuke Koino
《text: Masakazu Isobe/photo:Yosuke Koino》

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