最後に、映画祭の主役である映画に関して。 今回、僕が観た映画は全部で4本でした。カンヌで映画を観られるのはバッジを持った映画関係者だけと既述しましたが、関係者でも全員が観られるわけではなく基本抽選になります。人気作の夕方~夜の公式上映などは倍率も相当になるようでなかなか当たりません。タランティーノの『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』などはこちらのスタッフでも誰も当たっていませんでした。ディカプリオとブラピの2ショットはかろうじて、レッドカーペットだけ垣間見ることができました。この上映の前には会場前にチケットを求める人たちがスゴかったです。今回のカンヌの1つのハイライトだったかもしれません。
『PARASITE』が一番観たかったので、それがまた素晴らしくて本当に良かったです。終わった後のスタンディング・オベーションは10分以上続いて、終いには監督が「Let’s go home」と言って帰りを促しましたが(24時を過ぎていたので)、それでもまだ拍手は続いていました。映画の幸せな瞬間に立ち会えました。