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前田敦子、女優キャリアがAKB48時代を超える――名監督たちから愛される女優遍歴

アイドルグループ「AKB48」の黄金時代を支えてきた前田敦子が錚々たる映画監督たちから高く評価される理由とは――?

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『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
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  • 『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
  • 『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
アイドルグループ「AKB48」の黄金時代を支えてきた前田敦子。絶対的エースとして大活躍した彼女だが、2012年に卒業、本格的に女優活動をスタートさせてからは、錚々たる映画監督たちも高く評価、女優として目覚ましい活躍を見せている。監督たちから彼女が支持される理由とは――。

アイドルと女優、二足のわらじ――


1991年7月10日生まれ、千葉県出身の前田さん。映画デビューは、「AKB48」在籍時に出演した『あしたの私のつくり方』(’07)。TVドラマ「マジすか学園」では、武闘派の本人役、大河ドラマ「龍馬伝」では福山雅治演じる坂本龍馬の姪・春猪役、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(’11)では初映画主演を務めるなど、女優としても着実にキャリアを積んできた。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 -(C) 2011「もしドラ」製作委員会『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
そんな女優としての前田さんを、数々の作品を生み出してきた監督が絶賛。漫才師役を演じた「君は僕だ」のMV監督を務めた犬童一心は、「演技をすることに躊躇がなく、心を開いて堂々と挑戦する」とその度胸を感じたと明かす。

ハマり役! 『苦役列車』のヒロイン役


また、山下敦弘監督の『苦役列車』(’12)では、原作には登場しない映画オリジナルヒロインに挑戦。垢抜けないがどこか不思議な魅力のある桜井康子を素朴な演技で見事演じ切った。まさにハマり役だったと言えるこの役について、『バクマン。』の大根仁監督も自身のTwitterで「個人的には原田知世が登場した時のようなインパクトでした。つまりは映画女優の誕生」と大絶賛。

『苦役列車』でヒロイン・桜井康子役の前田敦子『苦役列車』
そして山下監督は、初日舞台挨拶の日に『もらとりあむタマ子』(’13)の話を持ち掛け、再タッグを組むことに。本作では、実家で自堕落に過ごすヒロインを生々しく熱演。鑑賞した女性客からは共感の声が続出した。

『もらとりあむタマ子』 - (c)2013『もらとりあむタマ子』製作委員会『もらとりあむタマ子』

監督たちが魅了される何か――


自身初となるホラー映画で主演を務めた『クロユリ団地』(’13)。ジャパニーズホラーの巨匠・中田秀夫監督は沖縄国際映画祭で「前田さんは自身の繊細さや傷つきやすさを出し、リアルな感覚で演じていることを知って感銘を覚えました」と述懐。

『クロユリ団地』 -(C) 2013「クロユリ団地」製作委員会『クロユリ団地』
また『さよなら歌舞伎町』(’15)の廣木隆一監督は「強さと弱さの両極を持っている人。カメラが顔の近くにあっても動じない凄さがある。しかしその裏に弱い部分も持っている。中間がないところがすごく好きです」と日本外国特派員協会の記者会見にてコメント。

倦怠期の同棲カップル演じる、前田敦子&染谷将太/(C)2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会『さよなら歌舞伎町』
そして松田翔太、木村文乃とメインキャストを務めた堤幸彦監督の異色のラブストーリー『イニシエーション・ラブ』(’15)。ヒロイン・マユとしてキュートな“小悪魔女子”を好演した前田さんについて、堤監督は「女優として最終兵器! 心がわしづかみされます。言葉だけじゃない、“心動く”かわいさがあるんです」と前田さんがパーソナリティを務めるラジオでベタ褒めしていた。

『イニシエーション・ラブ』-(C) 2015「イニシエーション・ラブ」製作委員会『イニシエーション・ラブ』

主演最新作『旅のおわり世界のはじまり』


そんな前田さんの主演最新作は、日本×ウズベキスタン初の合作映画『旅のおわり世界のはじまり』

『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
監督は、『トウキョウソナタ』『岸辺の旅』の黒沢清。前田さんの黒沢監督作品への出演は、『Seventh Code』(’14)、『散歩する侵略者』(’17)に続き今作が3作目となり、初タッグを組んだMVとして制作された『Seventh Code』では、黒沢監督は「周囲の何ものにも頼らず、たったひとりでその場所に堂々と存在することのできる、日本ではめずらしいタイプの俳優」と評した。

前田さんが今作で演じているのは、主人公・葉子。“舞台で歌う”という夢への情熱を胸に秘めたテレビ番組リポーターが、ウズベキスタンを訪れ、異国での様々な出会いによって新しい扉を開き、成長していく姿を描いていく。

『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
本作は、プロット段階から前田さんをイメージして作られたそうで、「日本の若手俳優のなかでも文字どおりずば抜けた資質を持っている」と黒沢監督が絶賛する通り、異国に放り込まれ不安や緊張、閉塞感でいっぱいの葉子を繊細な表情で表現。黒沢監督は「誰とも交わることなく1人ぽつんとフレームに写っていても、『たしかにそこに人がいる』という感覚が画面を通して強烈に伝わってくる」とも語っており、本作ではその特性が存分に発揮されている。

全編出ずっぱり、かつ劇中では名曲「愛の讃歌」の歌唱にも挑戦。主人公の感情を見事に表現したクライマックスの山頂でのアカペラは必見だ。

『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
「AKB48」メンバーとして7年間を駆け抜け、本格的に女優活動をスタートさせてから7年。アイドル時代を超える節目を迎え、昨年の俳優・勝地涼と結婚、今年3月には男児の出産を発表と、大きな変化も迎えた前田さん。


2019年は『旅のおわり世界のはじまり』のほかにも、高校生役で出演している『町田くんの世界』や、シングルマザー役で主演する『葬式の名人』が公開される。母となり、また新たな一面を見せてくれそうな前田さんの今後の活躍も楽しみにしたい。

『旅のおわり世界のはじまり』は6月14日(金)よりテアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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