“これだけは自分らしくいられることだ”と思うものを、ブレずに持ち続けたい
改めて、10代最後の作品となったことについて尋ねると、「10代ラストだからこそ、10代のうちにできるだけ苦手を克服しようと思ってやりました。これからも、チャンスがあるならチャレンジはどんどんしていきたいです。以前のアフレコは実写なので違いますけど、当時挑戦したときよりは…、自分の声にも、自分の存在自体にも、少しだけ自信はついたんじゃないかな、と思います」と返ってきた。
初めて彼女の口から出た「自信」という言葉。さらに「チャレンジしていきたい」という気持ち。ふたつの気持ちを持ち合わせて、さらなる拡がりを見せる20代へと躍進していく姿が想像できる。20代の抱負も、実に永野さんらしく誠実なものだった。
「10代と20代では、きっと見える景色や自分の頭の中も全然変わると思うんです。その中でも“これだけは自分らしくいられることだ”と思うものを、ブレずに持ち続けていきたいです。明確に何というものではないんですけど、例えば、人とは絶対に目を合わせてお話しする、とかをいまは意識しています」。
「本当に普通のことなんですけど…、ちょっとしたことを大事に過ごしていけたら、女優さんとしても、女性としても、自分が思う理想の人になれたりするのかな、と思ったりします。“こうなりたい”と思える素敵な先輩たちが、自分のすぐそばにいてくださるので、そうなれるように、自分も磨いていかないと」。
10代から20代へ。めまぐるしく過ぎていく日々の中でも自分を見失うことなく、永野さんが自分の足でしっかり立ち続けられている理由がわかるような、信念の言葉。この先見ることができるであろう、大人の顔にも期待したい。