※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【映画と仕事 vol.3】商店街にある名画座「下高井戸シネマ」 新型コロナでの休館に負けじ!亡き父の思いを受け継いだ支配人がユニークなクラウドファンディングを実施中

新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言によって、窮地に立たされている全国各地のミニシアター。

最新ニュース インタビュー
注目記事
下高井戸シネマ
下高井戸シネマ
  • 下高井戸シネマ
  • 下高井戸シネマ

クラウドファンディングのおかげで聞こえてきたお客様の“声”



――新型コロナウイルスの拡大が感染する中で、3月頃より多くの映画が公開延期になり、さらに緊急事態宣言を受け、下高井戸シネマを含め、都内の多くの映画館が休館となっていますが、この数か月の状況の経過について教えてください。

2月中旬から目にみえてお客様が減少し出しましたが、3月下旬に都知事から出された外出自粛要請でガクッとお客様が減りました(8割減)。その後も感染症対策を強化し営業を続けておりましたが、安倍総理が発令した緊急事態宣言を受け、これ以上の営業は難しいと判断、休館を決めました。現時点では、4月8日から緊急事態宣言が解除されるまで休館予定です。

――こうした中で、3月中旬という比較的早い段階で、独自のクラウドファンディングを開始され、4月14日現在で約960人から327万円を超える支援が集まりました。企画や特典の発案の経緯、開始後の反響について教えてください。また、現在のような状況にあって、改めて映画や劇場が果たす役割について、どのように感じられていますか?

2月にお客様が減少しだした時点で、かなり危機感を持っていました。もともと、ミニシアターの置かれている状況に危機感を持っていたこともあり、早い段階で資金を調達できるようなものを作らないといけないと考えました。迅速に、たくさんの方が利用しやすく、拡散力の高いものである必要があり、クラウドファンディングというプラットフォームが使えるのではないかと思ったのです。

反応については想像以上で、驚いております。たくさんの方々からご支援と温かい応援のメッセージをいただき、当館が皆様にとって重要な「場」になっていたことを知りました。当館は、お客様の声を直接聞くことがあまりなかったので、今回初めて皆様の思いを知ったというところです。

「仕事で辛かった時期に助けられた」「小さい頃、初めて連れて行ってもらった映画館」「たくさんの作品に出会った」「懐かしい映画館」といったコメントがたくさん寄せられ、下高井戸シネマが果たす役割、意義は、皆様に上質な映画と変わらない場を提供し続けることだと思いました。下高井戸という商店街にあり、映画という文化、芸術に身近に触れられる当館を、子どもたちのために残していかないといけないとも考えています。

「老舗は最新である」――名画座にしかない良さがある!



――最後に、下高井戸シネマのような映画館で働きたい、映画館を始めたいと考えている人にメッセージをお願いします。

下高井戸シネマのような映画館は、とても小さい規模で運営していると思いますので、働く方は劇場に積極的に関わっていただけると良いのかなと思います。ひとりではなく、みんなで考える、そのパワーは新しいステージへの原動力になります。閉館が続く名画座ですが、名画座にしかないよさを積極的に伝えていくと同時に、柔軟に変化していかないといけないと思っています。

「老舗は最新である」という言葉がありますが、まさに名画座はこれを目指していく必要があるのかなと思っています。


【下高井戸シネマ】クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/241825

下高井戸シネマ公式サイト
http://www.shimotakaidocinema.com/index.html

公式Instagram
https://www.instagram.com/shimotakaidocinema/?hl=ja

公式Twitter(@shimotakacinema)
https://twitter.com/shimotakacinema

<写真提供:下高井戸シネマ>
《text:Naoki Kurozu》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top