ヒップホップ黎明期を記録したドキュメンタリー映画『Style Wars』が日本劇場初公開決定。ポスタービジュアルと予告編も到着した。本作は、1970~80年代初頭のNY・サウスブロンクスで生まれたスプレー・アート“グラフィティ”をテーマに、ラップやブレイキン(ブレイクダンス)など、のちにヒップホップとして人々を魅了するカルチャーの生まれる瞬間をフィルムに収めた作品。1983年製作の本作は、同時期に作られた『Wild Style』(’82)と共にヒップホップヘッズのバイブルとして語り継がれてきた。しかし日本では、DVDリリースされたものの、劇場では未公開。製作から40年近くが経った現在、世界中のミュージシャンがラップを楽曲に取り入れ、ブレイキンは2024年パリ五輪の追加競技種目にも決定。そんなメジャーカルチャーとなったヒップホップがどう誕生したのか? 今回、当時の空気感と共に大スクリーンで体験することができる。また公開された予告編では、スプレー・アートが施された電車、ラップやブレイクダンスを披露する若者たちの姿が映し出されると共に、一方で大人たちは「犯罪」「惨めなサブカルチャー」と批判的なコメントをしている様子が伺える。公開に関して作家でクリエーターのいとうせいこうは「こんなフィルムが残ってるなんて!で、今回の生々しい記録でも明らかだが(『ワイルド・スタイル』でもわかる)、この頃のヒップホップ界隈にはヒスパニック系なども多かったのだ。こうした人種の、起源での混在は何度強調しても足りない」とコメントを寄せている。『Style Wars』は3月26日(金)より渋谷ホワイトシネクイント、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
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