『わたしはダフネ』監督インタビュー、「人生はしんどい」は主演カロリーナ自身の言葉

愛する家族を突然失ったダウン症の女性と老いた父を描いた映画『わたしはダフネ』から、監督&脚本フェデリコ・ボンディのインタビューがシネマカフェに到着。

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『わたしはダフネ』フェデリコ・ボンディ監督 (C)2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
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イタリアのトスカーナ地方を舞台に、愛する家族を突然失ったダウン症の女性と老いた父を描いた映画『わたしはダフネ』。本作で主人公のダフネ役にカロリーナ・ラスパンティを抜擢し、監督と脚本を務めたフェデリコ・ボンディのインタビューがシネマカフェに到着した。

>>『わたしはダフネ』あらすじ&キャストはこちらから

本作製作のきっかけになったのは、数年前に見かけたある親子の姿だったというボンディ監督。「年配の父親は虚ろな目で戸惑いの表情を浮かべているように見え、その隣にいる娘のほうは背が低くダウン症であることが分かりました。車や人がせわしなく行き交う中で、二人はじっと動かずに、バスの停留所で手を握りあって静かに立ちつくしていたのです。その光景を見たときに『母親はどこにいるのか』『父と娘、どちらがどちらを支えているのか』といった疑問が浮かんできました、そして、この“二人が握り合っている手と手”を映画にできないだろうか、と思ったんです」とふり返る。

『わたしはダフネ』(c) 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
ダウン症の方やその家族など、関係者に話を聞きながら大まかなストーリーを作り上げていったボンディ監督だが、同時に“ダフネ”探しにも奔走した。「そんな時に、カロリーナ・ラスパンティさんが、著作である自伝的エッセイについて話す動画をYouTubeで見つけたんです。彼女の毅然とした態度と語彙の豊かさが印象に残り、彼女こそダフネにピッタリだと思いました」と、カロリーナとの出会いを話す。

『わたしはダフネ』(c) 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
そして実際に会った際の印象については、「ユーモアとアイロニーに優れた魅力的な女性でした。その一方で、とても真面目な一面もあったのです」とコメント。「彼女にとって人生とは“正面から向き合うべきもの”であり、“闘い”であり、そして“獲得すべきもの”なのです。劇中の『人生はしんどいの。だから人間なの』という台詞は、まさにカロリーナさん自身の言葉です」と、その存在の大きさを明かし、彼女の言葉が脚本にも生かされたと語る。

『わたしはダフネ』(C)2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
演技未経験のカロリーナには脚本を渡さずに、シーンの最低限の意味合いや、核となる部分だけを説明して撮影を進めたという。「そうすることで、彼女の想像力を掻き立て、刺激を与え、即興的な演技につなげたかったのです」と監督。

「脚本を渡したら、真面目な彼女は完璧に台詞を覚えてきて、“演技をしています”という仰々しい振る舞いをしてしまう。そうではなく、彼女自身の自然な発露を導きたかったんです。ただ時には事前に台詞を与えることもありました。父親役の(アントニオ・)ピオヴァネッリさんをはじめとした、共演俳優との関係性もありましたから」とふり返る。

『わたしはダフネ』(c) 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
初の長編劇映画『Mar nero』(原題/08)から約10年を経て、『わたしはダフネ』を手掛けたボンディ監督。その間はドキュメンタリー作品を中心に手掛けてきた。「ドキュメンタリーは私にとって“学校”のようなものでした。いま、社会がすごく表面的になっていると感じますが、ドキュメンタリーでは、人やテーマについて表層だけではなく、底が付くまで掘っていけます」と話す。

『わたしはダフネ』フェデリコ・ボンディ (C)2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
「最初の長編劇映画から10年間、その間にドキュメンタリーを撮りながらいろいろな“物語”を採取してきたから、今後はそれを映画にしていきたいと思っています。とはいえ、次は10年後にならないように(笑)」と次回作についても展望を語っている。

『わたしはダフネ』は岩波ホールにて公開中、全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》

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