※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【ネタバレあり】「オビ=ワン・ケノービ」5話:素顔のアナキン・スカイウォーカーと師弟対決実現!変わらない傲慢さに歓喜

「オビ=ワン・ケノービ」5話では、“ダース・ベイダーではない”、ヘイデン・クリステンセン演じる素顔のアナキン・スカイウォーカーが、その姿をシリーズで見せた。

海外ドラマ コラム
注目記事
「オビ=ワン・ケノービ」第5話(C)2022 Lucasfilm Ltd.
「オビ=ワン・ケノービ」第5話(C)2022 Lucasfilm Ltd.
  • 「オビ=ワン・ケノービ」第5話(C)2022 Lucasfilm Ltd.
  • 「オビ=ワン・ケノービ」第5話(C)2022 Lucasfilm Ltd.
  • 「オビ=ワン・ケノービ」第5話(C)2022 Lucasfilm Ltd.
  • 「オビ=ワン・ケノービ」第5話(C)2022 Lucasfilm Ltd.
  • 「オビ=ワン・ケノービ」(C)2022 Lucasfilm Ltd.

《text:Reiko Uehara》

ディズニープラスで配信中の「オビ=ワン・ケノービ」5話で、またもファン待望のシーンが訪れた。3話では、かつての弟子アナキンことダース・ベイダーと直接対決を果たし、惨敗したオビ=ワン(ユアン・マクレガー)は、今回は過去の教訓と知恵を糧に師匠らしさを見せた。しかも、ヘイデン・クリステンセンが演じる、“ダース・ベイダーではない”素顔のアナキンがその姿を17年ぶりにシリーズで見せたのだ。


あの軽口が懐かしい!“パダワン”アナキンの帰還


時が一気に戻ったかのようだった。最新VFXの力を借りて少々若返ったこの2人の、ライトセイバーバトルから始まる5話。

惑星コルサントにあるジェダイ聖堂で、稽古のために待ち合わせたオビ=ワンとアナキン。アナキンはまだ『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』あたりのパダワンの証である三つ編み髪をしている。「覚悟は?」と尋ねる遅れてきた師匠オビ=ワンに、「そちらは?」と返しニヤリとするアナキン。これだよ、これ! たとえ相手が師匠であっても(いやむしろ相手がオビ=ワンだからか)、ヘイデン演じるアナキンの茶目っ気と傲慢さが絶妙に同居する立ち振る舞い。彼もまた戻ってきた、と実感した瞬間だった。

どうやら、これはベイダー/アナキンの過去の記憶なのか。オビ=ワンも同じようにその当時を思い返しているのか。もしくは『最後のジェダイ』のカイロ・レンとレイのように、お互いへの愛憎入り交じった激情がフォースによって結びついたゆえの幻想か…。

前回、オビ=ワンは反乱者たちの力を借りて“リトル・レイア”(ヴィヴィアン・ライラ・ブレア)を何とか救い出したものの、彼女のドロイド「LO-LA(ローラ)59」に発信器をつけられ、ベイダーとサード・シスターから大尋問官に昇格したリーヴァ(モーゼス・イングラム)が反乱者たちの秘密基地がある惑星ジャビームに迫ってくる。

洞窟のような秘密基地で繰り広げられたバトルは、まるで『最後のジェダイ』のクライマックス、赤と白の色彩の対比が印象的な塩の惑星クレイトでの闘いそのもので、同作のモチーフにもなった『エピソード5/帝国の逆襲』の惑星ホスのシーンもよぎる。このときはレイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)が輪の中心にいて指揮をとったが、今回はオビ=ワンが何とか時間を稼いで全員で生きのびることを提案する。洞窟の壁にはジェダイのシンボルが描かれ、持ち主のいなくなった数本のライトセイバーが置かれていたのも目に止まる。

ここにはもちろんリトル・レイアこと10歳のレイアもいるが、『エピソード5/帝国の逆襲』でも手慣れた様子でミレニアム・ファルコンを修理したように、今回は小さな体を駆使して通気口の中に入り配電盤を修理する役目を担った。


『最後のジェダイ』を彷彿とさせる対峙


因縁の師弟の過去とのリンクは、『最後のジェダイ』のカイロ・レンとレイの対話のようでもあり、カイロ・レンと伯父ルークとの対峙のようでもあった。

また、オビ=ワンとリーヴァにも対話の時間が訪れた。実はリーヴァは1話冒頭で描かれた「オーダー66」のジェダイ粛清のシーンで、聖堂で修行していたフォース感応者の子どものうちの1人だった。突然クローン兵に襲われ、逃げようとしたところにダークサイドに堕ちたアナキンが現れたのだ。リーヴァの真の目的は帝国軍で出世することではなく、全てを奪ったベイダーことアナキンへの復讐だった。

それを察したオビ=ワンは協力をリーヴァに持ちかけるが、彼女は『エピソード3/シスの復讐』のあのとき、マスター・ヨーダさえもしなかった叱責をオビ=ワンに向ける。アナキンが暗黒面に堕ちたのは、ただ心の弱さにつけ込まれただけなのか。「あなたのパダワン(弟子)だ。あなたは一体何をしていたんだ!」と、リーヴァが初めてオビ=ワンにぶつけるのだ。そして「本当にアナキンの死を望むのか」とも尋ねている。これはオビ=ワンにとって、かなりキツい言葉となったはずだ。

そんなリーヴァの怒りは、ついに対ベイダーに向けられる。まるでカイロ・レンVSルーク(マーク・ハミル)の対決の再燃だ。だが、圧倒的な強さを見せるベイダー。尋問官の回転するライトセイバーを奪い、半分に折った二刀流で、かつてドゥークー伯爵にしたように処刑するのかと思いきや、片方をリーヴァに渡し、改めて闘いを促した。もしや「彼には善き心が…」と一瞬思ってしまうが、否、彼はやっぱりベイダーである。それでも、わざと急所を外したようにも見え、リーヴァをまだ利用する腹づもりがあるのかもしれない。

そして結局、アナキン/ベイダーVSオビ=ワンの対決は、顕示欲や傲慢さで目が曇ったアナキンが師匠に裏をかかれることで勝負がつく。カイロ・レンも老ルークにそうされたように。

次回いよいよ最終話では、タトゥイーンにいるリトル・ルークに危険が及びそうだ。本シリーズで初めて「フォースと共にあれ(May the Force be with you.)」と言った女性戦士ターラ(インディラ・ヴァルマ)が犠牲になったことは大変残念だが、リーヴァの執念もまだ続くのかもしれない。残すところあと1話、オビ=ワンとベイダー、そしてルークとレイアの物語にどう関わってくるのか、見届けたい。

「オビ=ワン・ケノービ」は毎週水曜日16時よりディズニープラスにて独占配信中(全6話)。


Disney+公式サイトはこちら
《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

+ 続きを読む

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top