※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

仕事も恋愛も楽しみたい!「シー・ハルク:ザ・アトーニー」等身大の女性像に注目

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)史上初のリーガルコメディ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の主人公ジェニファーは、ヒーロー活動よりも“弁護士であること”を大切にする女性。弁護するのは、ひとクセもふたクセもある超人ばかり。

海外ドラマ コラム
PR
注目記事
「シー・ハルク」第2話 (c) 2022 Marvel
「シー・ハルク」第2話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク」第2話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第1話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク」第4話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク」第4話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク」第3話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク」第3話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク」第3話 (c) 2022 Marvel
  • 「シー・ハルク」第2話 (c) 2022 Marvel

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台に、「ワンダヴィジョン」や「ホークアイ」など『アベンジャーズ』シリーズのヒーローたちを中心にした新しい物語を紡いできたマーベル・スタジオのオリジナルドラマシリーズ。最近では「ミズ・マーベル」をはじめ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でこれから活躍が期待される新キャラクターがドラマでも多数登場している。

8月より配信がスタートした「シー・ハルク:ザ・アトーニー」では、ハルクと同様のパワーをもつ女性ヒーロー、シー・ハルクが登場! だが、彼女はスーパーヒーローとしてよりも、「ザ・アトーニー」という副題が示す通り“あくまでも弁護士であること”が最優先。ひとクセもふたクセもある超人たちを弁護する。率直で茶目っ気に溢れ、依頼人のために奮闘しながら、恋もしたい彼女はMCU史上初のリーガルコメディの主人公としても魅力的だ。

※以下、第4話までの内容を含みます。ご注意ください。


ヒーロードラマよりむしろ法廷コメディ!?
等身大女性の奮闘記を描く


例えば「ミズ・マーベル」の主人公カマラ・カーンは、『スパイダーマン』シリーズのピーター・パーカーのような現役高校生で、勉強や運動は苦手ながらもヒーローとなる自身の宿命を受け入れ、新ヒーローとして成長しながら恋にもときめく次世代アベンジャーズ候補の1人として注目を集めた。

「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の主人公、“ジェン”ことジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マスラニー)は、ある日突然、従兄のハルク=ブルース・バナー(マーク・ラファロ)の血液に触れたことから、思いがけない形でハルクのパワーを手に入れることになる30代のキャリア女性だ。もとは検事局で地方検事補として腕をふるっていたが、あるとき、陪審員たちを守ろうと法廷でハルク化したことでクビに。さらにシー・ハルクであることで、再就職もままならない状況になってしまう…。


ハルクは師匠じゃない!?「どうやって人を救うかは自分で決める」


第1話で従兄のハルク=ブルースはハルクとしての生き方(!?)や心構えをジェンに伝授しようとするが、ジェンには最初から師匠など必要なかった。

ブルースは10年以上の月日と猛研究を経てようやく、ブルースの意識とハルクが一体になった“スマートハルク”になれたというのに、ジェンは“ハルク中”でも別の人格に操られることなく、彼女の知性やユーモアはハルク化してもまったく失われていない! ブルースがその制御不能なパワーによって隠遁生活を余儀なくされていたのとは、まるで事情が違う。何よりも仕事が大切なジェンは、「私には戻るべき生活」があると断言している。

それなのに、ハルクと力比べをしても劣らない。ジェンを年下の新人ヒーローだから、と過小評価していたハルクも(おそらく多くの視聴者も)その考えを改めることになる。そして、「どうやって人を救うのかは自分で決める」との言葉どおりに、半ば不本意な形ではあるが、スカウトされた大手法律事務所・GLK&Hで“超人専門弁護士シー・ハルク”となることを決めるのだ。

シー・ハルク=ジェンについ共感しちゃう理由


ただ、法律家としての手腕を買われたのではなく、超人だから採用されたことには「ムカつく」「話が違う!」と面白くないジェン。アベンジャーズに対しても「あれに入るのは億万長者かナルシシストか、寂しん坊」とバッサリ。こうしたジェンの率直な言動は彼女の持ち味で、「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」で何役も演じ分けてエミー賞を受賞したタチアナの豊かな表現力と演技力がさらにジェンを光らせる。

その上、「こんな終わり方ガッカリだね。このあと期待して」など、あの異色のヒーロー・デッドプールのように画面の中から “第4の壁を破って” 、「ねえ、ちょっと聞いてよ」というノリで私たちに話しかけてくれるのだから余計に楽しい。

元は敏腕の地方検事補だった

そんな彼女が等身大の私たちとそう違わないと思わせてくれるのは、ハルク化の引き金となる“怒りや恐怖”は、女性として生きていれば基本、日常茶飯事だからとはっきりと言ってくれたからだ。こちらの都合も気にせずにナンパしてきたり、仕事がデキないのに口を出してきたり、成果よりも体裁が重視されたり…「怒りを抑えるのは得意」でブルースより「無限に経験してきた」とジェンが言うことには頷くばかり。

ハルクと修行!?

特に第3話でネット上に蔓延した「スーパーヒーローを女性にする意味は?」「#MeToo運動のせいで男のヒーローは消える」といった声は、“ヒーロー”を例えばチームリーダーや議員、役員、監督、主演といった言葉に代えても十分に通用するだろう。

その活躍が目に余れば、仕事の帰り道にアスガルドの武器を手にした暴漢3人に襲われるという事態も起こる。ジェンはシー・ハルクとはいえ、一瞬でも恐怖を感じなかったわけじゃない(だからこそシー・ハルクになった)。そして検事局に長くいた彼女は、声を上げても「警察は動かない」ことを嫌というほど知っている。彼女が凛として見えるのは、ヒーローであるからというよりも、1人の女性として自ら乗り越え、勝ち取ってきたものがあるからこそだ。

ジェン、ニッキとパグ

とはいえ、第4話でマッチングサイトに登録したら、ジェンよりも“シー・ハルクがモテる”という矛盾も生まれてしまい、ジェンの新たな悩みの種となりそうな予感。そんなジェンを、彼女に負けないくらい率直でオープンなパラリーガルで親友のニッキ(ジンジャー・ゴンザーガ)や、同じ超人法律部で親切なパグ(ジョシュ・セガーラ)が支えていく。超人法律部でライバルとなりそうなマロリー・ブック(レネー・エリス・ゴールズベリー)もどう絡んでくるのか、期待が高まる。


MCUシリーズがさらに面白くなる!
嬉しいサプライズが続々


至高の魔術師ウォンも依頼人に

ヒーローではなく、あくまでも弁護士(ザ・アトーニー)でありたいというジェン。まず、この大前提があるからこそ、今作は“MCU版リーガルコメディ”にふり切っていく。「毎週のようにカメオ出演があるようなドラマじゃないからね。ブルースとかは出るけど…あとはブロンスキー…そして、ウォン…」と、“第4の壁を破って”ジェンは言うものの、豪華なカメオ出演は今作には欠かせない。

第2話・第3話で依頼人になるのは、映画『インクレディブル・ハルク』(08)のヴィランだったアボミネーションことエミル・ブロンスキー。社会的に不適合とされた特殊なパワーを持つ超人を、1市民として社会復帰させるのも超人専門弁護士の重要な仕事だ。

アボミネーションことエミル・ブロンスキー

同作に引き続きティム・ロスがエミル・ブロンスキーを演じている一方、『アベンジャーズ』(12)以降ではハルク=ブルース役が交代して“完全に”別人物になったことを、今作では冗談めかして“メタ”的に触れている。

『ドクター・ストレンジ』シリーズの至高の魔術師ウォン(ベネディクト・ウォン)が、オフタイムには傑作マフィアドラマ「ザ・ソプラノズ」を楽しんでいたり、ジェンの馴染みのバーにはリーガルラブコメディの金字塔「アリーmyラブ」がこっそり流れていたりと、MCUファンのみならず海ドラファンに嬉しい見どころも。

広い意味ではリーガルコメディともいえる(!?)「グッド・プレイス」のジャミーラ・ジャミル演じる新キャラクター、タイタニアは、ジェンが人前でシー・ハルクになるきっかけを作ったキーパーソン。今度はなんと、「シー・ハルク」の商標無断使用でジェンを訴えるという。また、第5話以降には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(22)にもカメオ出演したチャーリー・コックス演じる盲目の弁護士マットマードックデアデビルがついに登場してくる。

今回のヴィラン!? タイタニア

さらに、宇宙に向かったハルク、ジェンを狙った暴漢の“ボス”やマッチングサイトで出会ったジェンを「標本」と呼ぶ者も気になる。MCU映画で一番関わりが深そうなのは『ソー』シリーズ? 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ? もしくは女性ヒーローが揃う『ザ・マーベルズ/The Marvels』(原題)だろうか!? いよいよ後半に突入する「シー・ハルク」は、やはり見逃すわけにはいかない。


ディズニープラスで「シー・ハルク:ザ・アトーニー」を視聴する

「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は毎週木曜日16時よりディズニープラスにて配信中。

(c) 2022 Marvel

<提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン>

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

+ 続きを読む

特集

【注目の記事】[PR]

関連記事

特集

page top