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北欧発、将来や性の悩みを映し出すZ世代の青春映画『ガール・ピクチャー』4月公開へ

第38回サンダンス映画祭でワールドシネマドラマ部門観客賞を受賞、来る第95回アカデミー賞国際長編映画賞のフィンランド代表作品に選ばれた青春映画『ガール・ピクチャー』が、2023年4月7日(金)より公開決定。シーン写真1点が解禁となった。

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『ガール・ピクチャー』(© 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved
『ガール・ピクチャー』(© 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved
  • 『ガール・ピクチャー』(© 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved

第38回サンダンス映画祭でワールドシネマドラマ部門観客賞を受賞、来る第95回アカデミー賞国際長編映画賞のフィンランド代表作品に選ばれた青春映画『ガール・ピクチャー』が、2023年4月7日(金)より公開決定。シーン写真1点が解禁となった。

最初の金曜日。クールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)と、素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・カウハネン)は同じ学校に通う親友。放課後はスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、そして自分の将来についての不安や期待にまつわるおしゃべりを楽しんでいる。

そんな中「男の人と一緒にいても何も感じない自分はみんなと違うのでは?」と悩み続けていたロンコは、理想の相手との出会いを求めて、果敢にパーティーへと繰り出す。一方、ロンコの付き添いでパーティーにやってきたミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押しつぶされそうなフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と急接近する――。

少女たちは自身のセクシュアリティや恋愛指向にあえて名前を与えてはいないが、ヘテロセクシュアル(異性愛)やシスジェンダー(生まれもった性別と性自認が一致している人)を前提とせず、それぞれ様々な性自認や恋愛指向があることが当たり前として物語は進む。

同性同士で深い関係になるミンミとエマも、アロマンティック・アセクシュアル(他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かないセクシュアリティ)かもしれないと考えるロンコも、果敢に自分自身を追求し、感情やセクシュアリティについて語ることを恐れない。

解禁となったシーン写真では、様々な悩みを抱えながらも支え合い、心を許し合う3人の少女たちの多幸感あふれる瞬間を切り取り、まさにガール・ピクチャーといえるものとなっている。


フレッシュで魅力的なキャスト陣にも注目


感情的な部分はあっても心優しいミンミを演じるのは、12歳から俳優業をスタートし、『エデン』(ウラ・へイッキラ監督/2020)で初主演を務めたアーム・ミロノフ。静かなたくましさを持つロンコ役を、俳優、ダンサー、シンガーであり、舞台俳優として活躍し、本作が長編映画デビューとなるエレオノーラ・カウハネン。フィギュアスケートに青春注いできたエマ役は、ドラマや映画で活躍中のリンネア・レイノが演じる。

監督は、自分の声を見出していく女性作家を描いた映画『Love and Fury』(原題/16)でデビューし、女性たちが主導するストーリーを生み出しているアッリ・ハーパサロ。本作は、ノーベル平和賞を受賞した社会運動家ジェーン・アダムズにちなんで名づけられた「シチズン・ジェーン・プロダクション」によって製作された。

これからの活躍も期待されるハーパサロ監督は、この度の日本公開にあたって、「『ガール・ピクチャー』は、女性としての一歩を踏み出し始めた3人の少女の、ごくわずかな時期を切り取ったものです。ティーンエイジャーの生活はとても豊かで一瞬一瞬が大切。ごく短い期間であったとしても、本人たちにとっては全宇宙をも包み込むほど大きなことなのです」とコメントを寄せた。

つまずき、ぶつかり、失敗しながらも誰かと寄り添い、新しい“金曜日”を過ごすたびに、まるでジェットコースターのようにアップダウンしながら自由を獲得する方法を学んでいく少女たち。かつて女性軽視のニュアンスで使われたこともあった“ガール”という言葉を女性たちが自らの手で取り戻したように、この3人の物語は、流動的で、たくましく、まぶしいほどエネルギーに満ちたものへと躍動。リアルでまっすぐな“ガール・フッド=少女時代”のポートレイトのような作品となっている。

なお、本作は劇場本公開に先駆け、11月19日(土)より開催される「フィンランド映画祭 2022」でひと足早く特別上映されることが決まっている。

『ガール・ピクチャー』は2023年4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。


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《シネマカフェ編集部》

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