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グザヴィエ・ドラン「全身全霊を捧げた」渾身の挑戦作「ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと」を語る

グザヴィエ・ドランがTVドラマ「ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと」製作秘話を語る貴重なディレクターズ・ノートが初公開、また、大島依提亜デザインによる日本版キーアートも解禁。

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「スターチャンネルEX」では、グザヴィエ・ドランが初めて手掛けるTVドラマ「ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと」を2月24日(金)より独占日本初配信。それに合わせて、ドランが製作秘話を語る貴重なディレクターズ・ノートが初公開、また、大島依提亜デザインによる日本版キーアートが解禁となった。

キャストには、ドランと同じくケベック州出身の実力派俳優が集結し、ドラン作品では母親役で常連のカナダを代表する名優アンヌ・ドルヴァルが、本作でも4兄妹の母親役で出演。主要キャストの4人は、原作となった2019年の舞台劇のオリジナルキャストがそのまま同じ役を演じている点も見どころ。ほかにも『レ・ミゼラブル』(2019)でセザール賞の有望若手男優賞を受賞したジブリル・ゾンガが、ジュリアンの大学の教員役で出演するなど、脇を固める実力派俳優陣にも注目。

今回初解禁のディレクターズ・ノートでは、これまで母と息子の親子関係や家族間の確執、疎外された人々といったテーマを中心に物語を描いてきたドランが10年の月日を経て心境に変化があったことを語る。

子どもの頃からホラーやスリラーといったジャンル映画に夢中になりながらも、新人時代はなかなか踏み出せなかったというドランは、2011年、ミシェル・マルク・ブシャールの舞台「トム・アット・ザ・ファーム」を観てジャンル作品の映像化に踏み切り、再び導かれたように2019年に同じブシャールによる本作の原案になった同名舞台「La nuitoùLaurier Gaudreaults’est réveillé」(原題)に大きな衝撃を受け、本作の映像化を確信したという。

「『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』はホラーとスリラーの要素が強く出ているように見えますが、ヒューマンドラマも描かれています。ラルーシュ家の幸せだった日々、憂鬱な日々、過去のいくつもの過ち、彼らの行く末を決めることになった数々の出来事が綴られています。登場人物たちがこれまで頑なに守ってきた秘密が暴かれることによって、闇に包まれていた悪夢も蘇ります。それは夜見る夢などではなく、彼らの心の傷をえぐり出し、たとえ明るい日差しの中にいても容赦なく付きまとう悪夢なのです」と物語の複雑性について語るドラン。

「このドラマには、人間の暴力性のほかに、逆境、恥、憎しみなどに直面した時、それらに屈したことで受けた惨い扱いなどが描かれています。しかし大部分に描かれているのは、我々もかつては子供だったこと、そして、惨い扱いに直面しどんな大人になったのかということです。そこには真実から目を背けるために受け入れてしまった歪んだ依存心、嘘、誤った信念などが描かれているのです」と打ち明ける。

さらにドランはフランスのメディアにて、「私は、映画よりもテレビの方が好きなんだと思います。TVシリーズを作る事の方が自分にとっては自然だと言ってもいいくらいです」と明かし、「時間をかけてシナリオを構築していくのは、とてもシンプルで気持ちのいいものでした。もしそうだとしたら、私は映画の監督というより、ショーランナーですね」(仏映画誌/Premiere)とTVシリーズとの親和性を率直に語っている。

その一方で、「『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』は私にとって誇りです。ただ、今は同時に空虚さも感じています。この作品に全身全霊を捧げ、そしてついに私の全てを語り尽くしてしまったんです。だから今の私にとって必要なのは、長い休みと変化、それに静寂や休息、プライバシーだと思っています」(仏国営ラジオ/France Inter)と語り、「友人や家族との親密な時間を過ごしたいです」(Premiere)と話すなど、まるで休業や引退を示唆するかのような心情を吐露している。

海外ドラマ「ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと」は2月24日(金)よりAmazon Prime Video「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて配信(全5話)。


<配信および放送情報>海外ドラマ「ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと」(全5話)
【配信】Amazon Prime Video「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」
<字幕版>2月24日(金)より独占日本初配信開始 毎週金曜1話ずつ更新
【放送】BS10 スターチャンネル
<STAR1 字幕版>3月6日(月)より毎週月曜23時~ほか ※3月5日(日)21時より字幕版 第1話 先行無料放送

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《シネマカフェ編集部》

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