※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

彼女たちが求めた“幸せ”と完全犯罪の行方は…「彼女たちの犯罪」ややネタバレ解説

「実はしっかり見てます」「深夜なのがもったいない」「今期ドラマで1番面白い」など、その世界観にハマる人が続出、秘かな支持を得ているのがプラチナイト木曜ドラマ「彼女たちの犯罪」だ。

最新ニュース コラム
注目記事
「彼女たちの犯罪」
「彼女たちの犯罪」
  • 「彼女たちの犯罪」
  • 「彼女たちの犯罪」
  • 深川麻衣
  • 『パンとバスと2度目のハツコイ』(C)2017映画「パンとバスと2度目のハツコイ」製作委員会
  • 『愛がなんだ』 (C) 2019 映画「愛がなんだ」製作委員会
  • 『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』©2023「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」製作委員会
  • 前田敦子
  • 『旅のおわり世界のはじまり』(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

「実はしっかり見てます」「深夜なのがもったいない」「今期ドラマで1番面白い」など、その世界観にハマる人が続出、秘かな支持を得ているプラチナイト木曜ドラマ「彼女たちの犯罪」

サスペンス・ミステリー好きには堪らない伏線が張り巡らされ、特に9月7日に放送された第8話によって、これまでの一連の出来事がまったく別の意味を持ち始めた

ほころび始める彼女たちの完璧な犯罪と、明らかになる事件の真相。ただ“普通の幸せ”を求めていただけなのに、彼女たちの末路がますます気になる展開を迎えている。


“彼女たち”はガールズグループ出身
絶妙なキャスティング


本作は、「ルパンの娘」や「忍者に結婚は難しい」など、人気ドラマ原作を手がける横関大の同名小説(幻冬舎文庫)を映像化したスリリング・サスペンス。

愛を求める繭美深川麻衣)、自由を求める由香里前田敦子)、正義を求める理子石井杏奈)。それぞれに“普通の幸せ”を望み、葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちの人生は、ある日、1人の女性の失踪事件をきっかけに思いもよらぬ方向に進んでいく。

このメインキャストの3人、主演の深川麻衣、前田敦子、石井杏奈はいずれも人気ガールズグループ出身。グループ在籍中から俳優活動をしながら実績を積み、いまや世代を代表する“役者”へと転身したという共通点がある。

日村繭美(深川麻衣)/第9話より

深川さんは元「乃木坂46」の1期生であり、2016年に卒業。映画初主演となった今泉力哉監督の映画『パンとバスと2度目のハツコイ』で第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞、同じく今泉監督の『愛がなんだ』や、連続テレビ小説「まんぷく」、大河ドラマ「青天を衝け」、ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」など話題作に出演してきた。

井浦新共演の最新映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(つんドル)が、11月3日(祝・金)に公開を控えている。

最新映画は『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』

また、元「AKB48」のセンターとして知られた前田さんは2012年に卒業、山下敦弘監督『苦役列車』で第4回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞や第22回日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞を受賞した。

神野由香里(前田敦子)/9話より

『クロユリ団地』(中田秀夫監督)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(冨永昌敬監督)、『散歩する侵略者』『旅のおわり世界のはじまり』(ともに黒沢清監督)、『町田くんの世界』(石井裕也監督)など多数の映画出演で知られ、宮藤官九郎企画・脚本・監督のディズニープラスオリジナル「季節のない街」には元アイドル役で参加している。

石井さんは2020年に活動終了した「E-girls」出身。2012年に「私立バカレア高校」で俳優デビューし、映画『ソロモンの偽証』『ガールズ・ステップ』で第58回ブルーリボン賞 新人賞に選ばれている。

石井杏奈

映画『心が叫びたがってるんだ。』『砕け散るところを見せてあげる』ほか、ドラマ「GTO」「仰げば尊し」「イタイケに恋して」「東京ラブストーリー」など、どの作品でも存在感を見せてきた。

本作での深川さんと前田さんは、ある男の愛人と妻にして共犯者という関係性であり、初めて3人が密談したのはカラオケルームの個室で、理子(石井さん)の「1曲歌いますか」というセリフも。

なお、もう1人のキーパーソンとなる“彼女”は、「ゲスの極み乙女」のドラマー“ほな・いこか”として知られ、「あなたがしてくれなくても」も記憶に新しく、映画『花腐し』の公開が控えるなど俳優としても評価を受けているさとうほなみ。個性も様々な“彼女たち”の熱演と、そのファッションも注目を集めている。

著名な映画監督たちがカメオ出演


※以下、ドラマの内容に触れた表現があります。ご注意ください。

彼女たちが求める“幸せ”と生きづらさ


日村繭美(32)/主演:深川麻衣

容姿端麗、仕事も充実。恋愛だけがうまくいかず、愛を求める彼女。

深川さんが演じる日村繭美は、大手アパレル企業の広報でチーフを任されていた。大学時代にはチア部で活躍し、理子にとっては「自分をしっかり持っていて、華やかでかっこよくて、他人に優しい」憧れの先輩だった。ステータスのある仕事でプライドを持って働いていたが、切実に取り組むあまり新人の凪沙(鈴木ゆうか)に対して語気が強くなってしまった繭美はパワハラとみなされ、総務部に異動となってしまう。

転職を考えようにも好条件は少なく、マッチング・アプリで男性が「女性は35歳まで」と要望するように目に見えない障壁を感じ、親友の優子(朝倉あき)が婚約を決めたこともあって、焦りを感じ始める。

そんなときに目の前に現れたのが、大学時代から自分のことを好きだったという神野智明(毎熊克哉)。外ではエリート医師で完璧な夫を演じているが、家では妻・由香里に冷たく当たり、実は過去に非道な罪を犯しているらしい。

「妻とは別れる」「繭美は自由に好きなことをしていい」「俺も支える」「繭美はもう1人じゃないから」など、耳障りのよいことばかり言う智明の“本性”を当初は知る由もない繭美は、いずれ大学病院の院長になるという“彼を手に入れる”ことを考えるように。

だが、「確かなものがほしい」という繭美に智明は煮え切らないままで、「必ず離婚するけれどいまはできない」「いまは我慢しよう」と誤魔化される。理子から由香里の偽装自殺を提案された繭美は、“幸せのトレード計画”に加わることを決意するが…。

彼女たちの犯罪」主題歌 「渦幕」

神野由香里(34)/前田敦子

ハイスぺ医師と結婚、高級住宅街で使用人のように暮らし、自由を求める彼女。

前田さんが演じる神野由香里は裕福な神野家に嫁ぎ、一見、何不自由ない暮らしを送っているように見える専業主婦。姑(山下容莉枝)からの妊娠のプレッシャーや、夫・智明(毎熊克哉)から使用人扱いされること、周囲に心許せる人間がいないことから、常に孤独を抱え、普通の幸せに憧れを持っている。

将来の大学病院院長候補である智明の“嫁”として「それ相応の立ち振る舞いができないと。これまで以上にちゃんと支えてあげてね」と、姑から念を押されてもいる。

そんな中で知り合ったのが、小学校から智明のことを知る近所の玉名翠(さとうさん)。由香里は翠から、「由香里さんはカゴの中の鳥なんかじゃない、どこへでも羽ばたいていけるんだよ。私の分も自由に生きて」と言われ、「このまま死んだように生きていていいのか」と背中を押される。

由香里の欲しいものははっきりしている。誰からも縛られない自由を手に入れるため、智明との離婚を決意、不倫相手の繭美にも近づく。「奥様が離婚できるのであれば、私にできることは協力できればと思っています」という繭美とともに、由香里は理子の提案に渋々乗ることに。

「こんなはずじゃなかったのにな」と、ふとこぼしたこともある由香里、実は思いもよらぬ過去を抱えていることが分かり…。

熊沢理子(29)/石井杏奈

理想に燃え、念願の刑事課に配属された正義を求める彼女。

石井さんが演じる熊沢理子は、最近刑事課に配置されたばかりの新人刑事。「被害者や遺族にとっては警察の捜査が終わっても、ずっと事件と向き合い続けなきゃいけませんから」と、あるとき彼女なりの正義感を示し、バディを組む先輩刑事・上原(野間口徹)が感心したことも。そんな正義を求める彼女も、人知れず苦悩を抱え、“普通の幸せ”を切望している。

繭美は大学時代に仲が良かった先輩、智明は秘かに思いを寄せていた相手だったが、ある出来事をきっかけに大学2年のときに中退した。自殺願望がある翠のことを警察に相談しにきた由香里が繭美も引き連れていたことから、3人は出会う。相談を受け、「欲しいもの、大事なものを見つけることができたら大丈夫なんじゃないか」と話した理子。彼女にとって大事なものは、一緒に暮らしている大輔(高木波瑠)だ。

大事なもののために、そして“幸せ”に行き詰まった繭美と由香里のために「この世の中には法や常識では守れない人たちがいます。そんな人たちの手助けがしたいんです」「人生の席替えをすれば、みなさん幸せになります」と、偽装自殺を彼女たちに提案する。

だが、理子には神野智明に対する何やら個人的な目的があるらしく…。


野間口徹演じる刑事の鋭いカンが彼女たちに迫る


第9話より

ひょうひょうとしているが、実は切れ者である上原刑事。“亡くなった”由香里について「孤独すぎて謎」「遺体が自己紹介しているみたい」などポロリと放つ言葉と鋭い視点が、理子だけでなく視聴者たちをもヤキモキさせる。そして少しずつ着実に、上原刑事は真相に近づいていく。

第8話では完全犯罪を狙ったはずが、ほころびが生じ、それぞれ切羽詰まってしまっている彼女たち。いずれにせよ“ハッピーエンド”は待ち受けていそうになく、あと残り2話の行方が気になるばかりだ。

【第9話 あらすじ】
血のついた証拠の服が燃えていくのを見つめながら、神野由香里(前田敦子)は、日村繭美(深川麻衣)に衝撃の告白をしていた。「私は本当の私じゃないんです。もうずっと昔から」。
由香里の本当の名前はアイだという…。

一方、熊沢理子(石井杏奈)は、上原(野間口徹)から問いかけられていた。由香里が宿泊していたホテルの防犯カメラに、なぜ理子が映っていたのか? そして、玉名翠(さとうほなみ)はいま、どこにいるのかと。「まだ間に合う。いま自分から話せば――」という上原の言葉と同時に、理子はよろめいて…。
ついに迎えた彼女たちの最終章。それは絶望への幕開け? それとも…。

「彼女たちの犯罪」は毎週木曜日23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送中。
第1話・2話・3話と最新話、ダイジェスト動画はTVerにて配信中。


彼女たちの犯罪 (幻冬舎文庫)
¥781
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《シネマカフェ編集部》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top