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【東京国際映画祭2023】コンペティション部門など上映ラインナップ発表、アジアに特化し作品数は昨年比25%増!

10月23日(月)~11月1日(水)に開催される第36回東京国際映画祭から、コンペティション部門を含む上映作品が発表された。

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【東京国際映画祭2023】コンペティション部門など上映ラインナップ発表、アジアに特化し作品数は昨年比25%増!
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  • ©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
  • ©2021 朝井リョウ/新潮社 ©2023 「正欲」製作委員会
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  • ©NEZHA BROS. PICTURES COMPANY LIMITED BEIJING MODERN SKY CULTURE DEVELOPMENT CO,LTD

10月23日(月)~11月1日(水)に開催される第36回東京国際映画祭から、コンペティション部門を含む上映作品が発表された。

目次


今年の東京国際映画祭

オープニングにはヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』、クロージングには山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が上映されることが決定している本映画祭。

9月27日(水)に開催された記者会見で、東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康氏は、本年度の映画祭の特色として「作品数は219本(昨年は174本)と約25%増えております。国際交流を大いに強化したいと考えて、海外からもたくさんのゲスト(現時点で600人以上)に来ていただき、日本の映画人や一般の方と交流していただくということを目指したいと思っております」と話した。

さらに、祝祭感を盛り上げるため、関連イベントでは小津安二郎監督の誕生120周年ということでほぼ全作に近い35本上映。また今後の方向性として、「アジアの国々との連携を強化してアジアの映画祭としての特色をより鮮明に出していきたい」とコメントした。



現在公開されている予告編にはガラ・セレクション部門上映作品の映像も盛り込まれており、今年のフェスティバルソングで、全編英語詞でロック、テクノ、ファンクの要素を孕んだジャンルレスなディスコチューンのTESTSET「Japanalogが映画祭を彩る。

第36回東京国際映画祭予告編 36th TIFF Trailer

今年の黒澤明賞にはグー・シャオガン監督モーリー・スリヤ監督の受賞が決定。この賞は日本が世界に誇る故・黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、新たな才能を世に送り出していきたいとの願いから、世界の映画界に貢献した映画人や映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる賞として、昨年14年ぶりに復活したもの。昨年はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督が受賞したが、今年は山田洋次監督、檀ふみ氏、奈良橋陽子氏、川本三郎氏、市山尚三東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの委員による選考の結果、2人が選ばれた。黒澤明賞の授賞式は10月31日(火)に帝国ホテルにおいて開催される。

グー・シャオガン監督 コメント
第36回東京国際映画祭のご厚意と信頼により私に授与いただくこの栄誉は、黒澤明監督からの厳格な戒めのようにも思えます。
黒澤監督から「グー・シャオガンよ、映画とは真に何たるものかを探求しなさい。その答えを模索することが、映画を作り続けるということだ」と言われているようです。
長い年月をかけて「映画とは何か」という問いに向き合っていけたらと思います。
ありがとうございました!

今天托第36届东京国际电影节的照顾和信赖,这个奖犹如一份黑泽明导演的严厉嘱托:
顾晓刚,你可要好好去发现电影是什么?!这是我对你获得拍电影资格的要求!
希望接下来的岁月我能搞清楚电影是什么!
谢谢!


モーリー・スリヤ監督 コメント
物語、漫画、アニメ、そして後に映画が大好きになった私は、自分の名前が黒澤明と一緒に語られるなんて夢にも思っていませんでした。何しろ、その頃はまだ少女で、映画の撮影現場を率いる人物というイメージとはまったくかけ離れていました。それから十数年後、私はこの賞を受賞することになり、私の世界は変わりました。本当に光栄なことですし、このような形で私の人生を変えてくれた東京国際映画祭と選考委員の皆様に感謝します。

また、下記でそれぞれの部門で上映予定の作品を紹介。

コンペティション部門

2023年1月以降に完成した、世界各国・地域の映画の中から選ばれた作品が上映され、クロージングセレモニーで各賞が決定する。今年は応募作品数1,942本の中から下記15本が選出。なかでも、10作品がワールドプレミア上映となり注目が高まる。

📍注目ポイント

©2021 朝井リョウ/新潮社 ©2023 「正欲」製作委員会

日本からは朝井リョウによるベストセラー小説を映画化した『正欲』や生と死をめぐるふたつの物語『曖昧な楽園』、小松菜奈と松田龍平主演『わたくしどもは。』の3作品が選出。

『聖地には蜘蛛が巣を張る』でカンヌ映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミールとイスラエル出身のガイ・ナッティヴが共同で監督した『タタミ』、オーストリアを代表する女性監督バルバラ・アルベルト『真昼の女』などが上映される。

🎥作品名/監督名一覧

  • 西湖畔に生きる/グー・シャオガン

  • 正欲/岸善幸

  • 曖昧な楽園/小辻陽平

  • エア/アレクセイ・ゲルマン・ジュニア

  • ゴンドラ/ファイト・ヘルマー

  • 真昼の女/バルバラ・アルベルト

  • 野獣のゴスペル/シェロン・ダヨック

  • ロングショット/ガオ・ポン

  • 開拓者たち/フェリペ・ガルベス

  • ペルシアン・バージョン/マリアム・ケシャヴァルズ

  • 雪豹/ペマ・ツェテン

  • ロクサナ/パルヴィズ・シャーバズィ

  • タタミ/ザール・アミール、ガイ・ナッティヴ

  • 鳥たちへの説教 /ヒラル・バイダロフ

  • わたくしどもは。/富名哲也

ガラ・セレクション部門

日本公開前の、世界の映画祭で話題になった作品や大ヒット娯楽映画など、映画祭を盛り上げる作品を上映する。

📍注目ポイント

©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

今年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』やホラー作品『エクソシスト 信じる者』など話題作が選出され、日本からは北野武監督の『首』塚本晋也監督の『ほかげ』など5作品が上映される。

🎥作品名/監督名一覧

  • 異人たち/アンドリュー・ヘイ

  • エクソシスト 信じる者/デヴィッド・ゴードン・グリーン

  • 満江紅/チャン・イーモウ

  • ゴールド・ボーイ/金子修介

  • 緑の夜/ハン・シュアイ

  • KIDNAPPED(英題)/マルコ・ベロッキオ

  • 首/北野武

  • 怪物の木こり/三池崇史

  • ムービー・エンペラー/ニン・ハオ

  • MY (K)NIGHT マイ・ナイト/中川龍太郎

  • ネクスト・ゴール・ウィンズ/タイカ・ワイティティ

  • 哀れなるものたち/ヨルゴス・ランティモス

  • ポトフ(原題)/トラン・アン・ユン

  • ほかげ/塚本晋也

アジアの未来

「アジア発、世界へ!未来へ!」をテーマに、フレッシュなアジア(日本・中東を含む)の作品を世界に先駆けて上映するアジア・コンペティション部門。

📍注目ポイント

『離れていても』©The Flow Of Words Limited

日本作品では旗手・木村聡志監督の最新傑作『違う惑星の変な恋人』と2015年東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞受賞の小路紘史監督最新作『辰巳』が上映。

香港返還の1997年に始まり、10年おきの2007年、2017年の3部からなる『離れていても』、シングルマザーを描いたカザフスタン作品『マディーナ』、大都市バンコクの片隅で闇社会の周辺に生きる若者たちを描く『レッドライフ』などがワールドプレミア上映される。

🎥作品名/監督名一覧

  • 離れていても/サーシャ・チョク

  • ラ・ルナ/M・ライハン・ハリム

  • マディーナ/アイジャン・カッセィムベック

  • マリア/メヘディ・アスガリ・アズガディ

  • 家探し/アナト・マルツ

  • レッドライフ/エカラック・ガンナソーン

  • ロシナンテ/バラン・ギュンドゥズアルプ

  • 相撲ディーディー/ジャヤント・ローハトギー

  • 違う惑星の変な恋人/木村聡志

  • 辰巳/小路紘史

ワールド・フォーカス部門

世界の国際映画祭で注目を集めた作品や、日本での公開がまだ決まっていない最新作を上映。「ラテンビート映画祭」とのコラボレーションによるスペインや中南米の秀作に加え、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センターとの共催による「台湾電影ルネッサンス2023」、生誕100周年を迎えるフランコ・ゼフィレッリ特集、スペインのバスク地方の映画の特集、アジアン・フィルム・アワード・アカデミーとの共催による香港映画の特集といった多彩な特集上映も行う。

📍注目ポイント

©Shellac

ベルリン映画祭で銀熊賞(脚本賞)を受賞した『ミュージック』をはじめ、サンダンス映画祭やベルリン映画祭を沸かせたアイラ・サックスの最新作『パッセージ』、ベルリン映画祭で主役を演じたソフィア・オテロが史上最年少で主演俳優賞受賞した『20000種のハチ(仮題)』など今年も話題作が揃っている。

🎥作品名/監督名一覧

  • 耳をかたむけて/リュウ・ジャイン

  • アンゼルム/Somebody Comes into the Light/ヴィム・ヴェンダース

  • ダンテ/プピ・アヴァティ

  • 湖の紛れもなき事実/ラヴ・ディアス

  • 漁師/ポール・ソリアーノ

  • 愛は銃/リー・ホンチー

  • メイ/ルオ・ドン

  • メニュー・プレジール~レ・トロワグロ(原題)/フレデリック・ワイズマン

  • ミュージック、Somebody Comes into the Light/アンゲラ・シャーネレク、ヴィム・ヴェンダース

  • パッセージ/アイラ・サックス

  • 犯罪者たち/ロドリゴ・モレノ

  • 魔術/クリストファー・マレー

  • ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ/ペドロ・アルモドバル

  • Totem(原題)/リラ・アヴィレス

  • ひとつの愛/イザベル・コイシェ

  • 成功補習班/ラン・ジェンロン

  • ミス・シャンプー/ギデンズ・コー

  • Old Fox/シャオ・ヤーチュエン

  • 青春の反抗/スー・イーシュエン

  • トニー・レオン マスタークラス/2046/ウォン・カーウァイ

  • 白日の下/ローレンス・カン

  • 年少日記/ニック・チェク

  • バイタル・サイン/ヴィンシー・チェク

  • 烈火青春 <4Kレストア版ディレクターズカット>/パトリック・タム

  • トラヴィアータ/1985・椿姫/フランコ・ゼフィレッリ

  • 尼僧の恋/マリアの涙〈修復版〉/フランコ・ゼフィレッリ

  • 永遠のマリア・カラス〈デジタルリマスター版〉/フランコ・ゼフィレッリ

  • 20000種のハチ(仮題)/エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン

  • ディープ・ブレス 女性映画監督たち/ベルタ・ガステルメンディ、ロサ・スフィア

  • 女性たちの中で/シルビア・ムント

  • ライ麦のツノ/ハイオネ・カンボルダ

  • スルタナの夢/イサベル・エルゲラ

Nippon Cinema Now部門

この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する部門。今年は様々なジャンルの映画で精力的に活躍する城定秀夫監督の作品を特集上映する。

📍注目ポイント

©KAB America Inc.KAB Inc.

ピアノを演奏する坂本の姿をモノクローム映像で捉えた『Ryuichi Sakamoto | Opus』、戸田彬弘作・演出の舞台を杉咲花主演で映画化した『市子』、前作『春原さんのうた』が第32回マルセイユ国際映画祭でグランプリを含む3冠を獲得した杉田協士監督による長編4作目『彼方のうた』など注目作が多数上映される。

🎥作品名/監督名一覧

  • 市子/戸田彬弘

  • かぞく/澤 寛

  • 彼方のうた/杉田協士

  • 99%、いつも曇り/瑚海みどり

  • 小学校~それは小さな社会~/山崎エマ

  • 左手に気をつけろ/井口奈己

  • Ryuichi Sakamoto | Opus/空 音央

  • 銀平町シネマブルース/城定秀夫

  • ビリーバーズ/城定秀夫

  • 愛なのに/城定秀夫

  • アルプススタンドのはしの方/城定秀夫

アニメーション部門

今年からコンセプトも新たに再スタート。まず一つ目の柱は「ビジョンの交差点」と題して海外での話題作も取り上げ、国内の最新作と合わせて9作品上映する。またレトロスペクティブは「海外映画祭と監督」というテーマで、海外映画祭で賞に輝いた監督の作品を3作品上映する。

📍注目ポイント

『アートカレッジ 1994』©NEZHA BROS. PICTURES COMPANY LIMITED BEIJING MODERN SKY CULTURE DEVELOPMENT CO,LTD

1990年代初頭の中国で美術大学に通う学生たちの姿を描く『アートカレッジ 1994』、今年のアヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞を受賞した『リンダはチキンがたべたい!』など、日本のアニメーションだけでなく、海外の映画賞を勝ち抜いた作品が多数選出された。

🎥作品名/監督名一覧

  • アートカレッジ 1994/リウ・ジエン

  • BLUE GIANT/立川 譲

  • リンダはチキンがたべたい!/キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック

  • 北極百貨店のコンシェルジュさん/板津匡覧

  • 深海レストラン/ティエン・シャオポン

  • 駒田蒸留所へようこそ/吉原正行

  • かがみの孤城/原 恵一

  • ロボット・ドリームズ/パブロ・ベルヘル

  • トニーとシェリーと魔法の光/フィリップ・ポシヴァチュ

  • この世界の(さらにいくつもの)片隅に/片渕須直

  • 夜明け告げるルーのうた/湯浅政明

  • 音楽/岩井澤健治

日本映画クラシックス部門

今年、没後40年を迎える山本薩夫監督のデジタルリマスターされた2作品、及びサイレント映画の傑作として知られる『雄呂血』 のデジタルリマスター版を上映。

©KADOKAWA CORPORATION 1966

🎥作品名/監督名一覧

  • 白い巨塔 4Kデジタル修復版/山本薩夫

  • 忍びの者/山本薩夫

  • 雄呂血<4Kデジタル修復版>/二川文太郎

ユース部門

少年少女に映画の素晴らしさを体験してもらう部門。「TIFFチルドレン」はサイレント映画の名作をパフォーマンス付きで、「TIFFティーンズ」は国際映画祭で評価された作品の中から高校生世代に刺激を受けてもらいたい秀作を上映する。

©OREZANE FILMS - QUAD+TEN - GAUMONT

🎥作品名/監督名一覧

  • 私たちの世界/ルアナ・バイラミ

  • パワー・アレイ/リラ・ハラ

  • 白い小船/ゴン・ズーハン

TIFFシリーズ部門

TV放映、インターネット配信等を目的に製作されたシリーズものの秀作を日本国内での公開に先駆け、スクリーンで上映する部門。

©WOWOW/松竹

🎥作品名/監督名一覧

  • 連続ドラマW OZU ~小津安二郎が描いた物語~ 第一話 出来ごころ 第二話 生れてはみたけれど/城定秀夫、吉田康弘

  • 連続ドラマW OZU ~小津安二郎が描いた物語~ 第一話 出来ごころ 第三話 非常線の女/城定秀夫、松本優作

  • 平原のモーセ/チャン・ダーレイ


チケットの販売や映画祭の楽しみ方

東京国際映画祭のチケットは、10月14日(土)より、公式サイトにて一般販売を開始する。映画祭開催期間中には、有楽町駅前の広場にて設置されている「TIFF有楽町駅前チケットセンター」にて購入も可能。

第36回東京国際映画祭 開催概要

開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)

会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区

公式サイト:www.tiff-jp.net

TIFFCOM2023 開催概要

開催期間:2023年10月25日(水)~27日(金)

会場:東京都立産業貿易センター浜松町館

公式サイト:www.tiffcom.jp

《Branc編集部》

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