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『はちどり』キム・ボラ監督作ほかJAIHO6月ラインアップ

映画配信サービス<JAIHO>6月のラインアップが発表され、注目作の一つ『カサブランカ・ビーツ』の予告編が解禁された。

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『カサブランカ・ビーツ』『リコーダーのテスト』『イン・ベイン むなしい愛』
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映画配信サービス<JAIHO>6月のラインアップが発表され、注目作の一つ『カサブランカ・ビーツ』の予告編が解禁された。

6月15日(土)から配信開始されるのは、世界で50以上の映画賞を受賞した『はちどり』(2018)のキム・ボラ監督が手掛けた『リコーダーのテスト』。1988年、韓国がソウルオリンピックで盛り上がっている最中、9歳のウニは、リコーダーの試験があり、良い結果を残せるように練習に励んでいた。新しいリコーダーを親に買って貰おうとせがむが、父親はよその女と不倫関係にあり、それに気づいている母は子育てに無関心で、ウニの要望も無視されてしまう…。

『リコーダーのテスト』

『はちどり』の主人公ウニが9歳の時のことを描いた前日譚的な作品でもあり、父親の不倫によって生じた家族間の亀裂、両親に自分の存在をアピールしようとするウニ、親に認めて貰おうとするウニの姿が切ない。子どもの視点で垣間見える理不尽な家父長制、格差など、当時の韓国社会と家族間のドラマが秀逸だ。

そのフレッシュな才能が注目され、第12回大邱短編映画祭では大賞(キム・ボラ)と演技賞(ファン・ジョンウォン)、第10回ミジャンセン短編映画祭では審査員特別賞(キム・ボラ)、第14回ソウル国際青少年映画祭SIYFF大賞(キム・ボラ)を受賞している。

23日(日)から配信がスタートするのは現在も大ヒット上映中の『落下の解剖学』で、監督を務めたジュスティーヌ・トリエと共に第96回米アカデミー賞で脚本賞を受賞、太平洋戦争に従事した実在の日本兵・小野田寛郎の物語をフランス人監督が手掛けたことで注目された『ONODA 一万夜を越えて』のアルチュール・アラリ監督による『イン・ベイン むなしい愛』

『イン・ベイン むなしい愛』

ある午後、避暑地の川のほとりではコンサートが開かれている。ロドルフは、休暇中のパリジャン、ジュリアだけに目を向けている気弱な青年アレックスに気づく。ロドルフは彼なりの方法でアレックスを助けることを決意するが…。意外な展開へ至るユーモアあふれるバカンス映画となっている。

なお、上記2作はJAIHOから新たに立ち上がった世界の優れた短編を集めた企画<ショート・フィルム・セレクション>の注目作品として配信も決定。すでに配信中のヨルゴス・ランティモス、パク・チャヌク、ヨン・サンホなど世界に衝撃を与える鬼才たちの日本未公開の傑作短編に加え、今後はヴィム・ヴェンダース監督3作品『セイム・プレイヤー・シューツ・アゲイン』『シルヴァー・シティー・リヴィジテッド』『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』などの再配信も予定されている。

そのほか、29日(土)からは、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、第94回アカデミー賞国際長編映画賞モロッコ代表にも選出された『カサブランカ・ビーツ』の日本初独占配信が決定。モロッコのカサブランカを舞台に、十代の若者たちがラップとダンスによって人生を切り開いていく術を見つける、監督の実体験を基にしたモロッコ発ヒップホップ・ムービーだ。

『カサブランカ・ビーツ』

カサブランカ郊外の町シディ・ムーメン。元ラッパーのアナスは、文化センターで若者たちにヒップホップを教えるためにやって来た。町に住む十代の男女は、それぞれに抱える思いをラップとダンスで表現する術を覚え、やがて文化センターでコンサートを開催。だが、貧困、宗教、根強い男尊女卑の文化などの問題が彼らの前に立ちはだかる。

舞台となる文化センターは監督自身が開設したものであり、本作の物語もその実体験を基にしたもの。先生役はラッパーとしても活動する、モロッコ人アナス・バスブーシであることでも話題を集めており、生徒たちのラップを練習する風景や、宗教・政治・文化・国の違いを取り払い自由に表現して良いと教える先生の姿が爽やかで瑞々しく切り取られた一作となっている。

併せて解禁された予告映像は個性を抑圧された生活を送るモロッコの若者たちが、他所からやってきた先生からのレクチャーをきっかけに<ヒップホップ>によって少しずつ自分を解放する術を身につけていく様子を切り取ったもの。軽快な音楽とは裏腹に載せる言葉は彼らの<本気の想い>。体制に反発しながらも前に進もうとする彼らの姿が捉えられている。

『リコーダーのテスト』は6月15日(土)より、『イン・ベイン むなしい愛』は6月23日(日)より、『カサブランカ・ビーツ』は6月29日(土)よりJAIHOにて配信開始。


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《シネマカフェ編集部》

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