多部未華子が子育て中の専業主婦を演じる「対岸の家事」の3話が、4月15日に放送。礼子の同僚・今井の有給取得理由に「ぼろ泣き」「大事な家族」の声が上がっている。

多部未華子が主人公を演じる本作は、価値観がまるで違う対岸にいた人たちが家事を通して繋がっていく物語。主人公の詩穂を多部未華子、夫で居酒屋店長の虎朗を一ノ瀬ワタル、娘の苺を永井花奈、働くママでお隣さんの礼子を江口のりこ、礼子の夫・量平を川西賢志郎、礼子の同僚・今井を松本怜生、厚生労働省に勤務しており育休中のパパ・中谷をディーン・フジオカ、中谷の妻・樹里を島袋寛子、中谷の娘・佳恋を五十嵐美桜、専業主婦の先輩・坂上知美を田中美佐子が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
礼子(江口のりこ)の娘・星夏(吉玉帆花)がおたふく風邪にかかる。そこで仕事を休めない礼子に頼まれた詩穂(多部未華子)は、星夏を預かることに。苺(永井花奈)と星夏が仲良く遊ぶ姿にほっこりしながら楽しく1日を過ごす詩穂。しかしそれを聞いた中谷(ディーン・フジオカ)から「他人の娘を預かるのなら、きちんと対価をもらうべき」と忠告され、詩穂は思いもよらなかった言葉に驚く。

一方、礼子は会社に星夏の看病のために数日間の休みが欲しいと相談。いつも礼子の仕事を肩代わりしている今井(松本怜生)に嫌な顔をされるのではと気が気ではない礼子だったが、意外にも今井は礼子の仕事を引き継ぐことを快諾。実は会社で子どもの病気や介護などが理由で休む社員の肩代わりをした人に調整手当てを支給する「肩代わり制度」が始まっていたのが理由だった。
数日後、礼子は無事に職場に復帰する。今井も有給を取るはずが、今度は長男の篤正(寿昌磨)がおたふく風邪にかかってしまい――というのが3話の展開。

今井もさすがに「復帰するの早かったんじゃないっすか」と小言を漏らすが、保育園の入所の可否が決まるタイミングから、礼子にも「4月に復帰しなくては」という事情があった。有給を取るはずだった今井が自分の代わりに新人研修をすることになったと知った礼子は、「大事な時に限ってなんでこんなことになっちゃうんだろう」「休むくらいなら最初からいない方が良いのかな」とこぼす。また、出張中の夫にも相談するが「同僚に迷惑はかけられない」と返ってくるだけだった。

その後礼子は今井に有給をとってもらうため、詩穂に一週間、篤正の面倒を頼むことに。対価として8万円を渡す礼子だが、詩穂はお金を返す。そして礼子が抱えているものを自分が全てなんとかするのは無理なこと、子どもたちを預かることを仕事にしたいとは思っていないこと、今週は掃除も料理もちゃんとできていないこと、家族のための家事が自分の仕事なのに疎かにするようなことはしたくないことなど、本音を告げる。
それに対し、礼子は「これは罰なのかな」「欲張った罰。仕事も家庭もって。だからこんなに何もかも上手くいかないのかな。自分で背負えもしないのに欲張ったから」「家事は詩穂ちゃんに肩代わりさせて、会社では仕事を今井くんたちに肩代わりさせてる」と嘆く。そんな礼子と話すうち、詩穂は「肩代わり」という言葉に罪悪感の要素を感じてモヤモヤしていた自分に気づき、肩代わりではなく、「肩を貸す」と言うのはどうでしょうと提案するのだった。
肩を貸すと言う表現に、SNSでは「対岸の家事、肩を貸すという表現良いな。全部を肩代わり出来ないけど出来る範囲で少し肩を貸す事は出来る。こうちゃんと伝えられて人との距離感を保ちつつ助け合いも出来るしほちゃんの人との距離感の掴み方見習いたい」や「「肩代わり」じゃなくて「肩を貸す」って言い方すごくいいな」、「肩代わり制度や家族、子供の急病について、色々考えさせられたなぁ…。途中からだったけど、他人事に思えなくて、ついつい見入ってしまった。でも、肩代わりじゃなくて肩を貸す。同じ様な響きでも少し変えるだけで、だいぶ印象変わるね」などの声が。

また、今井の有給取得の理由が家族である犬のココアの介護だったこと、頑張る礼子を見て弱音を吐けなかったことがわかる。そんな今井に、「対岸の家事、今日は今井くんに泣かされた。ペットじゃない…本当にその通り(涙)大事な大事な家族」や「今井君の“ここあ”のくだり、共感だわ…あと一カ月とか言われたら何も手につかないわ。仕事行かないわ」、「独身ワイ、対岸の家事を子育て大変だな…とちょっと離れた所から見てたら、今井くんのココアの話でぼろ泣き。マジで体調悪い子1人で留守番させてる時仕事しててもふとした瞬間に、(大丈夫かな…ご飯食べたかな…倒れたりしてないかな…)て気が気じゃないもんな…」などの声が挙がっている。
【第4話あらすじ】
苺(永井花奈)が体調を崩してしまい、詩穂(多部未華子)はかかりつけ医の蔦村医院を訪れる。受付で出迎えてくれる若先生の妻・晶子(田辺桃子)は元保育士で結婚を機に退職。いつも笑顔で気配り上手、苺や詩穂はもちろんたくさんの患者たちから愛される存在だ。
大先生が入院し、若先生(朝井大智)が小児科と内科を切り盛りする蔦村医院において、昔からの常連患者たちの関心はもっぱら医院の“後継ぎ”について。この日も晶子は患者から「孫ができれば大先生も元気になる」という悪気のない“子作りプレッシャー”に、人知れず頭を悩ませていた。そんな中、近所のレディースクリニックで晶子とばったり出くわした詩穂は、晶子の苦しい胸の内を聞くことに。
一方村上家では、お互いの両親について話すうち、詩穂と虎朗(一ノ瀬ワタル)がけんかをしてしまう。そして詩穂は、他界した自身の母親について思い返して――。
「対岸の家事」は毎週火曜22時~TBS系にて放送中。
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