横浜流星と広瀬すずがW主演、藤井道人監督がメガホンをとり、第20回本屋大賞を受賞した凪良ゆうの原作小説を実写映画化する『汝、星のごとく』が2026年に公開決定。主演の横浜、広瀬は『流浪の月』に続き、凪良作品の映像化に出演する。
繊細かつ豊かな表現で読む者の心を捕らえて離さない小説家・凪良ゆう。
多くの読者の間で人気を集め実写映像化された「美しい彼」シリーズをはじめ、誘拐犯と被害者と見なされた青年と少女が人間関係や周囲からの偏見に翻弄されながらも懸命に生きる姿を描き、第18回本屋大賞を受賞した「流浪の月」など数々の名作を世に送り出してきた。
その中でも、凪良の生み出す世界観が凝縮され最高傑作との呼び声も高いのが「汝、星のごとく」。

第168回直木賞候補をはじめ、2022 王様のブランチBOOK大賞、Apple BOOKS 2022年今年のベストブック、キノベス!2023第1位、さらに2度目となる第20回本屋大賞を受賞。7月15日には文庫版発売も決定しており、シリーズ累計発行部数100万部超えとなるベストセラーだ。
物語の舞台は風光明媚な瀬戸内のとある島。京都から島に転校してきた男子高生・青埜櫂と、島で生まれ母親と暮らす女子高生・井上暁海が出会い恋に落ちるも、それぞれの抱える運命に翻弄され、選択に迫られる15年間が描かれる。

母と2人で暮らしながら漫画家になる夢を持つ青埜櫂を、数々の作品で主演を務め、昨今では『正体』、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、そして『国宝』など、圧倒的な演技力と奥行きの深い表現で高い評価を得る横浜流星。
撮影を前に「奇跡の連続が起き、撮影が始まる前から感無量で、皆様に心から感謝しています。責任を持ってこの作品の素晴らしさを皆様に届けますのでご期待下さい」と熱いコメントを寄せる。
櫂と島で出会い、大好きな刺繍を仕事にしたいと願う井上暁海を、天真爛漫な女性から影のある役どころまで幅広いジャンルを演じ分け、『遠い山なみの光』や『宝島』など出演が続く広瀬すずが繊細かつ丁寧な演技で魅せる。
「何とも言えない、でも素直な愛のかたちが沢山あり、主人公2人の世界を丁寧に、優しく寄り添っていけたらいいな、と思います」と温かなコメントを寄せている。
2人とも今年の第78回カンヌ国際映画祭でその名を世界に知らしめた実力派。その2人が切なくも胸を打つ、15年にわたる愛、そして選択の物語に挑む。
監督は『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞、第43回日刊スポーツ映画大賞・作品賞などその年の映画賞を総なめにし、その後も『余命10年』『青春18×2 君へと続く道』など国内外で大ヒット作品を連発、さらに横浜主演の最新作『正体』では日本アカデミー賞最多12部門で13受賞・最優秀監督賞の快挙を成し遂げた藤井道人。

かねてから原作の映画化を望んでいた横浜が、過去6度のタッグを組み信頼を寄せる藤井に提案したことをきっかけに本作の映画化が実現。また、広瀬は藤井とのタッグを熱望しており、ついに今作で実現した。

脚本はNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」や、「コード・ブルー」シリーズ、「きのう何食べた?」シリーズなど大ヒット作品を執筆し、丁寧な心情描写で多くの観客から共感を得てきた人間ドラマの名手・安達奈緒子が手掛ける。
コメント全文
●横浜流星/青埜櫂 役
コロナ禍でふと手に取った小説が凪良先生の「流浪の月」でした。
繊細な心情描写、言葉の力、正しさや現代社会への問いかけ。美しさと残酷さが同居している世界観。
全てに心を掴まれ、映画化に携わることができ、転機となった作品になりました。
その後も一読者として楽しませて頂き、「汝、星のごとく」に出会いました。
読んだ瞬間、瀬戸内海の綺麗な景色の中に、自分が櫂として生きたいと思い、
僭越ながら凪良先生、藤井監督に長々と自分の想いを伝え、快く受け取って下さいました。
この作品を映画にするなら、人物や世界観を更に魅力的にさせる藤井監督しかいないですし、
『流浪の月』でご一緒したすずちゃんが暁海として生きてくれる。
奇跡の連続が起き、撮影が始まる前から感無量で、皆様に心から感謝しています。
責任を持ってこの作品の素晴らしさを皆様に届けますのでご期待下さい。
●広瀬すず/井上暁海 役
演じるのが凄く楽しみだなぁ、と思いながら本を読ませて頂きました。
何とも言えない、でも素直な愛のかたちが沢山あり、
主人公2人の世界を丁寧に、優しく寄り添っていけたらいいな、と思います。
そして、個人的に、いつか藤井組に参加してみたいと思っていたので、
監督の現場に立てる日が来た事をとても嬉しく思います。
監督と何度もやられている流星くんがいてくれるので、思いっきり頼りたいと思います。
●藤井道人/監督
『汝、星のごとく』監督の藤井道人です。
この作品は、主演の横浜流星の熱い想いから実現した映画であり、その想いに僕も応えたい一心で覚悟を持って鋭意製作中です。
また、広瀬すずさんとのはじめての作品創りも心から楽しみにしています。
瀬戸内海の美しい景色と、素晴らしい凪良先生の原作、脚本の安達奈緒子さんの繊細な脚本の映像化は自分にとっても新しい挑戦になると思うので、是非応援いただけると幸いです。
撮影でお邪魔するロケ地の皆さま、何卒宜しくお願いいたします。
●安達奈緒子/脚本
小説を拝読して、この作品は女性が自分自身として生きることの難しさと孤独、
責任を描き切っていると感じました。ですが読み解くうちに、《役割と自由》の間に立たされ、
引き裂かれてきたのは女性だけではない、これは全ての人々の苦闘の物語だと気付かされます。
櫂と暁海は本当に真面目です。
二人を中心に繋がっていく人々も皆同じで、凪良ゆう先生が生み出す人物は全員必死。
だから目が離せないのです。彼らの人生を生身の人間たちで表現するとしたら。
ぜひ書いてみたいと思いました。
横浜流星さんと広瀬すずさんという魅力あふれるお二人が恋人たちを演じ、
藤井道人監督が二人の心の移ろいと年月の機微を形にしてくださいます。楽しみでなりません。
『汝、星のごとく』はさまざまな愛の物語ですが、全員の切実な叫びでもあると感じています。
その声を受け取っていただけたらと思います。
●凪良ゆう/原作
人は心にさまざまな一番星を持っています。つらいときや悲しいとき、楽しいときに思い出す一番星。
恋人、家族、親友......ペットや記憶もそんな星かもしれません。「汝、星のごとく」という小説はわたしの作家人生における一番星のような存在です。二度目の本屋大賞受賞という奇蹟をいただいた贈呈式で、「この小説を応援してくれたすべてのみなさんが、わたしにとって輝ける星です」とお話しさせていただきました。多くの人と巡り逢わせてくれた、この小説はわたしの宝物です。
その小説がこのたび映画になります。しかも横浜流星さんと広瀬すずさんという、わたしにとって大切な存在であるお二人と再びご一緒できる幸運とともに。監督の藤井道人さん、脚本の安達奈緒子さんをはじめとした映画チームも、この物語を光り輝かせてくれていることを日々感じています。
どうか映画に生まれ変わる『汝、星のごとく』のきらめきが、あなたのもとにも届きますように。
『汝、星のごとく』は2026年、全国東宝系にて公開。


