横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」より喜多川歌麿を演じる染谷将太よりコメントが到着した。
8月10日に放送された第30回では、歌麿(染谷将太)は、蔦重(横浜流星)から“歌麿ならではの絵”を描いてほしいと言われ、葛藤。そして、小さいころに絵を教わった鳥山石燕(片岡鶴太郎)と再会、弟子入りすることになる。

染谷は、歌麿が「枕絵」に挑戦する意味について、「歌麿の直感的にここは避けて通れないというか、枕絵に挑戦してみないと、きっとこの先には行けないというのを感じたんだと思います」とコメント。

また、師匠となる鳥山石燕については、「蔦重とはまた違う形で受け入れてくれた師」と説明。歌麿は石燕のもとで、再び絵を描きはじめるが、「自分が絵を描くのが好きっていうのはこういう感覚だったよなっていうのをもう一回感じ直せた、もう一度原点に戻れた、そんなシーンだったと思います」と語っている。

コメント全文
染谷将太
――歌麿が「枕絵」に挑戦する意味とは?
歌麿の直感的にここは避けて通れないというか、枕絵に挑戦してみないと、きっとこの先には行けないというのを感じたんだと思います。描こうとすると過去のトラウマが出てきて、魂のこもった作品を作るには生みの苦しみはあるとは思いますが、歌麿はそれがすごく重いと言いますか。演じていて気づいたのは、幻覚を“自分から出しにいっている”感じがしたんですよね。きっとそれが歌麿の弱さでもあり、同時に、表現しようと絵に自分の思いをぶつけようとすることができるからこそ天才絵師なんじゃないかなとも思いました。
――鳥山石燕の存在について
石燕先生は蔦重とはまた違う形で受け入れてくれた師であって、「お前には見えるはずじゃ」っていうのは、歌麿にしか描けない絵があるんだぞということを感覚的に教わったような気がしました。
さらに歌麿の目に映ったものは、例えば花一つ描くにしても、命や美しさというものを絵として落とし込める才能があるんだぞって言ってるようにも聞こえました。
――鳥山石燕に弟子入りして
久々に何も考えず、思うがままに、目的がない絵を描き始めます。自分が絵を描くのが好きっていうのはこういう感覚だったよなっていうのをもう一回感じ直せた、もう一度原点に戻れた、そんなシーンだったと思います。蔦重がいなかったら、外に出てまた絵を学ぶということもできないと思いますし、帰るところがあるからこそ、一歩外に踏み出せるようになっていってるのかなとも思いました。
蔦重は拗ねながらも見送ってくれたんじゃないかなと思っています。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は毎週日曜日20時~NHK 総合、18時~NHK BS、12時15分~NHK BSP4Kにて放送中。


