「この世はうらめしい。けど、すばらしい。」
時代の大きなうねりに馴染めない者たちにとって、この世はうらめしいことばかり。けれども、やっぱり生きていくことはすばらしい。ポスタービジュアルに配されたこのキャッチコピーは、連続テレビ小説「ばけばけ」を見事に言い表している。

松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語で、怪談を愛するヒロイン・松野トキを演じるのが『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで一躍注目を集め、今年はTBS日曜劇場「御上先生」、Netflixシリーズ「グラスハート」、単独初主演映画『ゴーストキラー』など8作品に出演し、いまや話題作には欠かせない俳優となった高石あかりだ。
「ばけばけ」は初回冒頭から、高石演じるトキが夫のレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)に怪談「耳なし芳一」を語り聞かせるシーンで幕を開けたかと思えば、たちまち夫婦だけの世界に。
そして、「ハンバート ハンバート」による主題歌「笑ったり転んだり」にのせたオープニングは、「この世はうらめしい。けど、すばらしい。」と配されたポスターの世界観そのままに、トキとヘブンの笑い声がいまにも聞こえてきそうな日常を切り取った写真で展開。「癒される」「ラブラブで最高すぎる」「これまでの朝ドラにはないトーン」など好評を得ている。
初回放送時にはヘブン役のトミー・バストウと、涙と笑顔にあふれた“リアタイ”Instagramライブ配信も行い、「ばけばけの世界観、もう大好き」「これから半年間とても楽しみ」といったコメントが寄せられていた。

高石はダンス&ボーカルグループ「アクロス」のメンバーとして活躍後、2019年より本格的に俳優の道へ。
社会に馴染めない殺し屋女子コンビを描き、口コミからロングラン上映となった『ベイビーわるきゅーれ』(ABEMA、U-NEXTほかにて配信中)の殺し屋・杉本ちさとは代名詞。女性スタントパフォーマー・伊澤彩織演じる深川まひろとのゆるくてコミカルな日常の会話劇と、手に汗握る圧巻アクションのギャップが人気を博し、続編映画2本、ドラマ、ドキュメンタリーまで派生した。

先日バトンタッチセレモニーを行った「あんぱん」のヒロイン・今田美桜とは、2023年の大ヒット映画『わたしの幸せな結婚』(Netflix、U-NEXTほか配信中)で共演、義理の妹・香耶を演じた。
また、嫉妬や敵意も、音楽への愛とプライドも覆い隠すことのないNetflixシリーズ「グラスハート」の歌姫・櫻井ユキノには共感を寄せた人も多いだろう。
“うらめしい。けど、すばらしい”。「ばけばけ」でも、そんなアンビバレントなトキの生き様を体現してくれそうだ。
オーディションから朝ドラヒロインに大抜擢

☆高石あかり プロフィール
生年月日:2002年12月19日
出身地:宮崎県
☆主な出演作
『島々清しゃ』(映画、2017)
「鬼滅の刃」禰豆子役(舞台、2020・2021)
『ベイビーわるきゅーれ』(映画、2021)
「生き残った6人によると」(ドラマ、2022)
「墜落JKと廃人教師」(ドラマ、2023・2024)
「わたしの一番最悪なともだち」(ドラマ、2023)
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(映画、2023)
Netflix『パレード』(映画、2023)
『きみの色』(アニメ映画、2024)※声優
「ベイビーわるきゅーれエブリデイ!」(ドラマ、2024)
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(映画、2024)
『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』(映画、2024)
『私にふさわしいホテル』(映画、2024)
「御上先生」(ドラマ、2025)
「アポロの歌」(ドラマ、2025)
『遺書、公開。』(映画、2025)
『ゴーストキラー』(映画、2025)
『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』(アニメ映画、2025)※声優
『夏の砂の上』(映画、2025)
連続テレビ小説「ばけばけ」は月曜~土曜8時~NHK総合ほかにて放送中。※土曜日は1週間をふり返り。
NHK ONE・NHKオンデマンドにて見逃し配信中。
※高石あかりの「高」、正しくは「はしごだか」




