2023年5月、人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズの「最終章」第1部として『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が公開された。それから約2年半が経った現在、第2部『Fast X: Part 2(原題)』の制作が危ぶまれているという。
今年6月、世界最大級のカー・フェスティバル「FuelFest」に出席した主演のヴィン・ディーゼルは、本作について「舞台はシリーズの原点であるロサンゼルスに戻る」「故ポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーが再登場する」「公開は2027年4月を予定している」と具体的に語っていた。
しかし「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、いまだ脚本は固まっておらず、キャストも出演契約を結んでいない。さらに、制作・配給元のユニバーサル・ピクチャーズは公開日を正式に設定していないという。ただし関係者によると、スタジオは「予算を大幅に抑える」という条件付きで制作を進める意志はあるとのこと。前作『ファイヤーブースト』は製作費約3億4000万ドルに対し、世界興収7億500万ドルを記録したものの、シリーズ過去10年で最低の成績だった。そのため、今作は製作費を約2億ドルに抑える方針とされている。
一方でヴィン・ディーゼルはインスタグラムにレティ役ミシェル・ロドリゲスとのツーショットを投稿し、「私がよく言ってきたことだが、創造性がすべてのカギだ。誠実でいれば、あとのことは自然とついてくる」と意味深なコメントを残している。


