※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【ネタバレあり】正義はどっちだ!? 兆(岡田将生)への疑惑深まる…「ちょっとだけエスパー」をちょっとだけ考察

主演・大泉洋、脚本・野木亜紀子という最強タッグと、宮﨑あおい、ディーン・フジオカ、高畑淳子、宇野祥平、北村匠海、岡田将生ら超豪華キャストで世界に贈るジャパニーズ・ヒーロードラマ「ちょっとだけエスパー」が衝撃の急展開を迎えている。

最新ニュース コラム
注目記事
「ちょっとだけエスパー」7話
「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話
  • 「ちょっとだけエスパー」7話

主演・大泉洋、脚本・野木亜紀子という最強タッグと、宮﨑あおい、ディーン・フジオカ、高畑淳子、宇野祥平、北村匠海、岡田将生ら超豪華キャストで世界に贈るジャパニーズ・ヒーロードラマ「ちょっとだけエスパー」が衝撃の急展開を迎えている。

あるカプセルを飲み、“ちょっとだけエスパー”になった訳ありな大人たちが、触れている間だけ相手の心の声を聞けたり、なでまわすと花を咲かせたり、飲み物をほんのりと温めたり、動物にお願いごとをしたりしながら、身の周りのちょっと不思議なミッションを解決してきた本作。

※以下、これまでのネタバレを含みます。ご注意ください。

だが、第6話まで来て、大泉演じる主人公・文太たちをエスパーにした張本人で「ノナマーレ」の社長・兆(岡田将生)が未来の人物であること、四季(宮﨑あおい)の本当の夫であることが判明。

さらに、10年後に起こる「1万人が死ぬ大惨事を止める」ミッションに奮闘していた文太たちは、市松(北村匠海)から「そのせいで1000万人が死ぬ」と突きつけられた。市松たちが言うように、ボス・兆の言葉はすべて嘘なのか、文太たちは何を信じればよいのか――。

そして、花咲か系エスパー・桜介(ディーン・フジオカ)の能力が人体にも影響することが判明するなど新たな展開を迎えると、SNSでは「不穏すぎる…」「人の寿命も縮める?」「他のメンツの能力がどうなるか…」と“ちょっとだけエスパー”たちを案じる声のほか、「一話一話のスピード感が早いわ、情報量多い」「どんどん面白くなってくる」と考察も活発に。

ドラマはよりシリアスに、より謎深いSFラブロマンスへと突入している。

「今日から、ちょっとだけエスパーになって、世界を救ってもらいます」と「ノナマーレ」の社長・兆に言われるがまま、エスパー能力を発現させるEカプセルを飲み、“ちょっとだけエスパー”になった文太。その正体は誰にも知られてはならないうえ、兆が課した最も重要なルールは、“人を愛してはならない”という実に不条理で不可解なもの。「ノナマーレ」という社名は「non amore」(愛してはならない)というイタリア語から来ていた。

Eカプセルを飲んだ後に発現するエスパーの能力は「本人の資質次第」と兆は言う。ただ、資質というよりも、文太は確執があった父親の心の声を聞きたかったという思いから、半蔵(宇野祥平)は動物の気持ちがわかったらいいのにという長年の願いから力が発現したと考えられる。

やがて、文太が仮初めの夫婦として一緒に暮らす四季も“ちょっとだけエスパー”になってしまったことで、文太、四季、桜介、円寂(高畑淳子)、半蔵の5人は「Bit5」(ビットファイブ)を結成。そんな彼らの前に、市松、紫苑、そして九条(向里祐香)の「Young3」(ヤングスリー)が立ちはだかることに。

まずは、それぞれが得た“ちょっとだけの能力”と関係性を見ていこう。

単純なヒーローVSヴィランの闘いじゃない!?

心が読める系エスパー・文太(大泉洋):エージェントNO.001

横領で逮捕歴があり、仕事も、家族も、貯金も失った文太。相手にタッチすると、触っている間だけ心の声が聞こえる。ときには人の悪意や不安、後悔、妬みほか、「生きていることがしんどい」といった心の闇に触れてしまうこともあり、「便利だけど、それによって背負うものも大きいって描写がリアルで切ない」との声も。

元営業マンらしく兆にゴマをすることもあったが、近ごろは報・連・相をサボりがち…? 「人を愛してはいけない」というルールがあるにも関わらず、四季の誕生日にはお揃いのはたらき蜂モチーフのネックレスをプレゼントし、手をつなぐなど、四季と心を通わせ始める。

オープニング映像の“エスパーエージェントライセンス”に登場するエージェントNO.は001。

吹っ飛ばし系エスパー・四季(宮﨑あおい):エージェントNO.000

風邪を引いた際、誤ってEカプセルを飲んでしまった四季に発現したのは、息をフッと吹くと人や物を吹き飛ばすことができる能力。オープニング映像の“エスパーエージェントライセンス”には、四季の吹っ飛ばし系の絵文字もあった。

第3話で、大事故により目の前で夫を亡くしたショックで心が壊れてしまったことが判明。文太を“本当の夫”だと思い込んでいたが、兆と出会ったことで、たびたび見ていた“ぶんちゃんが死ぬ悪夢”の文太の顔が兆に見え始め、記憶が曖昧になり始めている。

四季がすべてを思い出したとき「壊れるんじゃないかと不安しかない」「四季ちゃんには笑っていてほしい!」など、応援する声は多い。

花咲か系エスパー・桜介(ディーン・フジオカ):エージェントNO.002

「ノナマーレ」の社員で、文太の仲間。花を咲かせる能力を生かし、花屋を兼業している。かつてのワル仲間を殴り殺してしまい、服役していた。その間に別れた息子の紫苑(新原泰佑)を近くで見守っていたが、紫苑までちょっとだけエスパーとなったことで心配事が増大。

“花を咲かせるだけ”の陽気な力のはずが、市松の命を脅かすほどの恐ろしい能力に目覚め、その身にも変化が…!?

紫苑が「ちょっとだけだよ」と無関係の人たちに危害を加えようとした際には「ちょっとが戻れなくなるんだ」と、父親として深い言葉も。その能力には「花を咲かせるだけと見せかけて『時間を早送りする』とかなのか」と気になる考察も見られている。

レンチン系エスパー・円寂(高畑淳子):エージェントNO.003

「ノナマーレ」の社員で、文太の仲間。念じると電磁波で、飲み物や人体までもほんのりあったかくさせる。当初は200W程度の出力の“ちょっとだけ”だったが、日々の鍛錬で出力が増しつつある。

かつては優秀な秘書だったが、長年の愛人・結城(吉田鋼太郎)の罪を被って服役したことが…。町内会の事情通としても知られる。

アニマルお願い系エスパー・半蔵(宇野祥平):エージェントNO.004

「ノナマーレ」の社員で、文太の仲間。“ちょっとだけ”動物と話すことができ、お願いことをする。柴犬の佐助や亀の古田さんなど、たくさんの動物たちと暮らしている。元は警察犬係の警察官。悪徳ブリーダーを殴ってしまい、懲戒免職となり服役した過去がある。

脱水系エスパー・市松(北村匠海):エージェントNO.???

第1話で桜介がエスパー能力を使う場面を目撃。文太たちの周囲をうろつき、四季に近づいてきた謎の大学生。たこやき研究会に所属。

Eカプセルで涙や鼻水を強制的に排出させる能力を得る。文太たちのミッションを阻止しようとしたのは、2055年の“未来の自分”=“アイ”からの指令だったことが明らかに。「本当やだ、本当やめたい」とこぼしながらも奮闘中。

第6話冒頭では兆が“未来の市松博士”と語っており、「2055年の兆対市松の争いに文太達が巻き込まれてる感」とのコメントや「遠距離恋愛の相手は絶対にキーパーソン」との声も上がっている。

静電気系エスパー・紫苑(新原泰佑)

桜介の息子。近くで花屋を営みながら見守っていた桜介に接近したかと思えば、実は市松、九条とつながっていた紫苑。第4回のラストでは、その2人とEカプセルをみ、静電気を発生させる能力が発現。最も若く、その力には応用性があることから「こちらに欲しいエスパー」と兆は不気味に言い放つ。

「頼んでないのに紫苑がソフトクリーム勝手に買ってくるとこ、桜介さんぽくて泣ける…」と、“親子”を感じたという声もあった。

音波系エスパー・九条(向里祐香)

謎の女性。強力なモスキート音を口から発生させるが、中年の文太や円寂には全く通じず、逆に市松や紫苑にダメージを与えてしまったことも。

ある日突然、高校時代の同級生・八柳(小島藤子)からミッションで「エスパーになれる薬(Eカプセル)を作っている」と打ち明けられ、Eカプセル入りのケースを預かったが、その直後、「仲間たちもみんな死んだ。殺された」との手紙を残して八柳が遺体で発見される。八柳も、ちょっとだけ特定のにおいを醸し出せるエスパー。

文太たちに兆の正体を明かすように迫った際には、紫苑の力を借りて音響共鳴爆発を起こそうとするなど容赦ない一面も…!?

白い男(麿赤兒)

文太らBit5と市松らYoung3が直接対決した第5話のラスト、突然どこからともなく現れ、雪を降らせながら「ジャンクション(分岐点)を戻しに来た」と言い、その場からYoung3を1人1人消し去ると、自らも消えていった謎の人物。

2055年の文太説や、兆/文人説のほか、「謎のおじいちゃん自分に触って老化した桜介ではないよね」との興味深い考察も。

兆(岡田将生):エージェントNO.BOSS

「ノナマーレ」の社長。文太たちにEカプセルを飲ませ、エスパーにした張本人。人を愛してはならない、という不可解なルールとともに不思議なミッションを課してきたが、第6話で四季の本当の夫・文人(フミト)であり、現在の姿は30年後の未来から投射された立体映像だったことが分かった。

兆率いる「ノナマーレ」が、実はヴィランだった!?

「ちょっとだけエスパーに選ばれた人たちって実験台だよね?死んでもいい人間を選んでる」との視聴者の指摘どおり、文太、桜介、円寂、半蔵はいずれも前科があり、身寄りのない独り身ばかり。八柳のように、これまでミッションに関わった人間、不要になったエスパーなどはすべて抹殺されているらしい。

「ミッションで、1万人を救ってください」という兆の言葉と、「文太たちのミッションのせいで1000万人が死ぬ」と未来の市松からの証言の食い違いはトロッコ問題だけではなそうだ。

そんな兆/文人に対し、文太は疑念を募らせるばかりだが、桜介や円寂、半蔵が彼を信じすぎている点も気にかかる。第1話で「エスパーは気から」と文太に話していた兆/文人は、恐ろしいほど巧みな人心掌握と心理誘導の能力を持っているのだ。

例えば、愛人に長年尽くしてきた過去を持つ円寂には「みんな私に隠し事をしていた。円寂さんは味方でいてください」と言い、半蔵にはまた懲戒解雇になれば現在の日常が壊れるとしながら「チャンスをあげます。敵の正体を突きとめてください」と依頼。

そして桜介の場合は、紫苑を仲間に引き入れるため「自分が父親だ」と明かすよう兆に言われたことを思い出したとき、花を一気に枯れさせる“能力”が発現した。

『アベンジャーズ』のようなヒーロー映画によく登場する、全員を集めてミッションを説明したり、話し合いをする場面がほぼなく、兆/文人はエスパー1人1人と個別に対峙しながら、その都度、彼らの痛いところをつく言葉で説得し、次の行動を促している。

第6話、八柳が九条に宛てた手紙の最後にも、「自分は“兆し”を作っているだけだと。兆しさえ作れば、人は簡単に迷い込む。たとえそれが、間違っていようとも」と兆/文人が話していたことが記されていた。

「『自分を救ってくれた良い人だから信じる』とかいうお気持ちだけで動いてて、その不自然さを疑わない(疑えない)」との指摘もある。

身内さえ欺き、綻びを入れようとするのはヴィランの常套手段ではある。もちろん、「愛してはならない」という最も重要なルールを破り、四季を愛してしまった文太には何らかの“制裁”が下される可能性は高い。

「私は兆しを作っているだけ」文人が望む未来とは!?

「ある場所で起こった出来事が他の出来事に結びつき、新たな未来を作る。一見して関連性のない出来事も違うところへ波及している」「私は未来を変えたいんです。ミッションはそのためにある」と言う兆/文人が、それほど多大な被害を出してまでも変えたい未来とはどんな未来なのか。

「四季さんに対してクソデカ感情抱いてて四季さんのためだけに周り巻き込んでるとかだったら…」「夫を文太と入れ替わろうが1000万人殺そうが四季が含まれてる1万人を助ける」など、やはり他者を犠牲にしてまでも四季だけを守りたい未来があると予想するのが順当だ。

兆/文人が求める未来に不要な“枝葉”は、容赦なく切り落とされるだろう。

また、「小さなミツバチ1匹が地球の命運を変えることもある」と、文太に語った兆/文人。ハチといえば、文太が四季に贈ったおそろいのネックレスのモチーフ。第1話冒頭も、文太が「ぶんぶんぶん」を口ずさむところから幕を開けている。まるで、しがない文太が未来を変える存在でもあるかのように。

文太が兆/文人に触れることさえできれば、何を考えているのか、その心の声が聞こえるはずだが、立体映像の彼には直接触れることができない。

いずれにせよ、「人を愛してならない」というルールを課された文太や桜介ら「ノナマーレ」のエスパーたち。愛しているからこそ選択した行動が、彼らの運命を左右することにはなりそうだ。

第7話あらすじ

四季(宮﨑あおい)の本当の夫“ぶんちゃん”は、ボスの兆(岡田将生)。そして彼の本当の名前は、文人《フミト》――。
その衝撃の事実に気づいた文太(大泉洋)は、兆に真相を問い詰めるべく、ノナマーレに乗り込むが、兆は「この姿は立体映像。私の実体は、2055年、30年後の未来にある」と告白する。

そんな中、文太のもとに、桜介(ディーン・フジオカ)から電話がかかってくる。混乱したまま市松(北村匠海)のアパートに向かうと、そこには半身の皮膚が変色し、息絶え絶えの市松が横たわっていた。

市松サイドのボスとされていた「アイ」は、2055年の《未来の市松》自身だった。果たして、アイと市松の目的は何だったのか…?
一方、“花を咲かせるだけ”のはずのエスパーが、市松の命を脅かす恐ろしい能力に変貌したことに激しく動揺する桜介の身にも、異変が起こりはじめ…!?

そんな中、円寂(高畑淳子)と半蔵(宇野祥平)は、以前自分たちがミッションで救ったはずの千田守が突然死していた事実を知る。まさか死んだのは自分たちのせいなのか…? これまで自分たちが行ってきたミッションは果たして正義だったのか、徐々に不安を覚え始める。

これまで信じてきたことはすべて「嘘」だったのか。自分たちのミッションは本当に「世界を救う」のか。それとも「1000万人の命を奪う」のか。揺れる文太たちに兆が告げる《真実》とはーー。

「ちょっとだけエスパー」は毎週火曜21時~テレビ朝日系24局にて放送中。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

+ 続きを読む

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top