現在、BS日テレで放映されている時代劇『薯童謠(ソドンヨ)』。韓国では2005年から2006年にかけて放送され、一つの記念碑的な作品です。
【写真】チソン、結婚11年目にも妻のイ・ボヨンは「ウルトラ超絶セクシー美女」
百済の王子・ソドンと新羅の王女・ソンファ姫。敵対する国同士の禁断の恋を描いたこの壮大なロマンスで、圧倒的な透明感と気品を放ち、視聴者の心を鷲掴みにしたのがイ・ボヨンでした。当時、彼女が見せた「ソンファ姫」の美しさは、今もなお多くの韓流ファンの語り草となっています。

『ソドンヨ』で国民的な人気を確立した彼女の快進撃は、その後も止まることを知りませんでした。
彼女のキャリアにおいて最大の転換点となったのは、2013年のドラマ『君の声が聞こえる』でしょう。人の心の声が聞こえる少年を支える、気が強くも愛らしい国選弁護士チャン・ヘソン役を熱演。同作は大ヒットとなり、彼女は同年のSBS演技大賞で見事に大賞を受賞しました。
まさに名実ともに「視聴率女王」の称号を手にした瞬間でした。その後も、母性をテーマにした『Mother~無償の愛~』(2018年)や、財閥一家の闇と自立を描いた『Mine』(2021年)など、出演するたびに「人生キャラクター」を更新し続ける、稀有な実力派俳優としての地位を固めていきました。
私生活においても、彼女は韓国芸能界随一の「幸せの象徴」として知られています。2013年9月、約6年の交際を経て俳優のチソンと結婚。実力派スター同士の結婚は、当時「世紀の理想のカップル」として大きな祝福を受けました。
その後、2015年に長女、2019年に長男を授かり、現在は二児の母でもあります。仕事と育児を両立させる彼女の姿は、現代を生きる多くの女性たちの憧れの的となりました。
特に夫であるチソンとは、互いの撮影現場に差し入れを送るなど、変わらぬ仲睦まじい姿を公にしており、スキャンダルとは無縁の「模範的な夫婦」としての信頼も非常に厚いのが特徴です。
直近3年間の活動も、彼女の「攻め」の姿勢が際立っています。2023年の主演作『代理店(エージェンシー)』では、広告代理店で初の女性役員に上り詰める冷徹かつ情熱的なキャリアウーマンを演じ、ヒットを記録しました。
そして2025年には、13年ぶりのMBCドラマ出演となる『メリー・キルズ・ピープル』に主演。治療不可能な患者の安楽死を秘密裏に助ける救急医という、極めて難解で挑戦的な役に挑み、安楽死に対する葛藤と人間ドラマを見事に表現して、改めてその圧倒的な存在感を見せつけました。

2026年3月現在、日本では『ソドンヨ』がBS日テレなどで再放送されており、新たな世代のファンからも「あの美しい姫は誰?」と熱い視線が注がれています。最近のインタビューでは、子供たちの成長に喜びを感じつつも、役者として「常に大変な挑戦を求めている」と語っており、その情熱は衰えるどころか、むしろ深みを増しているようです。美しき姫から、時代を牽引する力強い女性像までを演じ分けるイ・ボヨン。
40代を迎え、女優として、一人の女性としてますます輝きを増す彼女が、次はどんな驚きを私たちに届けてくれるのか。彼女の「第2の黄金期」は、まだ始まったばかりかもしれません。
文=森下 薫


