有村架純が本格的な母親役に初挑戦する映画『マジカル・シークレット・ツアー』の新たな場面写真が公開された。
本作は、2017年に中部国際空港で主婦たちが金の密輸で逮捕されたという実際の事件に着想を得たオリジナルストーリー。
今回到着した新たな場面写真に写るのは、有村演じる主人公・和歌子の闇バイト仲間、清恵(黒木華)と麻由(南沙良)。
和歌子が闇バイトのためにシンガポールへ渡り、そこで出会う清恵は、借金600万円をかかえる非正規雇用の研究員。成果を出さなければ切り捨てられる世界で、教授とも反りが合わず、うだつの上がらない日々を過ごしていた中、後輩の椎名(青木柚)が、若手研究者として表彰される姿を目の当たりにし、研究者としての自分に限界を感じ始める。

心の支えは、韓流グループ「NEON」への推し活。スマホ片手に推しの動画を見漁り、時には感情を爆発させ、ダンスも完コピして踊ってしまうという愛すべき限界オタクの一面も持つ。
場面写真では、推し活のうちわを持ち、鞄にも推し活グッズがたくさんついている様子が見られる。また、部屋着姿でコンビニ弁当を頬張りながら、推しの動画を見つめる姿の一方、華やかな表彰式会場で舞台上の後輩をグラス片手に見つめる姿も公開された。

監督自身が大学の研究室でバイトをしていた見聞から生まれたという彼女のキャラクター。「研究者は非正規雇用で任期付きのポストが多く、皆さん“成果を出さないと解雇される”という焦燥感を抱えながら研究していて、研究者の世界がとてもシビアだと知りました。社会の中で地位があってエリートに見えても、生きづらさを抱えているキャラクターを描きたいと思い、清恵が生まれました」と明かし、黒木の起用については、「これまで様々な役柄を器用に、かつリアリティをもって演じてこられたので、観客が自然と共感できる形に成立させてくれるはず、と考えました」とコメント。大阪出身の黒木が、関西弁のセリフをよりナチュラルにアレンジした、細部までこだわった役作りも見どころ。
そして同じく、シンガポールで和歌子と清恵と出会うのが、貯金ゼロ、未婚で妊婦のキャバ嬢・麻由。男を家に連れ込むだらしない母(篠原ゆき子)に代わって、妹(早瀬憩)の面倒を見ているが、貯めていたへそくりも母に使い込まれ、貧困の連鎖から抜け出せない。

そんな中、妊娠が発覚、妹の修学旅行代も払えない状況から、追い込まれるように金密輸の闇バイトへと足を踏み入れる。
今回の場面写真では、どこか暗い表情でシンガポールの橋の上に立っている様子、キャバ嬢として笑顔で接客する姿という、全く違う表情を見せる様子が切り取られた。

南について監督は、「麻由は思ったことをすぐ口に出すような人物で、彼女に抱いていたイメージとは異なりましたが、ご本人にお会いしたら南さんの思い切りのよさが伝わってきて、“この人が演じる麻由を見てみたい”と思ったんです」と話し、リハーサルでは「『もうちょっとヘラヘラしてみてもらえませんか』とわかりにくいお願いをしたにもかかわらず、一瞬で反映してくださって、さすがだなと思いました」とふり返っている。
『マジカル・シークレット・ツアー』は6月19日(金)より全国にて公開。



