村重&官兵衛以外の注目人物
「大坂の陣で活躍」
――『黒牢城』では村重と官兵衛がコンビを組み、次々と謎を解いていくという今までにないストーリーになっています。物語にどういった印象・感想を持たれましたか?
本当に斬新っていうのは第一にあって、「戦国×ミステリー」ってどうなるの?って、最初から本当に未知だった。最初の謎って誠に小さいことから始まってくるわけだが、その小さいけどなんか不思議だなっていう、事件が終わった後もモヤモヤ感が残るような終わり方をする。そしてそれがまた次の謎に繋がって、その謎もまたモヤモヤ感があって。その時の犯人は分かったけど、前と同じように不可解な話じゃないかみたいなことがあって、それが最後の謎まで繋がっていくみたいな形で、小さい謎がだんだん大きくなっていく。
その大きい謎っていうのが、村重殿とか、この有岡城に籠ってる人たちの集団心理とか、そして当時の人々の信仰とか、緊迫した合戦の中に生きる人々の感情ですね。こういったところに結びついていくという。ある種この時代のミステリーだからこそ、この戦国時代っていうのを背景にしたからこそできるミステリーだと思った次第!

――2人以外に印象に残った登場人物やエピソードなどはありますか?
いや、もう皆よかった。でも強いて上げるとしたら、オダギリジョー殿が演じていた、郡十右衛門という人物。村重殿の懐刀として活躍していた人だが、この郡十右衛門は、戦国最後の合戦である大坂の陣、これで豊臣側の武将として大活躍する。大坂の陣といえば、真田信繁(幸村)が有名なれど、郡十右衛門も真田と同じくらいめちゃくちゃ活躍していて、豊臣方の代表として徳川と交渉に行ったりしているような人物で、この人の人生は実はまだまだ先がある。
だから、最後のシーンで、郡十右衛門が村重殿と一緒に城を脱出して、村重殿が郡十右衛門に対して、「お前はわしのところなんかで死ぬんじゃない」みたいな、「ちゃんとした主君のところで死ね」っていうシーンがあったと思うが、それがとても印象に残っておる。
――そのエピソードを知っているかいないかで全然違ってきますね。
そう! 郡十右衛門って、むしろ有岡城攻めより、その何十年も後の大坂の陣が一番の見せ所になるっていうような人物なので、そこを何か捉えてる伏線のような村重殿のセリフがいいなと。この後、大坂の陣で豊臣のために戦うのか…と思うと。

――これから『黒牢城』を観るという方に向け、面白さ・見どころをお願いします。
まず第一に、現代社会のミステリーと違うっていう大前提が面白いと思う。犯人の動機含めて、この時代を生きている人々の思想観だとか、死生観だとか、慣習だとか、あとは信仰の問題、そういうのがうまくドロドロに混ざり合っている。ただのミステリーではなくて、なぜ武士は信仰をするのか、では民衆にとっての信仰とは何かとか、信仰に寄る人たちだからこそ、不可解なミステリーが起きれば皆が皆不安になったり。戦国時代という、本当に明日生きるか死ぬか分からない時代だからこそ生まれてくる思想や考え方だったり、信仰に関する問題だったりっていうのが根底にあって、それがまさかのミステリーを解く手がかりになってくるという、ここが本当にうまくミックスしているのが一番面白い!!!
好きな作品はタイムリープ系
「西軍勝利のため」
――金曜ロードショー放送後に毎週作品の感想をポストされていますが、普段から映像作品をよく観ていますか?また好きな作品があれば教えてください。
やはり歴史ものをよく見ていて、大河ドラマはばっちり見ておる!三成が出てくるものはとりあえずチェックしていて、一番好きな作品は「天地人」なのだが、小栗旬殿の三成がすごい好き。
ほかにもタイムリープ系の作品が好き。西軍勝利を毎年目指しているわけなので、そのためには、まず時間を遡らなければいけない。関ヶ原の慶長5年の9月15日が何回も繰り返されているわけなので。何度も繰り返して戦うようなものを見て、今年こそ西軍勝利を達成できないかなと考えております。
――今年の関ヶ原の戦いも刻々と迫っています。ぜひ意気込みをお願いします。
関ヶ原も『黒牢城』と同じで謎だらけ! 味方がなぜこのタイミングで寝返るのか…!? だから、やはり人の心を学ばなければいけない。なのでまずは『黒牢城』を観る! そこで武将や民衆、この時代の人々の心を知ることによって、儂ももう少し勉強させて頂いて、これから味方をたくさん集め、賛同者を増やして、今年こそ西軍勝利に向けて頑張りたいと思います!!!

【石田三成-ZIBU-】
戦国武将「石田三成」に扮し、時事ネタと歴史を絡めた投稿で、現在(2026年6月時点)Xのフォロワーは約24万人。 NHK放送「天下人のスマホ」シリーズのスマホ画面監修、著書に「いざ関ヶ原 スマホを持った 石田三成」(KADOKAWA)、「#石田三成のつぶやき」(サンライズ出版)。
『黒牢城』は全国にて公開中。




