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『スーパーガール』“痛みを抱えた主人公”を丁寧に描き続ける名手クレイグ・ギレスピー監督の魅力

『スーパーガール』のメガホンをとったクレイグ・ギレスピー監督の魅力に迫る。

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『スーパーガール』© & TM DC © 2026 WBEI
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『スーパーマン』の系譜を継ぐ『スーパーガール』が6月26日(金)より日米同時公開される。

製作は『スーパーマン』に続き、ジェームズ・ガン率いるDCスタジオが務め、本作の監督をクレイグ・ギレスピーが務めた。彼はこれまで数々の作品で、“トラウマや深い痛みを抱えながらも、ありのままの姿で世の中に立ち向かう不完全な主人公”を、ユーモアと温かなまなざしで描き出してきた実力派だ。

『スーパーガール』© & TM DC © 2026 WBEI

長編監督デビュー作の『ラースと、その彼女』(2007)では、ラブドールに恋する孤独な青年ラース(ライアン・ゴズリング)を主人公に据えた。続く『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)では、数々のスキャンダルに翻弄されながらも世間の偏見と闘い続けたフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの知られざる苦悩に迫り、主演マーゴット・ロビーの新境地を引き出した。さらに『クルエラ』(2021)ではディズニー史上屈指のヴィラン、クルエラ・ド・ヴィルの誕生秘話を描き、その反骨精神と孤独さを鮮烈に映像化。単なる勧善懲悪では割り切れない、複雑な感情を抱える女性主人公を描く手腕が高く評価された。

ほかにも、事業の行き詰まりに直面し、不器用な少年たちとの出会いを経て変わっていくスポーツエージェントを描いた『ミリオンダラー・アーム』(2014)、自信のなさや周囲からの評価への不安に苛まれながらも、決死の任務を通して成長していく沿岸警備隊員を描いた『ザ・ブリザード』(2016)など、ギレスピー作品の主人公たちは皆、欠点や傷を抱えている。ギレスピー監督は一貫して、完成された英雄ではなく、混沌の中で成長し、自らの人生と向き合っていく人々を描き続けてきた。

『スーパーガール』© & TM DC © 2026 WBEI

最新作『スーパーガール』で描かれるカーラ・ゾー=エル(ミリー・オールコック)もまた、故郷クリプトンを失ったトラウマを抱える人物だ。幼い頃にクリプトン星から転送され地球で愛情深い家族のもとで育ったいとこのカル=エル/スーパーマン(デイビッド・コレンスウェット)とは異なり、カーラは崩壊していく故郷を目の当たりにしながら成長した。そんな彼女が、家族を殺され復讐を誓う異星人の少女ルーシー(イヴ・リドリー)と出会ったことで、自身の過去と向き合い、自滅的な現実逃避から「自分自身の責任」を引き受ける一歩を踏み出していく――。

ギレスピー監督自身も、「これは自己発見と責任を引き受ける物語です」と語り、「彼女は自身のトラウマと向き合いながら、この世界での自分の役割を見つけていく」と説明。また脚本についても、「最初の2シーンを読んだだけで引き込まれた。トラウマや感情、そして観客がこれまで見たことのないようなキャラクターたちの選択に深く踏み込んでいた」とふり返っている。

製作を務めるジェームズ・ガンも、「『アイ,トーニャ』は2017年のお気に入り映画の一本だった」と明かし、「クレイグが名乗りを上げたとき、私は非常に注目した。彼はキャラクターを理解しているだけでなく、スケールやアクション、テーマ、トーンまでも理解していた」と、ギレスピー監督へ絶大な信頼を寄せる。

傷つきながらも前へ進もうとする主人公たちを描き続けてきたギレスピー監督が、DCユニバースにどんな新たなヒーロー像を刻み込むのか注目だ。

『スーパーガール』は6月26日(金)より日米同時公開。



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《シネマカフェ編集部》

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