Disney+オリジナルシリーズ『殺し屋たちの店2』で、バビロン東アジア支部を統括するトップ、クサナギ役を演じたチョン・ユンハ。
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序盤から強烈なカリスマ性で押し切った。たどたどしい韓国語と流暢な日本語から、日本人俳優ではないかと錯覚させるほどだった。新鋭のチョン・ユンハが圧倒的なカリスマ性を放ち、グローバルなヴィランへと変貌を遂げた。
8月12日に全エピソードが一挙公開された『殺し屋たちの店2』は、新たな代表となったチョン・ジアン(演者キム・ヘジュン)と、生還したチョン・ジンマン(演者イ・ドンウク)が、世界的な勢力「バビロン」に立ち向かうアクションスリラーだ。
今シーズンから新たに参加したチョン・ユンハは、バビロン東アジア支部を統括するトップ、クサナギ役を演じ、物語を緊迫させながら展開を左右するキーパーソンとして活躍した。
チョン・ユンハは、落ち着いた口調の中に妥協を許さない威厳と緻密な統率力をにじませ、作品の緊張感を最大限に高めた。韓国語、日本語、英語を流暢に使い分ける多言語の演技はもちろん、感情に左右されない冷酷さから、統制を失い暴走する不安定さまで立体的に描き出し、キャラクターの完成度を高めた。
映画『破墓/パミョ』、Disney+シリーズ『カジノ』、Netflixシリーズ『トランク』など、ジャンルを問わず確かな出演歴を積み重ねてきたチョン・ユンハは、今回の『殺し屋たちの店2』を通じて、さらに広がった演技の幅を改めて証明した。重厚な余韻を残し、有終の美を飾った彼女が、作品を終えた感想やキャラクターの裏話を自ら語った。

以下、チョン・ユンハの一問一答。
Q1. 『殺し屋たちの店2』の全エピソードが公開されました。作品を終えた感想は?
ついにクサナギ・ジンの物語がすべて公開されたと思うと、ほっとする一方で、別れが名残惜しい気持ちもあります。実はキャスティングが決まってから、わずか2~3週間で撮影に入ったんです。舞台公演と並行していたので、慌ただしく準備した記憶があります。3カ国語の台本に銃器アクションまで、準備することが本当に多かった分、今振り返るとよりいとおしく感じる作品でした。
Q2. シーズン2から新たに登場したクサナギは、巨大組織バビロンの東アジア支部を統括するトップであり、物語の中心的なヴィランです。初めて台本を読んだとき、クサナギにどんな印象を持ちましたか?
クサナギは、自ら盤面を設計し、操る「チェスのグランドマスター」になりたがっている策士だと解釈しました。結果のためなら過程はどうでもいい、徹底した結果主義者でもあります。その根底には、韓国人でも日本人でもなく、組織の中でもどこにも属することができない「異邦人」であることへの劣等感があるのだと思いました。その欠落感が、「勝たなければならない、証明しなければならない」という勝負への執着につながっている。私はこの勝負への執着を、原始的な食欲に対する代償欲求と同じ根から生まれたものとして捉えました。強迫的で歪んだ欲望を自分自身でコントロールしていると思い込んでいるけれど、実際にはその欲望に支配されている人物を描きたいと思いました。
Q3. クサナギは『殺し屋たちの店2』の物語の中心軸としても活躍しました。キャラクターが抱える野望や欠落、そして冷酷な内面を表現するために、最も意識した演技のポイントは何でしたか?
今シーズンのクサナギは、ベイルとはまた異なるタイプのヴィランだと考えました。ベイルが感情を持たずに人を殺すことができるサイコパスに近いとすれば、クサナギはソシオパスです。感情を感じることはできるけれど、目的のためにそれを徹底的に抑え込み、計算するタイプなんです。視聴者の皆さんにはどう感じていただけるのか、いつも気になっていました。
シーズン1でジンマン、ジアン、そして彼らの協力者たちが非常に強力な物語を作り上げていたので、シーズン2から新たに加わる立場として、その責任について本当にたくさん考えました。パワフルなアクションで華々しく立ち向かうのもいいけれど、クサナギならではの魅力を作りたかったんです。
『酔拳』のように、武林の達人にはどこか独特なところがありますよね。予測できない「居心地の悪さ」で差別化したいと思いました。
Q4. 韓国語、日本語、英語を自在に使い分ける多言語の演技が印象的でした。多言語のセリフをこなしながら、グローバルな指揮官としてのカリスマ性を築くために、どのような努力をしましたか?
言語ごとに、キャラクターの異なる顔を見せたいと思いました。英語を使うときは、上品ぶった文語的な表現をそのまま生かし、日本語は傭兵組織で使われる男性的な言葉遣いに、韓国語は傭兵というよりビジネスをする経営者に近い言葉遣いに設定しました。短い準備期間の中で、3つの言語それぞれのニュアンスを変えていくのは簡単ではありませんでしたが、その分、キャラクターの多面的な部分を作り上げながら、一方で人物としての統一感を保つことも必要な作業でした。

Q5. 劇中のクサナギは、相手を追い詰める冷徹な策略と緩急のある駆け引きを見せました。さまざまな人物と対峙するシーンで、細かな表情やジェスチャーはどのように考えて作り上げましたか?
心理を行動で表現したいと強く思っていました。そのため、自然と手を使った心理的なジェスチャーが多くなりました。話し方については、意図的に思考の流れをところどころ途切れさせる独特なリズムで話し、型にはまった呼吸を崩そうとしました。そのずれたテンポそのものが、視聴者の皆さんに異質感や居心地の悪さを感じさせながら、クサナギの歪んだ内面を最も緻密に表現する方法だと考えました。
Q6. キュー、ジェイ、ケイらとの抑制された関係性から、チョン・ジンマン、ジアン、ベイルらとの緊迫した駆け引きまで、ほかのキャラクターとの共演はいかがでしたか?現場で交わした演技のエネルギーや、印象に残っている裏話があれば教えてください。
まず、チョン・ジアン役を演じたキム・ヘジュンさんは、撮影現場の中心で、画面の内外を問わず多くの人を引きつける魅力と吸引力を持った俳優だと感じました。シーズン2から加わった新キャラクターとして、自然に作品に溶け込めるよう、たくさん助けていただきました。
イ・ドンウク先輩は、作品の中でも大きな存在であり、先輩俳優としても大きな支えになりました。やはり経験も豊富なベテランなので、たくさんアドバイスをいただきましたし、一つのシーン、一つのカットを撮るたびに、私の演技にリアリティーを持たせるため、冷たいコンクリートの上に横たわって演じるシーンでさえも、最後まで一緒に演じてくださいました。シーズン1の俳優の皆さんのおかげでクサナギというキャラクターが生まれました。ありがとうございました。
Q7. 後半で暴走し、最期を迎えるクサナギの物語は強烈な余韻を残しました。さまざまな感情が入り混じる最後の瞬間を演じる中で、どのような感情を抱きましたか?
冷たい理性と熱い欲望の間を激しく行き来していた人物が、ついに崩れ落ちる瞬間でした。強迫的に抑え込んできたものに、むしろ支配されていた人物なので、そのコントロールが完全に崩れたことで、最も底にある、狭量でみっともない自我がむき出しになることを望みました。そして、その欲望の果てには、虚しさと空虚さが残ってほしいと思っていました。
Q8. 映画やドラマ、舞台など幅広いジャンルで活動し、多彩な演技の幅を築いています。今回の『殺し屋たちの店2』とクサナギというキャラクターは、俳優チョン・ユンハのキャリアにとって、どのような意味を持つ作品になりましたか?
もしかすると、私の演技スタイルを見て、馴染みがないと感じた方もいらっしゃったと思います。でも、その過程はむしろ私にとって、俳優として「多様性」について深く考える機会になりました。同時に、大衆芸術に携わる人間として、これからは大衆との身近な接点についても考え、意識していくことも俳優の資質の一つなのだと思うようになりました。だからクサナギ・ジンは、私にとって「挑戦」であり「学び」でもあった、長く心に残るキャラクターです。
Q9. これまで『殺し屋たちの店2』をご覧いただき、クサナギというキャラクターの物語を最後まで見届けてくださった視聴者の皆さんに、最後のメッセージをお願いします。
短い準備期間の中で、本当に全力を注いで作り上げたキャラクターなので、最後まで見守ってくださり心から感謝しています。これからは、さらにさまざまな姿をお見せし、そしてより身近に感じていただける俳優になれるよう努力していきます。皆さん、健康で幸せにお過ごしください。
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