岩井俊二監督の初期異色作2本をまとめた『undo+PiCNiC 4Kリマスター』の4K版新予告編と岩井俊二監督のコメント映像が解禁。また公開記念舞台挨拶が実施されることも決定した。
『undo』(1995年/47分)は、アトリエのような住まいで暮らす萌実(山口智子)と由起夫(豊川悦司)の物語。
94年10月にシネスイッチ銀座で1週間限定公開されるや、レイトショーながら連日長蛇の列が発生して銀座を騒然とさせた。95年8月のテアトル新宿ロードショーでも劇場動員記録を塗り替え、再上映を求める問い合わせが殺到したカルト的傑作だ。
『PiCNiC』(1996年/72分)は、精神病院で出会ったChara演じるココ、浅野忠信演じるツムジ、橋爪浩一演じるサトルの3人が主人公。
1994年の夏に撮影されながら1996年6月の公開まで、その存在が伝説と化していた傑作であり、後の『スワロウテイル』へとつながる岩井俊二監督×Chara初タッグ作品でもある。
この度解禁された予告編は、2作品が合体した構成となっている。
『undo』パートは、豊川悦司演じる由起夫の「縛り付けてる…要因」という疑問を投げかけるセリフから始まる。山口智子演じる萌実が「ちゃんときつく縛って」とささやき、医者から「一種の愛の病ですよ」と診断されたこの症状が進んでいく様子を、あまりに美しい映像で紡ぐ。
『PiCNiC』パートは、銃を発砲するココとツムジの映像から始まる。Chara演じるココの「塀の外に出なきゃいいんでしょ」というセリフを受け、精神病院を抜け出し塀の上を歩いていくココ、ツムジ、サトルの3人が映し出される。浅野演じるツムジの「いつになったらこの夢から覚めるんだ」というセリフを境に残酷なシーンも登場し、爽やかで美しいのに残酷さも併せ持つ印象的なカットが圧巻だ。
さらに、岩井監督コメント映像も初解禁。
コメント映像の収録時、岩井監督はまさに4Kリマスターの作業中だった。『undo』『PiCNiC』それぞれの企画が映画化にいたった経緯とエピソードを語り、「改めて自分もこの2作品と今向き合い直しながら、もう本当に表現として自由にやらせてもらったというか、クリエイターとして非常に解放された状態で作った2作品」とコメント。
そして「またこういう作品も作ってみたい」と目標を新たにした。16ミリフィルムで撮影された本作の4K化については、「新しい感覚で見れる仕上がりになってるんじゃないか」と語っている。
また、公開翌日の9月26日(土)、TOHOシネマズ新宿にて公開記念舞台挨拶の開催が決定した。13:10上映回の上映後に、山口、豊川、岩井監督が登壇する。初公開から32年の月日を経て、いまもなおカルト的な人気を誇る本作について、3人が何を語るか注目される。
『undo+PiCNiC 4Kリマスター』に先立ち、岩井監督の『スワロウテイル』の4Kリマスター版が9月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中だ。
『undo+PiCNiC 4Kリマスター』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。



