南フロリダの郊外。幼なじみのボビー・ケントとマーティ・プッチオは、退屈な仕事、ドラッグ、夜の街での小遣い稼ぎを繰り返しながら、いつも一緒に過ごしていた。だが二人の関係は、単なる友情ではない。ボビーはマーティを支配し、侮辱し、暴力で縛りつける。マーティは傷つきながらも、その関係から抜け出せずにいた。そんな二人が出会ったのは、奔放で美しい少女アリと、その友人リサ。マーティに恋をしたリサは、彼をボビーの支配から救い出したいと願うようになる。一方、ボビーと関わったアリもまた、その残酷さと異常な暴力性を目の当たりにする。愛、嫉妬、怒り、恐怖。若者たちの間で行き場のない感情が膨れ上がり、やがてリサは思い詰めていく。ボビーさえいなくなれば、すべてが終わるのではないか―冗談のように語られた殺意は、いつしか仲間たちを巻き込み、現実の計画へと変わっていく。そして退屈な夏の夜、彼らは二度と戻れない一線を越える。
ラリー・クラーク