東京出身・ロサンゼルス在住・AKTピクチャーズ代表取締役。12歳で映画に魅せられハリウッド映画業界入りを独断で決定。日米欧のTV・映画製作に携わり、スピルバーグ、タランティーノといったハリウッド大物監督作品製作にも参加。自作のショート作品2本が全世界配給および全米TV放映を達成。現在は製作会社を立ち上げ、映画企画・製作に携わりつつ、暇をみては映画ライター業も継続中。
今年も映画ファンお待ちかね、アカデミー賞の日が刻々と近づいている。受賞者に授与される像のニックネームから、通称"オスカー"の愛称で親しまれるこの映画の祭典は今年96回目を迎える。
12月11日(現地時間)、第81回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表された。
今年もいよいよアカデミー賞が目前となった。コロナ禍が落ち着き、人々が少しずつ映画劇場に脚を伸ばし始めてから初の授賞式となる。ロサンゼルス在住筆者が見聞きしたオスカー前哨レポートをお届けする。
アレック・ボールドウィンが使用していた拳銃が誤って実弾を発砲。直撃した撮影監督が亡くなり、その後ろに立っていた監督も肩に重傷を負うという悲劇が起きた。安全第一の撮影現場で何が起きたのか? ハリウッド撮影現場で仕事をしてきた筆者が現場目線で解説する。
アメリカ生活が日本での生活より長くなってしまったこの筆者が、ハリウッド的目線で「イカゲーム」の人気を探ってみた。
アカデミー賞の次に人気がある映画賞、といっても過言ではないゴールデングローブ賞。しかし、賞の権限を司る「ハリウッド外国プレス協会」ことHFPAの大スキャンダルがゴールデングローブ賞の存続を危うくしている。いったい何が起きているのか?
大手映画スタジオの一社であるワーナー・ブラザース(WB)が、2021年度劇場封切り予定作品の全てを、劇場封切り日と同じ日にストリーミング・サービスHBO Maxにて同時公開すると発表したのだ。
新型コロナウイルスの影響で3月半ばから麻痺状態に陥っていたハリウッド映画・TVのプロダクションが、9月後半に入って非常にゆっくりとではあるが少しずつ動き始めた。だがその行く手には難題が山積している。
世界中で猛威を振るうコロナウイルス。経済にも計り知れない損害をもたらしているが、その渦中でアメリカの映画業界も大打撃を被っている。終わりの見えない非常事態に不安が渦巻くハリウッドの舞台裏を現場のノウハウを活かして探ってみた。
スピルバーグやスコセッシなどの名前ならまだしも、ケヴィン・ファイギの名前を聞いて、すぐピンと来る方は映画通と言える。でも殆どの方は、「それ誰?」と思うのではないだろうか。
全米ですでに公開中の話題騒然作品から、今年の暮れにかけて公開予定の注目作品まで、選りすぐりの4作品をピックアップしてみた。
マーベル・ヒーローたちの中で世界でいちばん知名度が高く、最も人気があると言っても過言ではないスパイダーマン。その版権をめぐり、ディズニーとソニー・ピクチャーズがバトルを繰り広げた末に決裂したニュースは日本のエンタメ媒体でも大きく報道された。
一般の映画ファンは、どこのスタジオがどこの映画会社を買収した云々には殆ど関知しないのが普通だが、最近のディズニーの動向は実のところ映画・TVファンに大いに関係があるので判りやすくご説明したい。
「アカデミーは、Netflixなどの配信サービスで放映される映画をアカデミー賞の対象から外すべきである」。こう言い放ったのは、ハリウッド映画界の大御所スティーブン・スピルバーグ監督。
いよいよ来週に迫ったアカデミー賞授賞式。主要5部門の中で作品部門賞の次に注目されていると言ってもよい主演男優賞の行方を分析してみた。
アカデミー賞主要部門にあたる、主演女優賞レースが面白くなってきた。2月24日(米西海岸時間)の授賞式を目前に、オスカー像が誰の手に渡るのか分析してみた。
「こんまり」の愛称で親しまれている近藤麻理恵と言えばカリスマ片づけコンサルタントだが、アメリカではいままさに「こんまり」が旬となっている。
第91回アカデミー賞授賞式まで残すところあとわずかとなった。上限10作品まで選出が許されている作品部門賞の候補だが、今年は計8本。ズバリ、どの作品がオスカー像をモノにするか?
「A24」と聞いて、ハリウッドの映画スタジオであると分かる方々はかなりの映画ツウと言ってもいいだろう。
1997年に出版された人気海洋ホラー小説「Meg: A Novel of Deep Terror」をアメリカと中国が共同製作したジェイソン・ステイサム主演映画『MEG ザ・モンスター(原題:The Meg)」が、予想以上の大ヒットを記録している。
『クレイジー・リッチ!』が全米で大ヒットを記録、話題を呼んでいる。TVで人気のコメディー俳優たちが数人出演しているとはいえ、これといった大スターでもなく、あらすじを聞いても取り分けユニークというものでもない。なぜここまでのヒットとなっているのか?
今年で90回目を迎えるアカデミー賞。その間にメリル・ストリープは候補歴21回(今年分込)、受賞歴3回と他に類を見ない功績を残しつづけている。映画界最高峰と言われるアカデミー賞の常連であるメリル・ストリープの魅力とはいったい何なのだろう?