少年の頃からギャングに憧れ、その仲間入りを果たした一人の男の半生を通してマフィアの実態を描く。当時のヒットナンバーを背景に、主人公のモノローグを織り込みながら素早いカットでシーンを次々とつなぐ造りによって、映画は快調なテンポを持続する。「ゴッドファーザー」路線とはまた違う“決して組織の頂点には立てない男たち”を描ききった力作。