深い深い森のなかに建つ、お城のような大きなお屋敷。そこは6歳から12歳までの少女たちが暮らしている、外界から遮断された謎めいたスクール。彼女たちは棺に入れられ、そこに運び込まれる。年齢ごとに7色のリボンでグループに分けられ、自然の生態を学び、ダンスの稽古をして6年の時を過ごすのだ…。前世紀の作家フランク・ヴェデキンドの短編小説が原作となった、秘密めいていてどこか恐ろしい影のある、美しい楽園の物語。サンセバスチャン映画祭やストックホルム映画祭で作品賞、監督賞などを受賞した。
ルシール・アザリロヴィック