少年時代、ゴッサム・シティ一の資産家である両親を凶弾で失ったブルース・ウェイン。街の治安と経済の悪化が招いた悲劇に遭遇したことで、ブルースは悪を倒して生きることを決意する。やがて父の遺した企業を受け継いだブルースだったが、強いトラウマと親の仇への復讐心は消えず、犯罪者の心理を知るため裏社会に身を投じる。そこで出会ったデュガードという男の薦めにより、ヒマラヤの奥地に潜む‘影の同盟’なる自警団のもとで心身を鍛え、心の闇を解放する。こうして彼はゴッサム・シティへと舞い戻って来る。街は悪の組織と暴力がはびこり、腐敗が進んでいた。自らの使命に確信を持ったブルースは、全身黒いコスチュームを身に纏ったバットマンとなり、巨悪と対峙する道を進むのだった。
クリストファー・ノーラン