遊牧民の族長の子として生まれ、モンゴル族の始祖“蒼き狼”の生まれ変わりといわれたテムジン(後のチンギス・ハーン)は13歳で父を宿敵に殺された後、自分の部族からも見捨てられ、ついには敵対部族の捕虜にまで身を落としてしまう。しかし不屈の魂の持ち主であるテムジンはどん底から這い上がり、愛するもの達を守るため、自ら壮絶な戦いのなかに突き進んでいく。自らの出生の秘密にまつわる苦悩、同じ宿命を背負った息子への愛憎、生涯の友との友情と裏切り、母や妻たちへの愛。彼を世界征服へと駆り立てた思いとは何だったのか…? オール・モンゴルロケを敢行し、総製作費30億円。日本映画最大のエンタテインメント超大作。
澤井信一郎