鎌倉、奈良と並んで日本三大大仏のひとつが街のシンボルである富山県の高岡。斉藤家の長男・優介(石田卓也)は高校を退学し所属していた暴走族も解散。少しずつ高岡での生活に疑問を持ち始める。人生の岐路に立ち思い悩む優介。女手ひとつで子供たちを育ててくれた母・智子(大竹しのぶ)にも何かと反発してしまう。3年前に男と駆け落ちした姉の美咲(平山あや)と同じく、母から逃げるかのよう親友の眞人(尾上寛之)とともに東京へと旅立つのだが…。時に反発し合いながらも深い愛でつながった母と子供たちの姿を描いた感動作。これまで井筒和幸監督作品などに参加してきた吉田康弘監督のデビュー作。
吉田康弘