今日も容赦なく太陽が眩しい石垣島。高校生になった加那子(山入端佳美)は、おばぁ(平良とみ)の家に引越したきり会う機会がなかった幼なじみの栄順(東里翔斗)と再会する。全てひらめきで生きているような加那子の兄・セイリョウ(石田法嗣)の「バンドやるどー」の一声で、栄順が歌、やはり幼馴染みのマコト(宜保秀明)がギター、セイリョウがドラムをやることになった。文化祭への出場を目指して栄順たちは練習に励むのだが…。『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』に続く中江裕司監督の楽園ムービー第3弾。
中江裕司
とにかくナビィおばあがキュートだった『ナビィの恋』、天真爛漫という言葉を体現するかのような小学生・美恵子の冒険を描いた『ホテル・ハイビスカス』と、沖縄を舞台に心温まる、そして沖縄の魅力がいっぱいつまった作品を作り続けている中江裕司監督。この中江監督待望の最新作が『恋しくて』だ。本作で、主人公・加那子の母を演じたのが現役ジャズ・シンガーの与世山澄子。映画初出演とは思えないほど自然にストーリーにとけ込んでいる彼女に話を聞いた。