両親の離婚を機に、尾道から母とともにかつて幼少期を過ごした信州に転校してきた斉藤一夫(森田直幸)。尾道にいるガールフレンドと離れ、元気をなくす一夫だったが、転校先の中学校で幼なじみの一美(蓮佛美沙子)と再会する。幼少期の恥ずかしい思い出を明け透けに話す一美に対し、初めは戸惑う一夫だったが、自然と2人の呼吸は合ってくる。そんなある日、2人は思い出の水場で誤って水の中に落ちてしまう。そして這い上がって気づくと、なんとお互いの心と身体が入れ替わっていた…。“尾道3部作”の一つ『転校生』の公開から25年を経て、大林宣彦監督自らが舞台を尾道から信州に移し、時代の変化を取り込んで甦らせた青春ファンタジー。
大林宣彦