ブッシュ大統領率いる保守政権の下、9.11以来、過剰な自主規制ムードが漂うアメリカ。そこで、スティーヴ・アンダーソン監督は、言論の自由や検閲といった問題に迫るべく、この国で最悪の罵り言葉とされる、放送禁止用語“FUCK”を取り上げて、35名の各界の人物に「この言葉が意味するものは?」、「なぜ放送禁止用語なの?」という質問をぶつける。監督自らがカメラを回したインタビューには、保守派政治家をはじめ、言語学者、ミュージシャン、さらにはこれが最後の映画出演となった『ラスベガスをやっつけろ』の原作者、ハンター・S・トンプソンなどが登場する。
スティーヴ・アンダーソン